旧車Miyata Ridge RunnerのライトをLEDに交換してみた

チェーン交換して、ちょっとした街乗りとかに旧車Ridge Runnerを復活させようと、チマチマレストアしていこうと思っています。
今回はライト。これは夜間走行に必要ですが、何せ30年前の旧車ですから付いているライトも電球式です。車も自転車も、この10年LEDライトが当たり前になり、電球式との照度の差は歴然です。
ということで、今回は古い電球式のライトをLEDに交換します。

Panasonic LED発電ランプ NSKL134

PanasonicのLED発電ランプNSKL134です。思ったより安く、1300円台で購入できました。

この値段で買えるなら、もっと早く買っておけばよかったな~。何せ今までの電球は古いのもあって、あまりに暗くて、夜間走行を躊躇するほどでした。
では早速交換しましょう。

今はなきSANYOのブロックダイナモライト

元々着いていたのは…なんとSANYO(三洋電機)だ!
リンク先のWikipediaにも書かれているように、三洋電機は戦後に松下電器より自転車用のライトの製造権と工場を譲り受け、製造したのが始まりだそうです。つまり、SANYOブランドとしては創業時から作っていたんですね。知らなかった! なお、三洋電機が2011年を持ってブランドとしては終了するまでLEDタイプの自転車用ライトを販売していたようです。
SANYOの歴史を感じさせるライトですが、非常に暗く、特に低速走行ではライトとして致命的なほど暗いので、撤去します。

Panasonic LED発電ランプ NSKL134に交換

私はライトと呼称しますが、Panasonicとしては「ランプ」だそうです。SANYOが松下電器産業(現Panasonic)より譲り受けた自転車用ランプは、またその親元に戻ってきたわけです。歴史を感じますね。
スペックとしては、ダイナモの電圧は6Vですが、SANYOの2.4Wから1.5Wと低下しています。ただ、一般にLEDは同じ明るさであれば電球の1/10程度の消費電力であることから、1.5Wでも電球と比較して相当明るいということになります。
交換自体は、スパナとソケットレンチで簡単に出来ますが、けっこう締結位置の調整が難しいですね。タイヤに対して垂直に設置無ければタイヤを痛めてしまいます。締め付けると微妙に角度が変わりますし。
そして、ホイールも結構傷んでいますね…

実際の比較はしていませんが、装着後は明らかに明るいです。以前は手押し程度の速度だとぼんやりしか点灯しませんでしたが、LEDでは実用的な明るさになりました。
さて次はブレーキ周りの調整と交換かな~

人生初、メガネのレンズを遠近両用でオーダーした

小学6年生から近視でメガネ着用なYamaroですが、ここ1年、急速に近くのものにピントが合わない、という事態に陥りまして。
仕事上、細かい部品を組み立たりしているのですが、メガネを外さないとピントが合わない、ということが増えてきまして。いわゆる老眼ってやつです(
自分の年齢からするとちょっと早い気もするけど、実際40代から老眼は個人差があれど、少しずつ始まるそうです。

それとは関係なく、メガネのレンズが経年によりコーティング剥がれや傷がついたりしたので、フレームはまだ使えそうだったので、初めてレンズのみの交換を行いに、眼鏡屋へ足を運びました。

安価なメガネチェーン店とは違う、しっかりした診断

今使っている眼鏡は、今回レンズをオーダーしためがね店で何年か前に購入したものです。フレームはRay-Banで、レンズセットでそこそこしましたが、セットで1万円前後のチェーン店とは違って、やっぱり店のサービスから測定、フレームの修正まで、至る所の質が違うんですよね。
もちろん有名チェーン店が悪いというわけではないけど、あちらはものすごく混んでいる分、1人にかける時間も短くせざるをえないですからね。

今回、レンズ交換のみでしたが、ちゃんと測定を行ってもらいました。この測定も、とにかくしっかりと行っていて、チェーン店よりチェック項目も多いです。
そこで、ズバリ老眼を指摘されました。いやね、気づいていたのだけど、せっかくなので老眼対応したいなと思いました。
診断結果からは、まだ軽度の老眼だけど、「一度遠近両用を試してみますか?」ということで、よく眼科や眼鏡屋にある、レンズをその場で交換できるメガネ(何って言うんだろう?)で、老眼鏡のレンズをカシャッと入れてもらいました。

