SmallRig Nikon Z 8専用L型ブラケット 3942 アクセサリポートも使いやすくなった

私はカメラより先に予約して購入できましたが、執筆時点で在庫切れ、今買うと第3段の予約受付中で、7月末発送予定だそうです。

こういうアクセサリが、日本のアクセサリメーカーではなくチャイナから一番に出ることに、製造業を仕事としている身としては複雑な気持ちを抱かざるを得ませんが…
それだけチャイナが工業大国になった証です。そして下請けさせていた日本のメーカーが、今や風前の灯となっている所も多いですね。

着けっぱなしで違和感ないデザイン

このブラケットはバッテリグリップなしボディに適合しますが、バッテリグリップ付き用のケージも存在します。ホント、恐れ入ります。

ブリップ部分(バッテリが入っている箇所が底上げされるので握りが良くなった

Nikon Z 8は、Z 6/7シリーズよりグリップも大きくなっていますが、それでも若干手の方が大きいので、ホールディングではもう少しグリップの高さが欲しいと思っていました。
このL型ブラケットを取り付けることで、実質グリップの高さが11mmほど嵩上げされるので、ホールディングが良くなりました。
ブラケット、着けっぱなしでも問題ないですね。三脚ネジとローテーション防止ピンの2箇所で取り付けで、剛性も問題なしです。

何のレバーかと思ったら、バッテリの蓋が干渉するので、避けるためのもの

若干バッテリは取り出しづらいです。レバーは蓋を開けた時の干渉避けのためでした。

アクセサリポート側はスライドできるので、蓋を開けやすくなった

個人的に良いと思ったのは、アクセサリポート側をスライドできるようになり、ポートカバーを開けやすくなったこと。Z 9のL型ブラケットは固定式(ボルト固定で取り外しは可能)なので、アクセサリポートのカバーが開けづらかったのです。これは地味に改良ポイントですね。

ということで、Z 8ユーザーに広くおすすめしたいアクセサリです。現状は在庫切れで予約販売なので、すぐには買えませんが…。


錆びついた煙突がジブリ感を引き立たせる、某廃工場の煙突

埼玉県某所。東北道沿いに古い煙突が存在します。
東北道を通るたびに気にはなっていましたが、行ってみることにしました。

埼玉県東北自動車道沿いの廃工場の煙突

天気はどんよりしていますが、幸い雨は降らず。関東も梅雨入りしたので、この時期は撮影が難しいですね。

監視カメラの電源配線は切断されていた

川と廃煙突、東北自動車道はこの向こう側にあります。廃工場は不法投棄も多いせいか、監視カメラが設置されていたようですが、電気メーターボックスのメーターは外され、現状は通電されていない模様。
実は東北自動車道をまたいでここへアプローチする橋は、廃止が決定されたようです。この廃工場と煙突も、いずれ撤去されるのでしょうか?

いいサビ具合です。ジブリアニメにに出てきそうな錆びっぷりです。
レンズをお気に入りのAF DC-Nikkor 135mm f/2Dに切り替えました。Nikon Z 8ではMFでしか使えませんが、サビの質感がよく出ています。

流石に中に入ってまで見ようとは思わなかった、というかこの煙突で十分楽しめます、わたし的に。

東北自動車道と川に挟まれた場所に佇む廃工場と廃煙突、一体何の工場だったのでしょうか。ぱっと周辺を見た限り、名前も工場のジャンルも不明でした。鉄くず処理工場だったとの話もありますが、詳細不明です。
さていつ頃出来て、何時廃墟になってしまったか? 国土交通省の国土地理院の航空写真で大まかに調べてみました。

70年代に作られ90年に煙突が出来た?

