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【やまね酒造】やまねのどぶろ(令和6年8月製造)

埼玉県飯能市の山奥にあるやまね酒造、新政酒造で修行をした若林氏が創業した酒造です。小さな酒造で、現時点では日本酒製造の免許がないため、主にどぶろくなど「その他の醸造酒」を販売しています。

2021年よりお酒の販売を開始し、当時直売所で購入させていただきました。

瓶で販売するどぶろくは、ガス抜きの穴が空いている関係上通販ができないため、苦肉の策ということで冷凍バージョンも販売していました。
うちはYamaroも妻もどぶろく好きなので、いつでも買いたいのですが、何せやまね酒造は飯能市の山奥、車で1時間半近くかかります。なかなか購入が難しいのです。

ところがこんな書き込みがありました。

飯田酒店、志木市、ここなら買いに行ける距離だ! ということで、雨が降ったり晴れたりの微妙な天気の中ですが、妻と一緒に買いに行ってきました。

やまね酒造の若林氏の熱いトーク、そして飯田酒店も初めてでしたが、各種お酒のラインアップが豊富で、かつ店主も熱心に説明してくださいました。
飯田酒店もリピート決定だな!

さて買ってきたどぶろく、早速飲みました。

【やまね酒造】やまねのどぶろ(令和6年8月製造)

やまね酒造のどぶろくは、試行錯誤されているようで、最近は酵母を新政酒造で使われているのと同様に協会6号を使用し、木桶で仕込んでいます。

2021年に飲んだどぶろくはアルコール度数が6度でしたが、今回は3度とかなり抑えられていますね。

プチプチ微発泡

香りは仄かに木桶の香りがしますが、以前のものより木桶感は落ち着いた印象。ここは好みが分かれるところですが、このくらいが丁度良いかも。
口に含むと、まずプチプチとした発泡感、柔らかな口当たり、甘みは思ったより控えめで、旨味と苦みがまろやかに訪れます。
微発泡と米の粒の大きさが絶妙で、柔らかさが際立ちます。
濃厚な甘みのものが多いどぶろくですが、今回は甘さはやや抑え気味で大人な味わいです。アルコール度数が低いので、スイスイと飲めますね。その分アタックは弱め。
個人的に、アルコール度数はもう少しあっても良いかなと思うけど、これはこれで。

試行錯誤の末に、木桶と6号酵母仕込にたどり着いたそうで、今後の更なる発展に期待です。
そしていつか日本酒製造が出来ると良いなと思いました。がんばってくださいね!


やまね酒造代表のの若林氏、とにかく多才で、やまねの保護研究活動をはじめ、民泊にBBQ場もやっていますし、体がいくつあるんだというくらい活動されています。
現在、お酒は通販で買えませんが、今後も注目の酒蔵です。

【やまね酒造】氷やまねのどぶろく(仕込5号)

先週行ってきた、埼玉県飯能市のやまね酒造で購入したどぶろくの冷凍バージョンです。

【やまね酒造】氷やまねのどぶろく(仕込5号)

どうです? こんなの始めて見ましたよね? そう、お酒がパウチされて冷凍されているのです。
やまねのどぶろく、先週紹介した通常の瓶で販売されるタイプは、賞味期限が1週間しかないため、通販での販売が難しい。ということで、冷凍して1ヶ月保存が可能となるパウチのどぶろくを販売したとのことです。
1週間しか持たない、しかも穴が空いているので傾け厳禁の瓶は、購入できるのは埼玉と近郊の都県に限られてしまいますが、パウチなら全国に販売可能です。しかも、半解凍してシャーベットのようにいただくことも可能です。これは新しいですね。

袋には何も書かれていませんが、今回は2つのパウチを妻が購入。それぞれ仕込時期が異なります。今回は仕込が古い方から解凍しました。

今回買ったのは、この飲み比べセットです。仕込5号と仕込6号ということです。製造が8月27日のほうが、仕込5号でしょうね。できればラベルにも仕込●号と記載してもらえるとありがたいな。

さて、やまね酒造さんのツイートにあるように、仕込5号は酒米に「彩のかがやき」を使用しています。先週買ってきた瓶で飲んだのは、仕込6号の「彩のきずな」ですから、味が違うことになります。

【やまね酒造】氷やまねのどぶろく(仕込5号)