世界が違って見えた、遠近両用

もうその瞬間、世界が変わったんですよ。テーブルに置いてある資料がクリアに見えたんです。いや、今までも字が読めないほどではなかったんです。でも少しぼやけていたんでしょうね。それがしっかりピントが来ました。感動しました。初めてメガネを作ったときのような感動ですね。

老いを認めて遠近両用レンズに

もうこの瞬間、「よく見えますね! 遠近両用にします」と決めてしまいました。それを言ったあと、遠近両用って値段いくらするんだ? とちょっとビビりましたが、とりあえず現状は軽度の老眼補正なので、まずは安価なレンズで大丈夫でしょうとのことで、これまでの近視補正レンズにプラス4千円でした。

ちなみに、一番高いレンズはと言うと、15万円だそうです。何故その値段差が出るかも説明してもらいましたが、基本遠近両用はレンズの下側が近くが見えるような特性を持たせているそうで、その境目の屈折率など変化で、見え方が変わるため、度が強いほど違和感が出るそうです。
その違和感が、高価なレンズほど滑らかで出にくくなるそうです。
曰く、最初から15万円のレンズを入れたら、もう安いレンズには戻れない、だそうです(汗

そんなわけで、レンズは1週間後に出来上がるので、交換が楽しみです。

【仙醸】黒松仙醸 どぶとパイン

妻がお気に入りの、長野県の黒松仙醸のどぶろくですが、今回は某大型ショッピングモールのリキュールコーナーに、こんなのが売られていまして、妻が購入しました。

【仙醸】黒松仙醸 どぶとパイン

ええっ? どぶとパイン? そう、どぶろくにパインを入れちゃったようです。

【仙醸】黒松仙醸 どぶとパイン

原材料を見ると、濁酒(つまりどぶろくのことです)に、パインアップルのピューレに濃縮果汁、ジュースを混ぜているようです。
元々日本酒やどぶろくも、乳酸を取り込んでいるために酸味も感じさせるものもあり、それこそパインの味のする日本酒もありますが、このお酒はもうストレートにパインをぶち込んじゃったのが面白い。お陰で見た目も橙色です。

濁酒にパインを入れているので、酒税法上、濁酒ではなくリキュールとなります。元々の黒松仙醸どぶろくは、アルコール度数が6%ですが、それにパインを混ぜているのでしょうね、更にアルコール度数は低くなり3%となっています。ほぼジュース感覚ですね。

まさにどぶろく+パイン

とろっとろのどぶろくにパイン。香りも爽やかなパインです。だっておパインが入ってるんですもの(笑
口に含むと、ああ、どぶろくの米の甘みにパインが押し付けがましくないバランスで調和していますね~。どぶろくの持つ本来の酸味とパインの酸味のバランスが良いです。
ともするとパインの酸味が強く、パイン味の飲み物になってしまいますが、そこを絶妙なバランスで、お互いの良さを殺さずに、かつ低アルコール度数で飲みやすく仕上がっています。苦味も多少あるけど、これもアクセントになっていますね。
アルコール度数が低いので、個人的にはお酒としてはちょっと物足りないけど、あまりお酒が得意ではない方にも飲みやすいな、と思います。

同じシリーズに、どぶとゆずどぶといちごもあるようです。見かけたら是非買ってみたいですね。

Nikon Z f?の噂に思う、ユーザーの意見を聞きすぎないことの重要さ

Nikonのレトロ調ミラーレス一眼「Z f」の噂話は、去年辺りからチラホラ見かけていますが、先日のカメラと写真のワールドプレミアショーCP+でNikonの開発陣にインタビューしたフランスの記事で、このZ fの噂(期待?)についての質問に対する受け答えがされています。

以下、ネット翻訳下抜粋です。

Nikon Z fc は、昨年のベストセラーの 1 つです。この成功の理由は何だと思いますか? ニコン Df のように、特にフルフレームでヴィンテージの外観を持つ他のカメラを発売する予定はありますか?

