「AI AF DC-Nikkor 135mm f/2D」タグアーカイブ

光が丘公園でまったりとスナップを

昨日は妻がお仕事だったので、子どもたちを連れて光が丘公園へ。

曇天だったので、フィルムでなくD850に、PC-Nikkor 28mm f/3.5(new)、AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED、AI AF DC-Nikkor 135mm f/2Dの3本のレンズで。

AF-S 35mm f/1.8Gは、絞り開放だと、周辺減光がそこそこ大きいので、雰囲気のある絵が撮れるんですよね。それでいてボケすぎない。絞ると全体でシャープネスも向上します。スナップに汎用性の高いレンズです。DX専用の35mmよりも画質も良好です。

PC-Nikkor 28mm f/3.5(new)は、シフトレンズなのでイメージサークルが大きく、シフトさせずに使えば、古いレンズにも関わらず、周辺もシャープです。そして、マニュアル絞りは少々面倒なので、スナップ的に使うのなら、常に絞り開放で使うのがベストに感じます。D850ではライブビュー時にフォーカスピーキングも使えるので、ササッとピント合わせして撮るもよし、目測である程度見当をつけてフォーカスリングを回して撮るもよしです。

AI AF DC-Nikkor 135mm f/2D、何度も紹介していますが、収差をコントロールできる唯一のレンズで、先ごろ生産完了となってしまいましたが、中古市場にはそこそこ流通しているため、ぜひ手にして欲しいレンズです。このレンズを使う前は、135mmという半端な焦点距離、使いみちがあるのかなと思いましたが、慣れると被写体と程よい距離間を保ちつつ、クローズアップできる焦点距離なんですよね。
個人的にこのレンズは、5~10m先の被写体を撮るのに適していますね。
ただ、比較的軸上色収差が出やすうレンズでもあるので、気になる方はRAWで撮って修正は必要だったりします。

今回は、無限遠の被写体である、光が丘清掃工場の煙突の手前に、木の葉がかぶるようにして、前ボケのテスト比較をしてみました。絞りは開放で。
個人的に、前ボケは後ボケほど気にならない、というか気にしない、というのはちょっと語弊がありますが、前ボケは多少のリンク角は出ても気にしないのですよね。これが後ボケだと気になるのは、距離感とボケに、何らかの相互作用があるのかな?と思うのだけど、それを言葉にするのが難しいですね。
この比較では、Front側にリングを回すと、主要被写体もコントラストが低下して、シャープネスも低下します。この作例だと、あえてDCリングは操作しないほうが、個人的には好ましく感じました。

あまり前ボケを意識した撮影を普段しないので、DCリングのFront側は、使い方が難しいですね。


娘の小学校で、どんぐりを拾ってこいとのお達し、どんぐり拾いをシて帰りました。まだどんぐりは、実がなり始めた時期で、青い実が多いですね。

スカッと晴れた秋空でまた撮りたいですね。

【一時代の終了】Nikon Dタイプレンズ生産完了

先日、ふとNikonのFマウントレンズ一覧を見ていたところ、PC-Eレンズを除く全てのDタイプレンズ、一部設計の古いDXレンズ、テレコンバーターTC-17EIIが「旧製品」扱いとなっていることが確認できました。

機械式絞りリングのついたFマウントレンズが全て販売終了(産業用レンズ除く)

DタイプのDは、Distance(距離)の頭文字で、フォーカスの位置をエンコーダが読み取り、被写体の距離をカメラに伝達する機構です。主にNikonでおなじみの3D-マルチパターン測光で威力を発揮し、特にスピードライト撮影では、正確な調光に寄与します。90年代のフィルムの時代は、NikonのTTL調光の精度の高さは群を抜いていました。

その後、絞りリングを廃止したGタイプレンズが発売され、Gタイプレンズ以降は距離エンコーダは標準装備となっています。

Nikonは、80年代のAF化の際に、MFレンズとの互換性を考慮した結果、カメラの操作系が機種や世代によって違う(絞りはレンズ側のリング、シャッタースピードをボディ側で操作)という、ユーザーへの混乱を招いてしまいました。

