こちらは酒屋ではなく、久世福商店で買ってきたお酒です。
20代の頃、飲み放題の粗悪日本酒で日本酒が飲めなくなってしまっていたYamaroが、再び日本酒の美味しさを感じることが出来たきっかけとなったブランドでもあります。
六舟の由来は、蔵伝統の六つの酒槽で搾ったことに由来するそうです。火入れ酒なので、開栓前は常温保存できます。
酒米は美山錦とぎんさん(秋田107号)、精米歩合は55%、日本酒度+5とやや辛口です。酵母は自社酵母とのこと。
やや濃いめの色(すみません写真撮り忘れました)のお酒です。
じょうおんでいただきましたが、辛口でありながらも、どっしりとした辛さというよりは、芳醇な甘みと、口当たりのよく切れのある辛さが両立した、とてもバランスの良いお酒です。
何でしょうか、最近人気の日本酒のような、フレッシュな果実のような甘さではなく、古き良き伝統的な日本酒の、落ち着いた味わい深いふくよかな甘味、切れの良い辛さです。冷やしたらもう少し辛さが増すかな? 次回試してみたいと思います。
最近は、流行りの日本酒ばかりでなく、こうした定番の日本酒の良さもわかってきたような。同じブランドでも、常に味が変化する日本酒もあれば、通年酒で安定した味を提供する日本酒もあり、それぞれの良さがありますね。
最近プレミアで手に入りにくい日本酒は、味そのものより手に入れることのほうが重要視されたり、転売目的にされるなど、どうもねぇ…ついていけないです。定番日本酒も大事ですね。
今からちょうど10年前の2011年2月1日、結婚式の写真のお礼にと後輩から頂いたのが、このお酒。
秋田県の「刈穂 大吟醸」です。
当時秋田にいた後輩の結婚式に参列、その際に写真を撮ってフォトブックにして渡したのですが、そのお礼に頂きました。
実はその当時、私が日本酒が飲めなくなっていました。原因は、若い頃、居酒屋飲み放題の安い日本酒を呑みすぎた結果、口に含んだだけで吐き気を催すようになってしまいまして。
今思えば、質の悪い、米すら使っていない醸造アルコールの日本酒で、悪酔いしていたんですね。
このお酒も、飲めないんだけど、もったいないし、開けてみるかと試しに飲んでみたら、あれ、行けるじゃん!となりまして。
酒米に山田錦と美山錦を使った、精米歩合45%、日本酒度+4で辛口の日本酒です。
もう10年前なので味はあまり覚えていないけど、スッキリとした淡麗辛口だけど、ほんのり米の甘みもあって、日本酒=ただ辛い、というイメージを覆しました。いやびっくりしましたね。安い日本酒にありがちな、醸造アルコール臭さも皆無。
この何年後かから、新政や作(ざく)など、現代の日本酒ブームにつながるお酒が流通するようになったのかな?
日本酒がどんどん飲まれなくなってきていた次期で、やはりただ辛いだけでは駄目と気付かされました。今となっては、フルーティな日本酒、酸味上等の日本酒、辛さ追求の日本酒、木樽にこだわった日本酒、色々出てきていますね。
今後ますます、個性を追求してほしいものです。
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