こうやって掘り下げていくのが楽しいですね。まず1969年。この時点では、まだ東北自動車道はなく、川に掛かる橋は既に存在しています。

1975年には、既に現在と同じ東北自動車道が出来ています。ほんの数年でこんなに道路ができてしまうとは! 用地買収とか、ほんと早かったのでしょうね。東北自動車道が出来たため、高速道路をまたぐ橋も建造されたようです。この橋は前述の通り、今年の5月に廃橋となり、通行止めとなっています。

1979年には、廃工場のある土地が開拓されていて、この時点で何かしらに使用されている形跡がありますね。

そして1990年、ついに煙突と工場が出来ているのが確認できました。ということで、この煙突と工場は80年代半ばから1990年までに建造されたようです。業務拡張したのか、会社が変わったのかは定かではありません。

しかし21世紀に入った2003年には、1990年のように敷地がフルで利用されている感じがなく、緑が増えていますね。この時点で既に使用されていない可能性がありそうです。
バブル末期に工場を設置したけど、バブル崩壊で今来立ち行かなくなった? そんなストーリーを想像させます。

2007年以降は、産廃置き場(不法投棄?)のような感じになっていて、2019年にはついに緑に覆われて、廃棄置き場としてすら機能していない感じがありますね。

この周辺はあまり開発がされていないのも面白いです。この航空写真の外側はかなり開発されている場所もありますが、現在も田んぼが多い地域です。
こうやって、あまり注目されていない建造物を掘り下げるのも、なかなか面白いですね。


DELKIN DEVICES CFexpress 1TB イチキュッパ届いた!

いやぁ、こんなことってあるんですね。
会社のお昼休み、スマホでTwitterm見てたら、フォロワーさんのこんな書込みが。

1TB…¥19,800!? 見た瞬間、ポチりました。大容量、あって困ることはない。
そして8日に届きました。ヨドバシにしては少し届くのが遅かったですね。

Delkin 1TB CFexpress POWER メモリーカード [DCFX1-1TB]

なお、このセールは既に終了しています。現在のヨドバシの価格を見ると…

執筆時点で¥79,000となっています。ちなみにHSGI DELKIN SHOPでも¥49,500です。1TBのCFexpressカードの相場としては、執筆時点で5万円前後です。

このDELKINのCFexpressカード、最低持続書き込み速度が1490MB/s、最大1540MB/sと、継続書き込みしても速度低下があまりないのが特徴です。
このような最低持続書き込み速度が速いカードは、pSLC(Pseudo Single-Level Cell)メモリを採用していて、書き込み速度と耐久性の高さが特徴です。
同じコンセプトとしては、今やCFexpressカード界のベンチマークともなっているProGrade DigitalのCOBALTシリーズがあります。
しかし、COBALTシリーズはかなり高価です。DELKINのカードは、比較的安価になっています。それでも高いことに変わりないですが。

それがキャンペーンとはいえ2万円を切るとは…赤字じゃないのかな?

COBALTと同様に書込みも速い

多くのメモリーカードが最大書き込み速度、物によっては最大読み込み速度しか書いていない(一般に読み込みより書込みが遅くなる)のに対し、最低書き込み速度を書いているカードは、それなりの品質を持っているはず。

手持ちのCOBALT 325GBと速度比較してみました。

容量差も大きいので、一概に比較できませんが、カードリーダー経由でもこれだけの読み書き速度が出ています。DELKINのほうが少し速いですね。
COBALTシリーズは、現時点では最大でも650GBまでなので、それより大きい容量があれば、それこそ8.3K RAW動画も長時間回せますね。最も、編集とHDD容量で死にますが(笑

ちなみに、Z 8用に先日購入したProGradeのGOLD 512GBも、最低持続書込み速度が表示されるようになり、850MB/sとなっています。
では実際にベンチマークを取ってみましょう。

ProGrade PGCFX512GASJP

書き込み速度はほぼスペック通りですね。新しいGOLDシリーズは、かなりCOBALTに近い性能で、一般にはこれで十分な性能ですが、COBALTと比較すると、さすがにまだ差はあるようです。

カメラは今後CFexpressカードが主流になる?