フィルムのF5以降は、レンズ絞りも基本的にコマンドダイヤルで操作することに統一され、絞りリングのないGタイプレンズも2000年代以降主流となりました。

そして、デジタルカメラ全盛期になると、超音波モータAF-Sレンズも一般的になり、かつての互換性はあまり重視されなくなったように思います。

とは言え、古いボディのユーザーのために、デジタルが主流になってからも、長い間Dタイプレンズは、新しいGタイプ以降のレンズとともにラインアップされていました。
Dタイプレンズは90年代以降登場しているため、現行だったレンズも、販売期間は20年を超えるレンズばかり、光学設計的にはDタイプ化される前と同じものも多かったため、実質30年前の設計のレンズもラインアップされていたことになります。

それどころか、つい最近までMFレンズもラインナップしていまして、こちらも「旧製品」となったのは7月から8月辺りだったので、本当にちょっと前ですね。

ちなみに、産業用レンズでは、唯一FマウントとしてラインアップされているUV-105mm F4.5が、機械式の絞りリング付きとして、執筆現在、ラインナップされています。外観は、古き良きAI-Sニッコールですね。

Nikon Rayfact PF10545MF-UV (UV-105mm F4.5)

一眼レフカメラ以外にも使われてきたFマウントレンズ

これまで、こうした古いレンズも、一般写真用のみならず、業務用カメラにも使われてきました。例えば、私も最近仕事で扱っていたハイスピードカメラなんかにも、Fマウントレンズ採用例は多くあります。

ハイスピードカメラ(高速度カメラ)MEMRECAM HX-3
Fマウントを採用したハイスピードカメラ nac MEMRECCAM HX-3


これら特殊なカメラは、ピントもMFでよく、絞りもマニュアルで構わない、電子マウントだとその解析や制御でカネがかかるので、機械式マウントのほうが好都合というのもあり、採用されてきました。
が、近年はこうした業務用の特殊カメラも、外部制御のため、AFレンズ採用例が増えており、特にCanon EFマウントやM4/3マウント採用のカメラも増えてきています。上記の写真のカメラは、Fマウントが標準で、Gタイプレンズの絞り設定も可能ですが、Cマウント他、電子マウントのCanon EFマウントがオプション設定されていて、EFマウントではPCから遠隔で絞り制御が可能なので、固定で高所に取り付ける場合などには便利です。
そうなると、Fマウントは立場的に不利なんですよね。全てのレンズが完全電子マウントでもないですし、仕様がレンズによって違う。
Canon EFマウントは、完全電子マウントとして、80年代からすでに30年以上の歴史があり、互換性の問題は全く生じないため、実はFマウントよりむしろ、不変のマウントとして、業務用でも採用例が増えているわけです。

ZマウントでDC-Nikkorの復活を望む

今回、旧製品となったレンズの中には、私が去年木更津のアウトレットモールにあった、ニコンアウトレット木更津(現在は閉店しています)で購入した、AI AF DC-Nikkor 135mm f/2Dも含まれています。
思えば、アウトレット閉店で、格安で新品購入できたDCレンズも、もう去年の時点で製造自体は終了し、在庫のみとなっていたかも知れません。

DC-Nikkorは、収差のコントロールが可能なレンズで、その詳細はニッコール千夜一夜物語に書かれているのでご覧いただくとして、ここでは先日長瀞でDC-Nikkor 135mmで撮影した彼岸花をご覧頂きましょう。

この美しいボケ味! 上の作例はDCリングをR側に少し過剰に回していますが、R側に回すと、球面収差の補正量を抑えるため、ピント面にも少し収差がまとわりつくので、より柔らかな描写となります。
元々中望遠のf2という明るいレンズですが、さらに収差により柔らかな描写となります。しかしピントの芯はしっかり出ているため、ピント面そのものの解像力が下がるわけではありません。そこが魅力です。

三脚撮影ではないので、少しズレていますが、同じアングルでDCリングの設定変化による描写の違いを比較してみました。

センターの場合は、バランスの撮れた描写、解像力と前後ボケのバランスは申し分ないです。

F側では、収差補正過剰となり、前ボケは柔らかくなる反面、後ボケは輪郭が強くなり、この作例ではうるさい描写となっています。

R側では、逆にDCリングがセンターの時より、後ボケは柔らかくなり、ボケの輪郭が目立たなくなっています。少し過剰気味にR側に設定しているので、ソフトレンズのように、ピント面にも収差がまとわりつき、柔らかな描写となっています。そして手前の彼岸花は、ボケに輪郭がつくようになっていますが、この作例の場合は後ボケのほう画面内に多いため、全体としては好ましい描写になっているように思います。