Nikon Z fc の最初のコンセプトは、楽しさと喜びに基づいています。個性的なデザインのカメラが欲しいという方に、手に取って撮っていただく喜びを感じていただければと思いデザインしました。

このデザインは、ニコンの長い歴史とクラフトマンシップから生まれました。表現されるのはすべて私たちの情熱です。Z fc は、伝説的なフィルム カメラである Nikon FM2 によく似ています。これが、私たちの歴史とFM2の歴史を知っているお客様の期待に応える方法です。彼らは、この歴史的なケースに 2 滴の水滴のように見えるため、Z fc のデザインを高く評価しています。同時に、必ずしも FM2 を知らないが、Z fc のヴィンテージな外観を高く評価している若い世代にも多くのことを語っていると思います

センサーサイズに関しては、十分にコンパクトで手頃な価格のケースを提供したかったため、APS-Cを選択しました. そして彼の名前は私たちの考えを示しています。Z fc の「c」は英語の カジュアルに対応します。このケースを使用する前に、よく考える必要はありません。手に取って、撮影を楽しんでください。大きさ、価格ともに納得のポイントです。

しかし、おっしゃるように、Z fcを発売するとすぐに、多くの人がフルサイズセンサーと同等のものを求めていました. もちろん、今後の製品について詳しくは言えませんが、こうした要望を聞き、それらに十分に応えられる製品の種類を考えています

https://phototrend.fr/2023/02/interview-nikon-cpplus-2023-monture-z/

この記事がデジカメinfoで紹介され、Nikon Z f登場に対する期待が高まっているように思いますが、個人的に色々思うことを、ここでは書いてみたいと思います。
Twitterだと角が立ちそうなことや、誤解されそうなこともあるので。あくまで、個人的な意見ですからね。

もちろん上の画像のZ fはフェイクですよ! https://nikonrumors.com/2022/06/07/new-black-nikon-zf-camera.aspx/

ぼくの考えた理想のZ f論に見る、実際の売上との相違

発売の予定もまだ出ていないうちから、こうした待望論が出てしまうと、どうしても皆が考えたそれぞれの理想と、現実との乖離が大きくなってしまいます。
もちろん、妄想するのは個人の勝手ですし、それをメーカーが全てピックアップするわけでもないですから、個人で語る分には個人の自由です。
が、それがいざ製品になったときに、理想とかけ離れるほど、やっぱいらないじゃん、となります。

そもそも、やたら理想をぶちまけた挙げ句に買わない人は多いのです。スポーツカーなんかもそうですね。いざ出してみると、思ったほど売れない。そのくせ文句ばかり言われる、ここがこうじゃないああじゃないと。そういう人は客ではないですからね。

Z f待望論を見るにつけ、かつてNikonが一眼レフのDfを販売した時の、販売に至るまでのティザー広告から実際に販売されるまで、そして販売終了の流れを思い出します。

なぜNikon Dfはあまり売れなかったのか?

Nikon Df

Nikon Dfが発売されるまで、ネット上ではちょっとしたブームとなりました。Nikonもティザー広告で少しずつ情報をちら見せし、往年のフィルム名機のF3を登場させてみたり、開発担当がF3の開発も行ったミスターニコンの後藤だったりと、とにかくかなりカメラファンを期待させたのではないでしょうか?
ところがいざ発売されてみると、ネット上にはこんなネガティブな意見が出てきました。

  • 中身はD600でしょ?
  • ファインダがいまいち
  • AFがD600と同じ
  • 重たい
  • 分厚い
  • 質感がいまいち

Dfが既存の製品の流用が多かったのは確かです。後に後藤氏もAERAdotのインタビューで、Dfの開発について、このように語っています。

「一眼レフのラインアップがきちんと決まっているなかに、売れるかどうかわからない、しかもぜんぜん違う雰囲気のカメラを入れようとしたわけですから。そりゃあ、反対されますよ。でも最終的に『できるだけ部品を流用して、お金をかけないで作りますから』と、最上層に頼み込んだら、『それならいいだろう』という感じでOKを取りつけました」

https://dot.asahi.com/dot/2019061400057.html?page=5

もちろん、全てを専用品として作ってしまうと、相当価格が上がってしまいます。ただでさえニッチな製品なのに、開発費を上げてしまうと、それを価格に転化せざるを得ません。それでも買ってくれて利益が出せるLeicaのような製品ならまだしも、Nikonのプロ機でもない趣味性の高い製品の売上は知れているわけです。
なので、ファインダやAF周りはD600、撮像センサはD4(ここは部品単価で相当頑張った部分と思う)を流用したのです。
もちろん、ダイヤル類は新規設計ですし、デザインも他の一眼レフとは異なるので、そこに費用はそれなりにかかったはずです。
でも、その部品流用の妥協点が、ユーザーにはしっくりこなかったようです。