ということで、CFexpressカードも、対応カメラが増えたことでコスパが急上昇、今やSDカードよりも容量と読み書き速度の性能で大幅に良く、価格は安くなりました。
SDカードは現在のUHS-II規格は、6年前の時点でもう限界性能に達していて、これ以上は次世代SDと言われるUHS-IIIとSD Expressとなりますが、どちらも規格としては存在するもの、UHS-IIIは現在もカードの販売に至らず、SD Expressもわずか1種類しか存在しないようです。
SDカードのライバルとしては、Type BよりコンパクトなCFexpress TypeAがSONYの一部のカメラで採用されていて、今後のカメラは安価な機種を除き、CFexpressになっていくと思われます。
次世代SDカードが出ないのはもはやコンデジも風前の灯、iPhoneなどmicroSDカードすら入らないスマホも増えてきて、SDカード自体の需要も減っているのも大きいでしょうね。

【井上清吉商店】澤姫 山廃純米かすみざけ

先日の北宇都宮駐屯地開設記念行事の撮影後に、宇都宮の酒店で買ってきたお酒その2です。

【井上清吉商店】澤姫 山廃純米かすみざけ

栃木県の酒造、有名所は「鳳凰美田」「姿」「仙禽 (せんきん)」辺りでしょうか? なんとなく、県庁所在地の宇都宮市以外の酒蔵のブランドが思い浮かびますが、宇都宮市もちゃんと酒蔵はあり、その1つが、「澤姫」の井上清吉商店です。
今回は、その澤姫のかすみざけです。

好きなんです、瓶内二次発酵のお酒。吹き出すかもしれないドキドキ感(笑
山廃仕込みというのいうのもポイントです。櫂入れしない、これがポイントなんです(何の?)。って自分でツッコミを入れていますが、山廃仕込みで瓶内二次発酵ってのが面白いです。
酒米は栃木県産ひとごこち、精米歩合65%、アルコール度数は16度、スペックだけ見ると、ごくごく一般的な日本酒です。
それを火入れせずに瓶に入れ、さらに瓶内発酵させています。開栓時期で味が変わるでしょうね。製造が2月、3ヶ月寝かせて5月に出荷ということのようです。

では、恐る恐る開栓します。ねじ込みの栓ではないので、慎重に開栓。今回は吹き出しなしでした。

プチプチ微発泡、うすにごり

澱は沈殿するタイプで、ゆっくり撹拌して混ぜると薄濁に。
注ぐとプチプチ泡が出ますが、発泡感はあまり強くないようです。ただこれは瓶内発酵の具合にもよるので、開栓は慎重に。

上立ち香は爽やかな吟醸香。口に含むと…プチプチ微発泡感。思ったより甘味は控えめ、ですがちゃんと米の甘みは感じられます。あくまで爽やかな甘み、そしてほんのり酸味。苦味はそこそこありますね。そして辛さも適度にあるのは山廃らしいです。大人な味ですね。やや辛口ですが、飽きのこない味と言って良いですね。この手のお酒は、食事と合わせるより、それ単体で飲む方が、というものが多いですが、こちらは食中酒としてちょうどよいバランスです。
そして、ついつい進んでしまう…。味わいの変化も楽しみたいですが、すぐに無くなりそうですね。

栃木の酒、まだまだ開拓しきれていない。また今度行ったら買わないとだね。

【百里基地】23年6月7日の記録

ちょうど仕事の谷間があったので、有休をねじ込んで行ってきました。ま、その仕事はトラブル発生で結局大忙しですが、もう有休取ったので(笑

それにしても、相変わらず3SQは1stが遅いですね。結構早めに行ったけど、割と待ち時間がありました。それでも、一発目に大胆に捻ってくれた!

近い! 鋭いツッコミだ!しかも1機目が一番ベイパーが出てくれました。ただし、上がったのは3機のみ。
600mmにテレコン無しでこんなに近いとは、はみ出ましたよ。
実はこれには訳がありました…

実は、Nikon Z 9がDXクロップになっていました。そしてこの撮影時点でまだ気づいていません。今日は近いなぁ…くらいにしか思っていません。
これはZ 8もそうですが、Nikonのミラーレス、DXにクロップしていても、右上に小さな文字で「DX」と表示されるだけです。これ気づかないんですよね。ミラーレスの利点は、クロップしてもファインダいっぱいに表示できることですが、同時に、クロップしていることに気づかないという欠点もあります。
先日のZ 8のトライで新宿のニコンプラザに行った際にも、中の人に要望はしておきました。クロップしていることが分かりづらい。動画録画中のように、画面にグレーの透過フレームを入れてくれないかと。
ファームアップでなんとかしてほしいですね。