SONYにもボケを重視した中望遠レンズはありますが、あちらとはアプローチが異なり、このレンズは何より収差をコントロールできるのが最大の特徴です。

2020年9月時点のZマウントレンズのロードマップ(PDF資料より抜粋)

現時点で、Zマウントの単焦点レンズは、マイクロと薄型を除き、ロードマップ上では予定されていたレンズが全て販売されています。

ただ、85mmより長い単焦点レンズはまだなく、今後の課題でしょうね。恐らくは開発していると思いますが、中望遠にはぜひDCレンズを復活してほしいですね。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

Ai AF DC-Nikkor 135mm F2D『1〜3営業日後の発送』[02P05Nov16]
価格:168300円(税込、送料別) (2020/9/25時点)


残念ながら、通販ではほとんどのお店で新品は購入が難しい状況です。


中古市場では、そこそこ在庫はあります。難しい焦点距離ですし。
今後価格がどうなるかわかりません。欲しい人は、今押さえておいたほうが良いかも。Noct-NikkorやAF 28mm f/1.4Dのように、新品より高くなっているレンズもありますしね。

フィルムで撮りたいけど現像が…

その昔は、モノクロフィルムは自家現像もしていたのですが、自家現像するなら、ある程度撮影本数がないと、現像液の維持とか色々大変で、やらなくなってしまいました。

ということで、今はすべて現像はお店に出していますが、COVID-19による緊急事態宣言下の現在、生活に直ちに必要ではないDPE店、近所にある唯一の店もただ今閉店中です。よって、フィルムで撮っても、現像に出せないという…。

こういうときってデジタルは便利だなぁと思いますが、たまにはフィルムで楽しみたいしね。ということで過去写真。

去年の12月に、最後のNEOPAN ACROS(現在はACROS IIが販売中)で撮影

AI AF DC-Nikkor 135mm f/2D (絞り開放 DCリング目一杯R側にセット)

DC-Nikkorをフィルムで撮りたくて、この日持っていきました。こちらは、収差コントロールのDCリングを目一杯R側にセットして撮影。収差が全体に発生して、ソフトフォーカスのような効果が出ていますが、ちゃんとピントに芯は出ていて、その周辺に収差がまとわりつくことで、ふわっとした描写が得られます。
これはちょっとやりすぎな感もあるけど(笑


AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED 絞りf8

こちらは一番新しいAF-S 35mm f/1.8G ED。このときのカメラはF100なので、問題なく使用可能です。
遠景なので、普通にf8に絞りました。あ、このレンズの設計者は、絞りは飾りです、的な発言を…。いやまあこの絵で開放で撮るのも何だかね。
さすが、設計の新しい現代のレンズ、しかもf8まで絞っているので、モノクロフィルムでもいい絵が撮れています。解像力も高いしコントラストもしっかり出ています。


AI Nikkor 50mm f/1.2S 絞りf1.2

走ってきた息子を撮ったら、ダメですね、MFレンズなのでとっさにピントを合わせられず、背景にピントが行ってしまいました…。
このレンズも、絞り開放では、設計の古いレンズらしく、収差によりふわっとした描写になります。が、このレンズのすごいところは、収差は出ていても、ちゃんと解像力はあるところですね。繊細な描写です。
同じ50mmでも、Carl Zeiss Planar 1.4/50 ZF.2は開放では解像力も低くて、ピントの山が見えないのですが、このレンズはピントの山もきちんと見えます。なので、撮りやすいですね。絞ればカリッと解像力が高くなります。標準レンズのお手本ですね。