とは言え、仮にDfがファインダやAFも更に上位機種と同等にこだわったとしたら、更に価格は十数万円は上がったのではと思います。
後藤研究所では、開発と売上のバランスに相当苦労したと思いますし、本音で言えばファインダはもっと上質にしたかったはずです。でもそれを行うと、価格が上昇し、更に売れないカメラになってしまうことが明白だったので、妥協点を設定して開発したと想像します。
残念ながら、それ故にユーザーの方が好き勝手言った割に買わない、というドツボにはまってしまったのです。

個人的には、すでにD800ユーザーだったので、D4のセンサ自体に魅力はあったけど、それ以外に魅力だったのは可倒式AIガイド(ここで言うAIは人工知能ではなく、NikonのFマウントレンズの絞りリングの位置の機械連動方式のこと)くらいで、上面ダイヤルに興味もなかったので(コマンドダイヤルがあるのに、わざわざシャッタースピードや露出補正をダイヤルで設定する必要性がない)、結局買うこともありませんでした。

AFも中途半端に入れるくらいなら、むしろ取っ払ってMF専用機にしても良かったのではと思いますが、それではマーケット的に更に厳しいですからね。

Nikon Z fcが売れたのは価格を抑えたから

ミラーレス時代になり、Nikonが最初に出したヘリテージデザインのNikon Z fcはそれなりに売れたカメラだと思います。
これはシンプルに、フルサイズではなくAPS-CのZ 50をベースとし、質感もそこそこに抑えたからでしょう。
または貼革のカラーバリエーションを期間限定ながら設定したのも大きかったのではないでしょうか?
仮にカメラオタクの要望、質感にこだわる、を実践していたら、高価になって売れなかったでしょう。

Dfのように大きく重くもない、薄くてシンプルな、かつてのフィルムのFM2をオマージュし、カメラオタクではなく一般カジュアルユーザーに向けた開発だったのも良かったと思います。
Z 50のデザインは個人的にあまり好きではないけど、このカメラならちょっと欲しいな、と思わせたりします。
よく見ると、上のD fもオマージュしているように思いますよ。

質感を抑えた、ここは結構重要です。まずは見た目なんですよ、カメラも車も。それでいて質感もこだわってしまったら、それこそLeicaの領域です。
レンズキットで10万円台半ばに抑えたこともよかったでしょう。

Z fはあくまでリップサービスでは? まずはZ 6IIIの開発が急務

Yamaroの個人的結論からいうと、Z fはあくまでリップサービスで、開発も検討していると言ったに過ぎないと思っています。少なくとも今は売る段階ではないと思っています。
まずは、ライバルメーカーに対して、特にAF性能が周回遅れとなっている、ミドルクラスのZ 6IIをモデルチェンジし、Z 6IIIを発売することが急務でしょう。
Z 9はフラッグシップ機で、誰しもが手を出せる価格ではありません。今やSONYのα7IVや、CanonのEOS R6 MarkIIがミドルクラスのミラーレス一眼で売れに売れているモデルで、Z 6IIは完全に取り残されている状況です。

未だFマウントのみのユーザーも多数いると思われるNikon、何とかしてZマウントに手を出してもらうためには、手の届く価格のZ 6III登場が急務です。ボリュームゾーンのカメラが周回遅れではどうしようもないですから。

そして、Z 6IIIが登場してある程度売れた暁には、それをベースとしたZ fを売るのは、販売戦略の1つとしてアリなのではと思っています。
とにかくユーザーは変に「ぼくの理想」を妄想しすぎないこと、そしてNikonもユーザーの要望する「ぼくの理想」に付き合いすぎないこと、むしろ突き放すくらいの製品を出して欲しいですね。

言えることは、Z fは決して安くなない(Z fcよりちょっと高いくらいなんてのは、フルサイズである以上あり得ないです)と思いますよ。
Z 5ベースなら…多少安くなるけど、それ欲しいですか?

