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【やまね酒造】やまねのみのり(発芽玄米Ver.)

先日埼玉県は志木市の飯田酒店にやまね酒造の若林氏が来ているということで、「やまねのどぶろく」とともに買ってきたお酒です。

【やまね酒造】やまねのみのり(発芽玄米Ver.)
【やまね酒造】やまねのみのり(発芽玄米Ver.)

去年も購入しています。

前回の購入から1年以上経過し、その進化も気になるところです。
今回はやまね酒造の若林氏から直々に解説頂きました。

やはりこだわりのポイントは、若林氏が修業した新政酒造発祥の酵母である協会6号酵母(通称新政酵母)を使用し、木桶仕込み、絞らずに袋吊りで滴る酒を集めた無濾過生原酒であること。
ただし、やまね酒造は現時点で日本酒製造免許を持っていないため、日本酒の製造は出来きません。
このため、「やまねのみのり」は発芽玄米を10%加えることで、その他の醸造酒、という扱いで販売してるそうです。

【やまね酒造】やまねのみのり(発芽玄米Ver.)

日本酒製造のための酒造免許は、「酒税の保全上酒類の需給の均衡を維持する必要がある」との理由から、もう何十年も新規交付されていないからで、現在免許を持っている酒蔵から受け継ぐ(買収や廃業する酒造からの移管)しか手段がないのが現状です。
日本酒消費量が低迷する中、こうした時代錯誤な決まりには感心しませんが、「やまねのみのり」のように、日本酒の原料にプラスして副原料を添加することで、「その他の醸造酒」となり、これだと酒造の免許は取得できるそうです。
いわゆる「クラウトサケ」と呼ばれている、日本酒に近いその他の醸造酒となっています。
若林氏もいくつか酒蔵引継ぎなどの交渉は行ったようですが、実現していないのが現状です。

アルコール度数は製造ロットで大きく変わるようですが、今回は11度となっています。一般の日本酒よりやや低めです。
酒米は、ゆくゆくはやまね酒造の所在地である飯能産を使いたいとのことでした。

リンゴジュースのような色合い

生酒なので、冷やした状態で頂きました。
上立ち香は以前のものよりフルーティさを感じます。口に含むと…瑞々しいリンゴのような酸味と甘みです。そして木桶仕込みらしい木桶の風合いがとてもバランスが良いです。強すぎず弱すぎずですね。
そして旨味がふわっと押し寄せて、さっぱりと引いていく後味。苦味は少なめです。
去年飲んだものは、冷えた状態ではややあっさりとした味わいでしたが、今回は冷えた状態から見事なバランスです。言われなければ発芽玄米が入っていることは分からないですね。それくらい滑らかです。
温度が上がるとより甘みが増しますが、決して甘すぎず、旨味と複雑味とのバランスはくずれません。

このお酒を飲んでふっと思い出したのが、まさに新政酒造のお酒。もちろん新政No.6の無双の境地とまでは行きませんが、あのテイストに近いものを感じさせました。新政酒造で修行しただけありますね。木桶が熟れてきた感があります。
着実に進化を感じさせます。いやなかなかですよ。日本酒として作れないのが本当に惜しいくらいです。
ますます今後の発展が楽しみですね。

様々な自然保護活動、やまねの保護を始めとする動物や昆虫の観察や保護活動など、本当に多忙に動き回っている若林氏とやまね酒造を応援したいと思いました。
ゆくゆくは日本酒が作れるようになる事を願います。

【やまね酒造】やまねのどぶろ(令和6年8月製造)

埼玉県飯能市の山奥にあるやまね酒造、新政酒造で修行をした若林氏が創業した酒造です。小さな酒造で、現時点では日本酒製造の免許がないため、主にどぶろくなど「その他の醸造酒」を販売しています。

2021年よりお酒の販売を開始し、当時直売所で購入させていただきました。

瓶で販売するどぶろくは、ガス抜きの穴が空いている関係上通販ができないため、苦肉の策ということで冷凍バージョンも販売していました。
うちはYamaroも妻もどぶろく好きなので、いつでも買いたいのですが、何せやまね酒造は飯能市の山奥、車で1時間半近くかかります。なかなか購入が難しいのです。

ところがこんな書き込みがありました。

飯田酒店、志木市、ここなら買いに行ける距離だ! ということで、雨が降ったり晴れたりの微妙な天気の中ですが、妻と一緒に買いに行ってきました。

やまね酒造の若林氏の熱いトーク、そして飯田酒店も初めてでしたが、各種お酒のラインアップが豊富で、かつ店主も熱心に説明してくださいました。
飯田酒店もリピート決定だな!

さて買ってきたどぶろく、早速飲みました。

【やまね酒造】やまねのどぶろ(令和6年8月製造)

やまね酒造のどぶろくは、試行錯誤されているようで、最近は酵母を新政酒造で使われているのと同様に協会6号を使用し、木桶で仕込んでいます。

2021年に飲んだどぶろくはアルコール度数が6度でしたが、今回は3度とかなり抑えられていますね。

プチプチ微発泡

香りは仄かに木桶の香りがしますが、以前のものより木桶感は落ち着いた印象。ここは好みが分かれるところですが、このくらいが丁度良いかも。
口に含むと、まずプチプチとした発泡感、柔らかな口当たり、甘みは思ったより控えめで、旨味と苦みがまろやかに訪れます。
微発泡と米の粒の大きさが絶妙で、柔らかさが際立ちます。
濃厚な甘みのものが多いどぶろくですが、今回は甘さはやや抑え気味で大人な味わいです。アルコール度数が低いので、スイスイと飲めますね。その分アタックは弱め。
個人的に、アルコール度数はもう少しあっても良いかなと思うけど、これはこれで。

試行錯誤の末に、木桶と6号酵母仕込にたどり着いたそうで、今後の更なる発展に期待です。
そしていつか日本酒製造が出来ると良いなと思いました。がんばってくださいね!