午後の上がり。久しぶりにあの場所から撮りましたが、この日も気温が高く、陽炎でどうにもなりませんな。

だんだん撮影が厳しい時期になってきました。気温が上がれば体力消耗するし、陽炎の影響も大きいし。
上がったのは、救難U-125Aと、そしてまたしてもF-2は3機のみ。この日は低調でしたね。

お、入間の司令部支援飛行隊のT-4が。またこの日は浜松基地の第1航空団のT-4もいました。写真は撮っていないけど、陸自のUH-1Jも来ていたので、外来機が多かったですね。

3SQはこの後夕方も飛んだのかしら? 午前の機動が撮れて満足だったので、早めに帰途に就きました。その分、寄り道もしたので、その話はまたの機会に。

【島崎酒造】ニゴリ 東力士 純米酒 超特濃にごり酒

妻が特にお気に入りで、何度もリピート購入しているお酒です。
先日の北宇都宮駐屯地のあとに、いつもの宇都宮の有名酒店に置いてあったので、購入しました。

【島崎酒造】ニゴリ 東力士 純米酒 超特濃にごり酒

相変わらずの特濃っぷり、もはや濁酒ですが、れっきとした日本酒です。
そしてラベルの通り、一升瓶で破格の¥2,420です。今どき、銘柄酒でこの価格で購入できるなんて、そうそうないですよ。
今回は活性バージョンではなく、超特濃バージョンです。

【島崎酒造】ニゴリ 東力士 純米酒 超特濃にごり酒

酒米は非公開で、精米歩合70%、アルコール度数を9度に抑えて飲みやすく、日本酒度はなんと-66、一般に日本酒度は低いほど甘口ですが、実際には日本酒度は水に対する比重でしかないため、実際の甘い辛いには必ずしもリンクしません。とはいえ、これだけ濃いということは、米の糖分が相当残っているということですね。
出荷毎に日本酒度やアルコール度数は変化します。さて今回はどうでしょう?

相変わらずのニゴリっぷり

一応火入れ酒ですが、フレッシュなので冷蔵が望ましく、もちろん冷酒でいただきました。
香りは思ったよりも落ち着きがありますね。口に含むと…おお、押し付けがましくないけど芳醇な米の甘み、そしてこれまた押し付けがましくない程度の酸味で、ヨーグルトドリンクのようですが、より濃厚でとろとろしています。米の甘みです。お米からこれだけの甘みを引き出せるとは!
スイスイ飲めますし、決して濃厚すぎて飽きが来るということもない。濃厚ながら、割と後味がさっぱりとしているのも、適度に酸味と苦味も含んでいるからです。やはり、酒には適度に酸味や苦味もないと、飽きてしまうのですよね。

ということで、一升瓶でもあっという間になくなります。また見つけたら買わないとだね。

よこすかYYのりものフェスタ2023に行ってきた【スチル編】

よこすかYYのりものフェスタは初めてだったりしますが、着いたのが13時半過ぎ。そこから昼ごはんを食べての会場入りだったので、見学は海上自衛隊横須賀基地の護衛艦ひゅうがに的を絞りました。

会場の奥の艦艇のほうが空いているらしいというのと、一緒の息子は物心がついてから初めて乗るヘリコプター護衛艦、エレベーターに乗せとけば楽しめるしね。

お隣の護衛艦やまぎりも見たかったけど、時間の関係で断念。こちらも艦齢がかなり古いので、見られるうちに見ておきたいという気持ちです。
ということで、護衛艦ひゅうがに乗艦しました。

案の定(笑)息子はエレベーターが気に入ったみたいです。
ということで、エレベーターで甲板へ。

「ひゅうが」型護衛艦は、サイズの成約でF-35B搭載はしないので、ファランクスCIWSも甲板に設置されています。光学照準器のコーティング、結構剥げていますね。
機関砲部分は住友重工がライセンス生産しているようです。