EL-NIKKOR 50mm F2.8で桃の節句な接写をしてみた

先日、世界の中古カメラ市で買ってきた引き伸ばしレンズ、EL-NIKKOR 50mm F2.8とベローズPB-4で、桃の節句で妻が買ってきたお花を撮影してみました。

NikonのベローズPB-4と、GITZOのフルードジンバル雲台を組み合わせています。こんな組み合わせで撮る人はそうそう居ないでしょう(笑
そもそも望遠レンズと組み合わせるのが前提なジンバル雲台ですが、全長が長くなり重量もそれなりにあるベローズを組み合わせて使うのも、実はそれなりに使い勝手が良いのです。
特にピシッとアングルを決めやすいので、私はこの組み合わせが好きです。

EL-NIKKOR 50mm F2.8は繊細な描写

EL-NIKKOR 50mm F4も持っていますが、1段明るいこのレンズも、なかなかどうして繊細な描写です。ピントが合えば芯がちゃんとあるけど、柔らかく、それでいて決めの細かい描写です。コントラストはややあっさり目でしょうか。
カメラはD810を使用。内蔵フラッシュは赤外線ワイヤレスコマンダーとしても使用できるので、対応スピードライトを使えば、別途コマンダーなしにワイヤレスでスピードライトが使えるので、スピードライトSB-900を手持ちで、いろいろな角度から光を当てて撮影してみました。
この使い勝手の良さで、この手の撮影では未だD810が欠かせないのです。

いい! 個人的にEL-NIKKOR 50mm F4より、このF2.8のほうが接写においては好みの絵が出ました。カリカリな描写ではなく、柔らかで繊細、ボケのつながりが良好。
50mmなので、接写では被写体にかなりレンズを近づけなければならないのが難点ですが、ワーキングディスタンスをとらなくても良い条件であれば、使い勝手も良好ですね。

Nikon D810 + EL-NIKKOR 50mm F2.8 + BP-4

D810、ずっと外で定点撮影用に使っていて、センサの汚れがかなり気になりました。RAW現像でゴミ取りに苦労しました…。センサクリーニングしないとね。

世界が違って見える日

まずタイトルが良い!
これって写真的視点でも当てはまるのではないかな。普段の慣れた光景も、視点を変えて見てみると…。なかなか難しいですけどね。

中島みゆき「世界が違って見える日」

中島みゆき、通算44枚目!のアルバム「世界が違って見える日」です。前回の「CONTRALTO」から3年ぶりの発売です。
実に中島みゆき味のあるアルバムです。個人的に好きな楽曲は、2曲目の「島より」でした。工藤静香への提供曲のセルフカバーです。
曲順も良かった。ゆったりした曲調から徐々にテンポのある楽曲へ。そして力強さを感じさせる曲もあれば、優しさを全面に出した楽曲と、いつもの中島みゆきワールドでした。
朋友の吉田拓郎とのコラボ楽曲も収録されています。

ラストツアー「結果オーライ」でツアーライブは最後だったけど…

中島みゆきは2020年1月より、ラストツアーと題したツアーライブを開催しましたが、2020年といえば、新型コロナウイルスが日本でも猛威をふるい始めた時期で、全24公演を予定していたツアーは、8公演で開催中止になってしまいました。自分も行きたかったけど、残念な結果となってしまいました。
もう中島みゆきはライブを行わないのか、との憶測も流れましたが、あくまでもツアーは、

「ラスト・コンサートとは書いてないですよ。閉店セールと看板出して3年やるようなもの。まだやめないんだわ。安心してね」

https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2020/01/15/kiji/20200114s00041000334000c.html

とのこと。全国各地で多数の公演を行うツアーはラストだったということで、ライブ自体は今後も開催の見込みがありそうです。
年齢的にも中島みゆきは自分の親世代、朋友の吉田拓郎が2022年音楽活動引退宣言しましたが、今年になってオールナイトニッポン55周年に登場するなど、芸能活動自体は辞めていないように、中島みゆきもまだまだ音楽活動は続けていくのかな、と期待しています。
無理せず自分のペースで、時々コンサートも行ってほしいなと思うし、コロナ禍もそろそろ収束に向かいつつあるので、自分としても控えていたコンサートの鑑賞を、今年からは復活させようかなと思っています。

Nikon Z 9 Firmware C:Ver3.10にアップデートしてみた

発売から1年3ヶ月、2021年12月24日に発売されたNikon Z 9、2021年末に発売されたからか、どうも発売から2年経過しているイメージで語られがちですが、まだ1年ちょっとだったりします。
その間に順当にバージョンアップが行われているのは好感が持てますね。
口の悪い人たちは、そんなのは最初からやっておけ、なんて言いますが、今やミラーレス一眼はソフトウェアのウェイトが大きく、PCやスマホのOSやソフトだってバージョンアップで機能改善やデバッグが行われているので、こうした改善は評価したいです。
個人的には、8.3K60PのRAW動画を撮れるのだから、連写速度も秒20コマと言わず、30コマは行けるのではと思っているのですが、これは次のVer4.00で期待? AF精度や書き込み速度との絡みもあるでしょうけど。

