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【飯沼銘醸】姿 純米吟醸生酒 スパークリング(黒ラベル)

前日に引き続き、栃木で買ってきたお酒です。

【飯沼銘醸】姿 純米吟醸生酒 スパークリング(黒ラベル)

この、飯沼銘醸「姿(すがた)」のスパークリングは、白と黒の2種類のラベルがあって、2021年に白を買っていました
今回購入した関口酒店には2種類おいてありましたが、どう違うのですか?と聞くと「黒のほうが発泡が強い」とのことだったので、黒にしてみました。
写真のように、かなり澱が絡んだお酒ですが、このお酒に関しては、ヘタに澱を混ぜずに開栓したほうが「安全」でした。結果論ですけどね。理由は後述します。

【飯沼銘醸】姿 純米吟醸生酒 スパークリング(黒ラベル)

精米歩合55%の純米吟醸。ラベルにありませんが、とある酒店のHPによれば、酒米は山田錦・きたしずく(北海道産)、日本酒度は-2だそうです。
火入れしていない生酒です。スパークリングなので、もちろんラベルに書かれているように開栓注意です。
前日の旭興の発泡性貴醸酒と違うのは、コルクではなく回転させる栓を採用しています。なので、ゆっくり少しだけ栓を回してガス抜きをしていきます。

強烈なガス!

お店の人が言っていた、黒のほうがガスが強いは本当でした。少し栓を開けただけで、これだけ泡が発生します。この状態でガス抜きすること10分。これだけ長い時間吹き出すお酒はそうそうありません。いやぁ待ちましたよ。少しだけ栓を開いては閉じる、を繰り返しました。

カルピスみたいな白い濁り

上立ち香は爽やかな吟醸香。口に含むと、爽快なガス感と共に、米の爽やかな甘味がまさにカルピスソーダ? でも甘みが強いわけではなく、酸味と苦味とのバランスが良いので、飲んだあとのキレも良いですね。ことさら濃厚さを感じさせず、キレの良さは抜群。よってスイスイ飲めてしまいます。
このお酒も祝いの場にふさわしいのではないでしょうか? ラベルもおしゃれですね。

栃木に行くと必ず買いたいお酒の1つです。

【飯沼銘醸】姿 純米吟醸生酒 スパークリング

栃木県産日本酒を色々と調達しましたが、今回はその第2弾。

栃木県栃木市の飯沼銘醸、こちらも創業から200年以上の酒蔵です。
「姿(すがた)」ブランドの日本酒は、関東圏でもそれなりに手に入れやすいのですが、このスパークリングについては、私の知っている、とあるお店でしか、今の所見つけられていません。
久々にそのお店で調達してきました。

【飯沼銘醸】姿 純米吟醸生酒 スパークリング

活性した日本酒を、澱ごと瓶詰めしています。よって、開栓時に吹き出す可能性があり、ラベル裏にも開栓注意の表記があります。

【飯沼銘醸】姿 純米吟醸生酒 スパークリング

仕様米は八種類の酒造好適米とあります。
あるショップのHPには、R2BYのスパークリングの使用割合は

酛麹:雄町(2%)
酛掛:彗星(4%)
添麹:五百万石(4%)
添掛:夢ささら(12%)
仲麹:愛山(6%)
仲掛:ひとごこち(24%)
留麹:山田錦(8%)
留掛:きたしずく(40%)

https://ozakishouten.com/product/%E5%A7%BF-%E7%B4%94%E7%B1%B3%E5%90%9F%E9%86%B8%E7%94%9F%E9%85%92-sparkling-sugata-white-720ml/

と書かれていました。酒米の有名銘柄を一通り使っている感じですね。
精米歩合は55%と、結構削っています。

澱を絡めてゆっくり開栓

このお酒、澱も濾過せずまるごと瓶詰めしているので、購入時はこんな感じで澱が沈殿しています。

活性して開栓注意のお酒ですから、決して振ってはいけません。瓶を傾けて、澱がゆっくりと混ざるまで、様々な角度に瓶を傾けていきます。完全に混ぜるのは難しいので、ある程度のところで混ざったら、栓を少しだけ回してガス抜きします。
澱を絡めない状態で楽しむことも出来ますが、私は基本的に、最初から澱は絡めて飲む派です。この辺りは好みですね。