3本のレンズはいずれも現行品のAI 50mm f/1.2S, AI AF DC 135mm f/2D, AF-S 35mm f/1.8G ED

この3本で撮りました。すべて現行品、新品で買えます。どのレンズもおすすめです。
早くまたフィルムで撮れる時期が来るといいですね。

【花の香酒造】花の香 純米大吟醸 うすにごり

「うすにごり」、僕の大好きなワードです(笑)
だって「飲む前から美味い」やつの真骨頂だもの。

【花の香酒造】花の香 純米大吟醸 うすにごり
【花の香酒造】花の香 純米大吟醸 うすにごり

妻から誕生日に頂いた日本酒第2段です。花の香は九州は熊本のお酒、九州というと、焼酎のイメージが強いですが、日本酒はほとんど日本国内の各地で作られています。米と水があれば出来ますからね。

【花の香酒造】花の香 純米大吟醸 うすにごり
【花の香酒造】花の香 純米大吟醸 うすにごり 酒米は山田錦

精米歩合50%の純米大吟醸、酒米は定番の山田錦ですが、香りがまず爽やか。ほのかな甘い香りは、まさに凛と咲く「花の香」といって良いでしょう。

澱を絡めても、苦味は少なく、果物を彷彿とさせる甘みと酸味、そしてその後来る爽やかな辛さ、まさに絶妙バランス。プチプチ感もありフレッシュですが、決して軽すぎないのが良い。

時間を置くにつれ、どっしりさも出てくると思いきや、甘みも増してきています。ジューシーさがより増していく感じです。

お気に入りの1本です。

【笑四季酒造】笑四季 Sakederia2092 #1 ピンクのバラ

行きつけの酒屋さんオススメのお酒ということで、買ってみた笑四季酒造のお酒。ここのお酒は初めての購入です。

【笑四季酒造】笑四季 SAKEDERIA2092 #1 ピンクのバラ

名前も不思議ですが、2092年の都市「Sakederia」をお酒で表現した、ということだそうです。

「ピンクのバラ」の副題は、使用している酵母「花酵母ピンクのバラ」に由来しますが、酒の色自体は、最近良く見かけるピンクではなく、一般的な日本酒の色とでもいいましょうか。
よくある協会系酵母ではなく、野生のバラから採取した酵母を使用、というのもなんだかどんな味になるか想像がつきません。

酒米は吟吹雪、精米歩合50%、酒屋さんの店主曰く「華やかなお酒です」ということです。では実際はどうでしょう?

火入れ酒ということで、生酒のようなフレッシュさというよりは、結構しっかりとした甘さがまず引き立ちます。香りはたしかに華やかで、口に含むととろっと甘口ですが、余韻には辛さも残りますね。

甘さに特徴があり、米の甘みが存分に出ていて、香りも豊かなお酒、飲みやすいけど、決して軽いわけではないです。

中々個性的なお酒ですよ。

国宝「歓喜院聖天堂(妻沼聖天堂)」を見てきた

というわけで、やってきました、埼玉県は熊谷市にある歓喜院聖天堂。こちらは御本殿となります。1779年(安永8年)に完成、2003~2011年に保存修理が行われたそうで、その際に外装の色彩が建造当時のものに復元されたということで、割と最近なのですね。

写真2枚目は、広角レンズで撮影して、RAW現像時に不自然にならない程度にアオリ補正をしています。こういうときは、超広角のシフトレンズが欲しいなと思いますね。

このあと、せっかくなので御本殿の裏手にある有料エリアの透塀を観覧しました。

素晴らしい彫刻は、日光東照宮に通じるものがあります。

団体客がいなくなったところを狙って、時間をかけて撮影できました。全体はAF-S 16-35mmで、クローズアップはDC 135mmで撮影してみました。

建屋周辺に囲いがあり、全体像を取るのは大変難しく、結果的にクローズアップ写真が多いです。

なんでも平成の大改修の際に囲いが作られたらしいです(ボランティアの解説のおじさん曰く)。

久々にじっくり撮影できました。どう撮ろうかと悩んだのですが、まさかここでDC 135mmが活躍するとは思いませんでした。案外自分にとってはしっくり来る画角なのかもしれませんね。

【冨士酒造】榮光冨士 森のくまさん おりがらみ

すっかり酒ブログと化していますが、書きたいことを書きたいときにがコンセプトなのは、アサブロ時代から変わっておりませんので、お付き合いいただければと思います。

山形の老舗酒造、冨士酒造の榮光冨士(えいこうふじ)、こちらも日本酒好きには人気のブランドですが、「森のくまさん」はすごかった!