常温で約1時間半程度解凍すると、良い感じのシャーベットになりました。

【やまね酒造】氷やまねのどぶろく(仕込5号) のシャーベット

シャーベットでも、まず木桶の香りがちゃんと感じられます。通常、凍らせると香りや味を感じにくくなるものですが、プチプチとした微発泡も感じられて、面白いですね。

シャーベットですが、先週飲んだ仕込6号との違いは大いに感じました。仕込5号の彩のかがやきは、仕込6号よりも酸味が少なく、甘みがもう少し出ていて飲みやすい印象。
米の粒も、仕込6号ほど固くなく、どぶろくらしいバランスの良さは仕込5号、6号は酸味があり米も硬いけど、懐も深い印象です。特徴でいうと、どぶろくらしい酸味の6号、スッキリとした味わいの5号ですね。

解凍が進むと、より甘みが増しましたが、アルコール感は殆ど感じず、良い甘酒を飲んでいる感じですね。
あっという間に空いてしまいました。

これはもう1つの飲み比べが楽しみです。

【やまね酒造】やまねのどぶろく(仕込6号)

今年の7月31日に販売を開始した、とても若いやまね酒造のどぶろく。
埼玉県は飯能市で、令和元年に立ち上げたやまね酒造株式会社、妻がどぶろく好きなので、Twitterなのでなんとなく存在は知っていました。

8月、Facebookでこんな書き込みを見まして。

コロナ禍で緊急事態宣言中のご時世、飲食店での酒類提供停止で、どこの酒造も苦しい状況にあると聞きます。せっかく作った酒も、売れなければ廃棄される運命にあります。特に、火入れしない生酒や、日持ちしないどぶろく、取り巻く環境は難しいものがあります。買って応援せねばと。

Twitterもフォローしましたが、ぜひ買いに行きたい! ということで、通販や取り扱い酒店もありますが、実際に行って買ってみようと思いました。仕込の違いによる飲み比べもしたい!

飯能市であれば、車で行ける距離です。ということで行ってきました。

元コンビニだったと思われる場所でした。

掲載時点のストリートビューは2015年、この時点でコンビニの営業はしておらず、一番古い2011年時点でも営業していませんでした。長いこと使われていなかった店舗が、どぶろく醸造所として蘇りました。
営業は土日のみのようですが、のぼりも立っていて、元コンビニなので駐車場も広いので、入りやすかったです。酒造の方ともお話できました。

この日はパウチに入った冷凍どぶろく2種類(酒米に彩のかがやき・彩のきずなの2種類)「氷やまねのどぶろく飲み比べセット」と、瓶での販売でした。結局どちらも買いました(笑
面白いのはパウチに入った冷凍のどぶろく。これは通販でも対応しています。というのも、通常のどぶろくは賞味期限が一週間なのと、常に発酵し続けていてガスが出るため、蓋に穴があるので、配送が難しい。なので冷凍なのだそうです。シャーベット状にして飲む(食べる?)のも良さそうです。

まずは瓶のどぶろく(仕込6号)から

今回開けるのは、仕込6号のどぶろくの瓶です。

【やまね酒造】やまねのどぶろく(仕込6号)

仕込6号は、それまで使っていた「彩のかがやき」ではなく、「彩のきずな」を使用したそうです。
「彩のきずな」といえば、埼玉県の酒造ではかなりメジャーに使われている酒米ですね。
木桶を使った酒造り、かなりの拘りです。
酵母は、現状協会701号酵母を使用しているようですが、将来的には飯能産天然酵母を目指すのだそうで、これも楽しみですね。

こだわりを感じさせますね。見ての通り、アルコール度数が6度と飲みやすいように抑えられています。賞味期限が一週間なのも、天然にこだわった製法だからでしょうね。
ちなみに酒造の名前のもとになっている「やまね」は、飯能市に生息している天然記念物だそうです。

では注いでみましょう。

どぶろくらしい白濁をいただきます

まず上澄みを飲んでみると、プチプチと発酵し続けてガスが出ているので、若々しさもありますが、酸味は結構強め。個人的に酸味があるのは大好きです。そして、木桶の香りが心地よいです。

蓋の穴を指で塞いでゆっくり撹拌、今度は混ぜて飲んでみます。
おおっ! 米粒、今まで飲んだどぶろくの中ではかなり硬めですね。この辺りはもう少し柔らかくても良いかな。そして、澱を混ぜるとバランスがぐっと良くなります。酸味に米のふくよかな甘み、わずかに苦味も程よく加わりますね。
アルコール度数も低いので、スイスイ入っていきます。

賞味期限一週間のうちに、どれだけ味が変化するかも楽しみですね。でも1日で半分空いちゃいましたw
妻が買った冷凍保存できるパウチのどぶろくも、どんな感じか楽しみですね。仕込の違いによる味の変化も見てみたいです。