C:Ver3.10への更新内容は以下のとおりです。

  • 以下の製品に対応しました。
  • – NIKKOR Z 85mm f/1.2 S
  • AF エリアモード]を[ワイドエリア AF(S) ]、[ワイドエリア AF(L) ]、[ワイドエリア AF(C1) ]、[ワイドエリア AF(C2) ]、[ 3D- トラッキング]、[オートエリア AF ]のいずれかに設定して連続撮影を行ったときのコントラストが低い被写体に対するピント精度を向上しました。
  • 別売のスピードライト装着時の連続撮影速度を改善しました。
  • 以下の不具合を修正しました。
    • – 再生時の i メニューにある[画像編集]>[トリミング]を行うと、まれに切り抜く範囲が正しく変更できなくなったり、表示画像が歪んだりしてしまう。
    • – 再生時の i メニューにある[画像編集]>[比較明合成]を行うと、多数の画像を合成した時に画像に緑の色付きが発生することがある。
    • – 再生画面で拡大表示した状態でレーティングを設定すると、表示画像が一時的に異常となることがある。
    • – ごくまれにカメラが操作を受け付けなくなる。
https://downloadcenter.nikonimglib.com/ja/download/fw/486.html

「…連続撮影を行ったときのコントラストが低い被写体に対するピント精度を向上しました。」と言うのは、元々暗所やコントラストに低いう被写体へのAFが苦手なNikonミラーレス機だけに、どの程度改善されたか気になるところです。

更新ファイルは約95MBもある

早速ダウンロード。Nikon Z 9のFirmwareアップデートはいつも時間がかかりますが、一眼レフと違って更新ファイルのサイズが大きいですからね。今回のファイルは約95MBありました。

パージョンアップのプログレスバー進行は、相変わらず遅いです。更新自体は数分で完了しました。

相変わらず低コントラストは苦手

夜明けの風景を撮ってみました。レンズはNIKKOR Z 40mm f/2です。

画面中央ではAFが合わず、やむなく下の建物にフォーカスエリアを移動

一眼レフのD850ならAFが合うこの風景ですが、残念ながら画面中央の雲のある空ではAFが合わず、やむなく下の建物にAFエリアを移動させて撮影。やっぱりこうした場面でのAFは苦手で、ここがまだ一眼レフのAFセンサに追いついていないです。コントラストAFなら、このくらい雲があればAF合うかなと思ったのですが…。
思うに、Z 9の像面位相差AF暗い場面への対応がそもそも無理で、コントラストAFもまだ洗練度が足りない気がしています全画素使ってのコントラスト検出はしていないのかも? まだまだ改善が必要です。少なくともEVF上で見えているのだから、出来ないはずはないと思っているのですが。

NIKKOR Z 40mm f/2のコマ収差

最近フォトヨドバシで、新宿光學総合研究所なる記事が、どこぞのカメラメーカーとのコラボで書かれていますが、この記事がとてもわかりやすいのです。
コマ収差、なんぞや、というのもとてもわかりやすく書かれています

そのコマ収差ですが、NIKKOR Z 40mm f/2は光学設計がZマウントのニッコールの中では、比較的ゆるいためか、絞り開放だと割りと発生します。上の写真と同じ風景の右下隅を切り出してみました。
絞り開放のf2と1段絞ったf2.8で、これだけコマ収差の出方が違うのです。

どうでしょう? 点の光が扇状になる度合いが、絞り開放では盛大に発生しているのに対して、1段絞りを絞るだけで、これだけ改善します。
もちろん1段では本当に隅の方は多少コマ収差が残っていますが、煙突のてっぺんの赤い光は1段絞ってコマ収差はかなり解消されているのがわかります。
このレンズは、レンズの特性が絞りで変わります。開放ではガチガチに収差をなくしておらず、良い意味で絞りの違いによるレンズの味わいや特性の変化が楽しめます。