【冨士酒造】榮光冨士 森のくまさん おりがらみ 純米大吟醸 無濾過生原酒

使用米が「森のくまさん」。これ、いわゆる「山田錦」とか「美山錦」など、お酒専用のお目(いわゆる酒米)ではなく、飯米、つまり食卓に出回るお米を使用しています。

飯米を使った酒は、一般的に糖分が酒米より多いため、甘口の酒になる傾向ですが、このお酒もやはり日本酒度-5.0と甘口。

でもただ甘いだけではありません。

まず開栓時はポンという音ともに、ガスが開放されます。かなりの発酵具合です。

注ぐと、もうおりがらみの薄濁、おちょこの底は見えなくなります。

飲み口は、プチプチ系で、開栓初日はメロンジュースw それでいて酸味と辛さも適度にあるので、決して甘いだけのジュースではないですが、純米大吟醸らしくすっと後味は引いていきます。したがって、スイスイ飲めるお酒で、初日で4割消費してしまいました…

数日後も、ガス感はかなりあります。横置き厳禁ですが、我が家では冷蔵庫の関係上、横置きせざるを得ないです。

熊本城復興のため、熊本の米を使い、売上の一部を寄付

熊本城復興のため、熊本産の飯米を使用し、売上金の一部を寄付するということです。

福島県の復興もそうですが、熊本も相当被害がありましたので、酒を買って貢献したいと思います!

【油長酒造】風の森 ALPHA TYPE1

WordPress版ブログでは初めて書く日本酒の話。その第1段に相応しい?お酒、油長酒造の風の森 ALPHA TYPE1です。

【油長酒造】風の森 ALPHA TYPE1
【油長酒造】風の森 ALPHA TYPE1

娘が見切れていますが(笑)、日本酒好きにとってはおなじみのお酒、風の森。昨年、油長酒造は創業300周年を迎えたそうで、日本酒発祥の地とされる奈良県の誇る酒蔵の1つでしょう。

ALPHAシリーズは、油長酒造のHPによると、

従来の風の森の枠を超えて目標を定め、

独創的な技術で日本酒の可能性を追求するブランド「ALPHA」

http://yucho-sake.jp/alpha/

としているそうで、その中でもTYPE1は、

 ALPHA TYPE 1
「次章への扉」
日本人が日本酒をもっと楽しめる日本酒へ。
従来の風の森よりアルコール分を低く(14%)設定しながらも、味わいのボリューム感、果実感を損なわないように醸造いたしました。
このお酒が日本酒の世界への扉となるよう、日本酒の多様性への扉となるよう願っています。

というコンセプト。

酒米は秋津穂、精米歩合65%と削りすぎず、四合瓶のみの販売で、¥1,150(税抜)と、この手の日本酒としてはお安い価格、つまり初心者にも入りやすいように低価格にしています。

ほら、どこでも買えるけど、変に高級な日本酒って、あまり興味がない人からしたら、手を出しづらいでしょう? この値段なら、一般的なお酒の価格ですから、誰にでもおすすめできるわけです。

何故か酒を指差すのが子どもたちのブーム(笑

さてお味ですが、開栓初日はフレッシュで少し軽い感じ(ただ想像よりは日本酒感あり)。ごく僅かにプチプチ感があり、それでいて甘すぎずに、中庸なバランスです。アルコール度数は、無加水にも関わらず14度と、日本酒としてはやや低めなので、飲みやすいです。ですから、爽やかで日本酒が苦手な人も、ぜひ既成概念を取っ払って飲んでいただきたいです。

想像より日本酒感ありと書いたように、フレッシュですが、いわゆる日本酒シャンパンと称されるような、口当たりの軽さではなく、米の味はしっかり感じられます。

数日置くと増す日本酒感

数日置くと、俄然日本酒感が出てきました。少しどっしり感が増します。とは言え、それは口開け日との比較であって、俄然フレッシュさはありますが、精米歩合65%らしい米の味感が出てきます。口開けから数日後でも、開栓時にポンと音がしますので、熟成は進んでいるのでしょう。

普段飲みしやすい価格と味、TYPE1が目指したコンセプトははっきりしていて、定常酒として置いておきたいですね。