やまね酒造代表のの若林氏、とにかく多才で、やまねの保護研究活動をはじめ、民泊にBBQ場もやっていますし、体がいくつあるんだというくらい活動されています。
現在、お酒は通販で買えませんが、今後も注目の酒蔵です。

【やまね酒造】やまねのみのり

GWが明けて一気に仕事が忙しくなってしまった今日此の頃ですが、先日GW休み中に購入したお酒です。

埼玉県飯能市のやまね酒造の若林社長が「OH!!!~発酵、健康、食の魔法!!!~」に出店しているということで、買ってきました。天覧山と能仁寺だけに行ったわけではないのです(笑

【やまね酒造】やまねのみのり

醸造家でもあり生物研究家でもある多才な若林福成氏が2019年(令和元年)に創業したやまね酒造。妻がここのどぶろくを気に入っていまして、よく購入していました。
今は、この「やまねのみのり」や甘酒を一般販売し、どぶろくは民泊のみでの提供となっているとのことでした。製造量が少ないだけに、両方を一般販売するのは難しいのでしょうね。

【やまね酒造】やまねのみのり

日本酒に近い製法ですが、日本酒(清酒)ではなくその他の醸造酒という分類。現在、日本では清酒を造る酒蔵免許の新規取得が難しいため、発芽玄米を原材料に加えているのでしょうね。
清酒、すなわち日本酒を作るための免許は年間6万リットルの最低製造量、または海外輸出限定であれば最低製造量は問わないようですが、こうしたハードルの高さは、もう少しなんとかなって欲しいところです。
新政酒造で修行した若林氏の作る正規の日本酒、いつか飲めると良いのですが。

アルコール度数は10度と低めです。度数は仕込みによって変動するそうです。要冷蔵とあるように生酒です。
また新政で修行した若林氏だけあり?新政No.6など新政のお酒でも使われている、協会6号酵母を使用、木桶で仕込んで袋吊りでゆっくりと搾った無濾過のお酒です。
少量生産のため現在は300mlの瓶のみの販売です。

薄にごりでやや黄色のお酒

まずは冷えた状態で。上立ち香は…仄かに米らしい甘みを感じます。口に含むと、思ったよりもあっさり。アタック弱めです。押し付けがましくない甘みと苦味がさっと口に広がります。アルコール度数10度だけに、口当たりがまろやかですね。

ところが温度が上がると、ぐっと甘みと旨口が増しました。冷えた状態だと、少しあっさりかな、と思っていましたが、木桶らしい酸味や苦味などの複雑な旨さがより広がってきます。ということで、温度で結構印象が変わりますね。

何せ300mlなので、すぐになくなってしまう(笑
また飯能に行ったら買ってこないとね。

【やまね酒造】氷やまねのどぶろく(仕込5号)

先週行ってきた、埼玉県飯能市のやまね酒造で購入したどぶろくの冷凍バージョンです。

【やまね酒造】氷やまねのどぶろく(仕込5号)

どうです? こんなの始めて見ましたよね? そう、お酒がパウチされて冷凍されているのです。
やまねのどぶろく、先週紹介した通常の瓶で販売されるタイプは、賞味期限が1週間しかないため、通販での販売が難しい。ということで、冷凍して1ヶ月保存が可能となるパウチのどぶろくを販売したとのことです。
1週間しか持たない、しかも穴が空いているので傾け厳禁の瓶は、購入できるのは埼玉と近郊の都県に限られてしまいますが、パウチなら全国に販売可能です。しかも、半解凍してシャーベットのようにいただくことも可能です。これは新しいですね。

袋には何も書かれていませんが、今回は2つのパウチを妻が購入。それぞれ仕込時期が異なります。今回は仕込が古い方から解凍しました。

今回買ったのは、この飲み比べセットです。仕込5号と仕込6号ということです。製造が8月27日のほうが、仕込5号でしょうね。できればラベルにも仕込●号と記載してもらえるとありがたいな。

さて、やまね酒造さんのツイートにあるように、仕込5号は酒米に「彩のかがやき」を使用しています。先週買ってきた瓶で飲んだのは、仕込6号の「彩のきずな」ですから、味が違うことになります。

【やまね酒造】氷やまねのどぶろく(仕込5号)

常温で約1時間半程度解凍すると、良い感じのシャーベットになりました。

【やまね酒造】氷やまねのどぶろく(仕込5号) のシャーベット

シャーベットでも、まず木桶の香りがちゃんと感じられます。通常、凍らせると香りや味を感じにくくなるものですが、プチプチとした微発泡も感じられて、面白いですね。

シャーベットですが、先週飲んだ仕込6号との違いは大いに感じました。仕込5号の彩のかがやきは、仕込6号よりも酸味が少なく、甘みがもう少し出ていて飲みやすい印象。
米の粒も、仕込6号ほど固くなく、どぶろくらしいバランスの良さは仕込5号、6号は酸味があり米も硬いけど、懐も深い印象です。特徴でいうと、どぶろくらしい酸味の6号、スッキリとした味わいの5号ですね。

解凍が進むと、より甘みが増しましたが、アルコール感は殆ど感じず、良い甘酒を飲んでいる感じですね。
あっという間に空いてしまいました。

これはもう1つの飲み比べが楽しみです。