ガス抜き中、今回は控えめな活性でしたv

開栓注意のお酒ですが、今回はゆっくりガス抜きしたところ、軽い発泡のみで大きく発泡することはなかったので、少しガス抜きしてゆっくり開栓。吹き出しは状況によるので、今回はたまたま活性が緩かった、ということですね。

注ぐと流石にシュワシュワしました

ゆっくり注ぐと、シュワシュワと泡が立ちました。活性している証拠です。

吟香は華やか。豊潤なメロンの甘みとわずかに酸味、澱絡みらしい苦味を感じます。どちらかというと豊潤系なのに、甘みだけが強調されず、苦味とのバランスが良いので、甘すぎて飲み飽きてしまう感じはないのが良いですね。そしてキレも比較的よく、後味はそこそこさっぱりしています。
微発泡系なので、爽快感もあり、夏に飲むお酒としてもぴったりです。

「姿」はメロン系の豊潤な日本酒が多いですが、こちらは豊潤ながらも苦味やキレの良さを持ち合わせていて、「姿」らしさと活性し発泡した日本酒にあるさっぱりさの両方を持ち合わせていますね。
今度はまず澱を絡めず、上澄みを飲んでみたいです。どうしても混ぜてしまいたくなる心情を、なんとか抑えねば(笑

【飯沼銘醸】姿 Premium2020 SG 生酒

練馬区でいろいろな銘柄の日本酒を扱っている、「うえも商店」に、行ってまいりました。

うえも商店

駐車場は1台分しかないけど、運良く空いていました。
ここは銘柄が多くて、毎回非常に悩むお店です。

2本買ってきましたが、まずはこちらから。

【飯沼銘醸】姿 Premium2020 SG 生酒

栃木の飯沼銘醸、姿 Premium2020 SG 生酒です。
飯沼銘醸は、元々は「杉並木」ブランドのお酒を出していますが、最近は「姿」ブランドに力を入れていて、全国に渡っているようです。

「杉並木」ブランドのお酒は、正直な所、栃木に住んでいた時も見かけたことはなく、「姿」ブランドで盛り返した、という感じでしょうか? 昔ながらの日本酒だけでは、今の時代、蔵を存続させることが難しい。そんな中、新たなブランドで再挑戦をして成功する酒蔵もあり、これが最近の日本酒を支えている、そんな感じですかね。

さて、今回の「SG」は、姿ブランドでもちょっと変わっていて、契約農家のお米で「規格外」となったものを使用して醸しているお酒です。
醸造アルコールを使用しています。なので値段も安く、一升瓶で税込み2,530円とお安い。

【飯沼銘醸】姿 Premium2020 SG 生酒


しかも、以前と違い、今回のPremium2020は、さらに吟醸、大吟醸酒をブレンドさせているそうです。
このため、精米歩合等含め表示出来ないため、ラベルにも特段情報はなく、酒屋さんの情報によれば、精米歩合は40~60%(その精米歩合の日本酒をブレンドしている)、日本酒度は+2、酸度1.6だそうです。
ラベルにあるように、アルコール度数は17~18度未満と少し高め。火入れしていない生酒です。

さて、醸造アルコールを使っているため、少し醸造アルコールっぽい辛さは感じるものの、まず感じるのは、非常に整ったバランスです。本当にこの値段?と感じるくらい、妙な雑味感もなく、芳醇な果実の味もあり、後味も程よい甘みと辛さを残しつつ、スーッと引いていく。
含み香は、吟醸酒らしいきれいな香りなのに、飲むとまず本醸造酒のような力強さと辛さもあり、かつ後から吟醸酒のような繊細さも感じられます。これは面白いお酒だね。

今回は冷酒でいただきましたが、燗にしてみても面白そうです。


一時期は、醸造アルコールは悪酔いのもと!なんて思っていましたが、要は使い方なんですよね。
醸造アルコール自体はサトウキビ由来で、中には米由来のものもあるそうですが、いわば甲類の焼酎なのです。科学的に調合したアルコールではなく、それ自体が悪酔いを引き起こすこともありません。

日本酒の辛さを出したり、酵母の香りを引き立てると行った役割もあります。一方、甲類焼酎にあるような辛さやアルコールっぽさも、場合によっては出てしまいます。

醸造アルコールも色々種類があり、蔵自身で醸造アルコールを醸すところもあるとか。

そんなわけで、最近は醸造アルコール入のお酒も、先入観なく飲むようにしています。やっぱり受け付けないという人もいるので、その辺は好みの問題ですね。