NIKKOR Zはどれもものすごく写りがよく、スキのない描写ですが、写りすぎる、という側面も少なからずあります(人間贅沢ですね)。このレンズは、ちょっと肩の力を抜いた感じで好感が持てます。もちろん、もっと高価なZレンズはものすごく良いのですけどね。

横浜ベイブリッジのスカイウォークを歩いてみた

息子が足を捻挫しているので、車で行ったパシフィコ横浜のCP+でしたが、横浜って車で行くところじゃないですね。とにかく駐車場代は高いですし、そのくせ東京と違って他への移動が割と遠かったり。

ということでCP+の見学は、息子には面白いものではないので、早めに切り上げて昼食をとり、車で行けそうな面白い場所はないかなと探してたどり着いたのがここです。

横浜ベイブリッジ

横浜ベイブリッジ、名前は聞いたことがあるし、もちろん何度か車で通ったこともあるけど、レインボーブリッジみたいに、ああここがそうなのかー、という認識があまりなく、長渕剛のBAY BRIDGEという楽曲で出てきたな~というのしか知らなくって。
調べると、ここは橋を歩いて無料で見学できるスカイウォークというのがあるようです。

しかも駐車場も無料。ということで行ってみました。
スカイタワーはちょっと古い施設。横浜ベイブリッジが出来たのが1989年(平成元年)、当に平成と共に歩んできた橋ですね。30年以上経過しているので、そろそろ設備が古くなっているのは致し方ないですね。

エレベーター、高所恐怖症には辛い?

スカイタワーのエレベーターを上っていくと…

おお、なかなかの景色です。
夕方逆光なので見づらいですが、天候と時間帯によっては富士山も見えます。横浜市街地がよく見えますね。
橋の下は、自動車の輸出岸壁があり、たくさんの車が停まっていました。
またこの周辺は火力発電所や金属くず処理工場などもあるようですね。

スカイラウンジ

スカイウォークは吹きさらしですが、奥にあるスカイラウンジは窓があり、冬でも快適に見学できます。各所に設置されたNikonの双眼望遠鏡も無料でした。

横浜市が運営しているだけあり、無料で楽しめるのは良いですね。展示も、ディスプレイは最近更新されたのか、映像も綺麗でした。
ただ、ここにたどり着くまでの階段の一部、車いす用の昇降リフトが設置されているものの、老朽化のためか運用停止中。捻挫中の息子はベビーカーで連れていましたが、階段のみ歩いてもらいました。一応車いす用の移動リフトは別途準備してあるようでしたが、もし車いすやベビーカーで行く場合は、事前に確認したほうが良さそうです。

夕暮れ一歩手前までいましたが、もう少し日が傾いた頃に行くと、景色も良さそうですね。この日は18時までの営業、最終入場は営業終了時刻の30分前までです。
大型船の入港時や夕暮など、狙っていくともっと楽しめそうですね。

5年ぶりにCP+に行ってきた

カメラと写真映像のワールドプレミアショー、CP+が4年ぶりのリアル開催、ということで自分としては2018年開催以来5年ぶり(2019年は行かなかった)に行ってきました。

前回は家族撮影できるイベントが予約できたので、家族全員参加でしたが、今回は息子と2人です。

成長しましたね。
ただ、今回は息子氏が足を捻挫(骨折?)して、まだ足が痛いので、ベビーカーで移動、なのでタッチアンドトライのコーナーは試せず、さっと眺める程度でした。

色々感じたこと

以下、本当にさらっと眺めた久しぶりのCP+の雑感です。

まず入場口、会場のパシフィコ横浜、コロナ対策なのか知りませんが、入場口の規制を行っていました。

CP+2023は入場口を限定していた

ただ、これ、意味があったのかな?と思いました。
カメラアクセサリーアウトレット専用入場口から最初入りましたが、思ったより客入りが少ないなという印象で、わざわざ入り口を区切る必要性はなかったのかなと思いました。もちろん結果論であって、もっと客が来るなら意味はあったかもしれませんが。
とにかく、入口が少ないのは不便でした。

また、入場には印刷したQRコード付き入場章をぶら下げる必要があり、これは子供であっても必要です。その他のこうした展示では、子供が入場可能な場合は、入場章が不要の場合が多いのですが、ちょっと面倒に感じました。登録のために複数のメアドを使わなければならず、現地に行けば印刷して渡してもらえるようでしたが、このあたりの説明が不十分に感じました。
個人名が表示されてしまうのも、企業やプロならともかく、プライバシーの観点から必要性がないのではと感じました。
2018年に行ったときのような、家族て楽しめるイベントもなかったのも残念でした。このあたりはもう少しコロナ禍が落ち着けば復活するのかなと期待しています。

入場客数も、パッと見で明らかに以前より少なく、今ひとつ盛り上がりに欠けていた気もします。これはカメラ業界の衰退そのものを表しているようにも感じました。
スチルカメラはもはや行き着くところまで行き着いてしまい、ミラーレス化とAI被写体認識がトレンドかもしれませんが、これって写真を撮ることの本質そのものではないですからね。
確かに動態の被写体を撮影することへのハードルは下がったけど、カメラやレンズの単価は上昇し、どんどん高嶺の華になってきている気がします。

スチルよりも、動画系、とりわけ配信やムービー系の展示のほうが、個人的には見ていて楽しかったかな。シネレンズなんかは、究極のMFレンズだけあり、操作性重視、ゴツいのに緻密で、道具感の塊です。合理的で極度に自動化されたカメラは、少しワクワク感に欠けるのですよね。

また、メーカー系の展示、やはり勢いがあるのはCanonとSONY、そしてFUJIFILMでしょうか。特にSONYは、かつてのNikonの勢いをそのまま引き継いで、望遠レンズ系もずいぶん力が入っていたように感じました。
そのNikonは、ボディの新作もなく、特にZ 9以外に動態に強いボディの発表はまだなく、恐らく3月くらいに発表されるという噂のZ 8?やZ 6IIIの情報もまだなく、ちょっとインパクトには欠ける印象でした。

アクセサリ系も、やはり以前と比べて出店数が少なく、特に中国を筆頭とするアジア系企業の出展も少なかったですね。コロナ禍だからかでしょうか。

PanasonicのLUMIXも、おねーさんがいらっしゃいました。MFTとフルサイズ機の間で、どうラインアップを展開するのか、やや中途半端感があったのは否めないですね。
個人的にタムロンのねぶたと組み合わせた展示が目を引きました。

ベビーカーに乗せた息子を連れていたのもあって、あまりしっかりとは見れませんでしたが、以前と比較して、展示には全体的に寂しさを感じ、客入りの少なさと相まって、来年リアル開催されたとして行くかは微妙なところかな…と感じたのも確かです。

結局アウトレットで用品を買って、全体をサラッと見て終了でした。カメラやレンズは、お店やショールームでも試せますし、イベントも見るだけならオンラインで楽しめます。
この手の展示会も、多くの企業の商品をリアルで触れられるメリットはあるものの、ドイツのフォトキナがなくなったように、そろそろ開催方法を考える時代に来ているかもしれません。

Manfrottoの244 MICRO FRICTION ARMを買ってみた

ちょいとやりたいことがありまして、買ってみました。

これだけだと、何をするものやら…ですよね。Manfrotto 244 MICRO FRICTION ARM (244MICRO-AR)です。Manfrottoと言うと、イタリアの三脚メーカーの老舗です。ということでこれは三脚関連用品です。

こちらはARMの先端を1/4インチネジに変換するアダプタ、1/4” Anti Slip Plate adapt. for 244Mini & 244Micro (244ADPT14AS)です。長い名前だ…

ARMの両端は用途に応じて変更可能

こんな感じに先端のアダプタを変更可能です。クランプなども取付可能です。

Manfrottoのビデオ雲台、ナイトロテックN8のこのネジ穴、買った時は何に使うんだろうと思っていましたが、こうやってアームを付けることが可能なのです。

やりたかったこと

これです。これがやりたかったのです。

モニタを吊り下げてみた

フィールドモニタ、カメラのアクセサリシューに取り付けると、どうしても重心が高くなってしまうのと、カメラの高さを確保した際にモニタが見づらくなるため、低い位置にモニタを設置したかったのです。
そして、モニタ&バッテリの重量はしっかりARMが支えてくれます。締め付ければ緩むこともなく快適です。

ただし、弊害もありまして…

モニタフードの枠に鑑賞する

フィールドモニタのフードの取付枠と1/4インチネジアダプタが干渉します。フードを諦めるか、少しずらして使うか、ネジの高さ嵩増しを行うか、ちょっと工夫が必要ですね。
とは言え、とりあえずこれで快適に動画も撮れそうです。

アサブロから移転して、2020年よりこちらをメインとします