ひゅうが甲板は高い場所にあるので、周りがよく見えてよかったです。
一番のトピックは、昨日の記事にある、潜水艦入港と哨戒ヘリの飛行がセットで見られたことですね。
激混みということもなく、前世紀のこの手のイベントってこのくらいの込み具合だったよなぁ…という感じでした。見学時間ギリギリだったのが返って良かったです。

ひゅうがの甲板から見えたこの潜水艦、一見「そうりゅう」型と区別がつきにくいですが、船体の切り欠きの形状から、最新の「たいげい」型のようです。
そして、たいげい型はまだ2番艦までしか就役していないのと、2番艦は呉に配置されていることから、この写真の潜水艦は、ネームシップの「たいげい」(SS-513)であると推察されます。

たいげい型潜水艦「たいげい」(SS-513)

下艦して、その他の艦艇も外から観察。

特に潜水艦をこんなに間近で見られる機会はあまりないので、じっくり見てきました。
吸音タイルがかなり多くの面に貼られています。アメリカやイギリスの潜水艦の吸音タイルは、水圧による船体伸縮の影響なのか、結構剥がれている写真を見たことがありますが、海上自衛隊の潜水艦の吸音タイルは、剥がれているのを見たことがないです。剥がれないような付け方をしているのでしょうね。
そして、海上自衛隊の潜水艦は、就役直後や練習艦となったもの以外の現役艦艇は、艦番号や艦名を表記せず、どの艦艇がどこで作戦行動を行っているかがわからないようになっていますが、展示の潜水艦は艦名「せいりゅう」と銘板が掲げられていました。
そうりゅう型潜水艦の9番艦で、まだ新しい潜水艦ですね。

横須賀基地を出て、ベルニー公園で息子とベンチでおやつを食べつつ、艦艇を眺めて帰路につきました。

このくらいのんびり見られるなら、また来年も行こうかな?

よこすかYYのりものフェスタ2023に行ってきた【動画編】

子どもたちの週末が、テストで忙しくなってきて、なかなか家族で遊びに行ける機械が少なくなってきましたが、なんとか時間を作って、今回も息子と2人で横須賀に行ってきました。
予想通り渋滞はしていたけど、なんとか護衛艦の見学のラストに間に合いました。というか、ラストに護衛艦ひゅうがに乗れたのは運が良かったです。
今回は、スチルより先に、動画を編集してみました。
動画は護衛艦ひゅうがの甲板上から撮影。

Nikon Z 8の動画も、Z 9譲りで非常にきれいです。動画からのスチル切り出しでこのクオリティです。もちろん動画ならではの欠点は無きにしもあらず(露出など)ですが。
4Kなので800万画素ですが、むしろスチル化してブログに掲載する際にはフルHDに落としているという矛盾(笑
今や動画のほうがクオリティが高いというのもおかしな話ですが、Webで未だ主流のJPGが前世紀からのものなので、仕方ない部分はありますね。

実は展示されていた哨戒ヘリSH-60Kが15時半に離陸するのは事前に公表されていたので、ちょうどその時間前に護衛艦ひゅうがに乗れたら、甲板上から見ることが出来るだろうとは踏んでいたけど、まさかそのタイミングに合わせて、そうりゅう型潜水艦が入港してくるとは思いもよらず、ラッキーでした。
なかなか航行中の潜水艦を、高い視点から、しかも艦尾のX舵の動きも見ることは出来ないので、貴重な体験でした。

動画、手ぶれ補正の設定が課題だな…

今更ですが…横田基地日米友好祭でKC-10を見学した動画

今後退役が進むKC-10給油機を見学できる機会はなかなかなくなってきそうなので、動画も撮ってみました。

KC-10給油機を見学

しかし、動画って難しいな…。もっとパンとかゆっくりしたほうがいいなと、撮った後いつも思ってしまいます。

手ぶれ補正、もう少し効いてくれたらなぁと思うことも。OM SYSTEMみたいに効きすぎて画面が貼り付いちゃうのも何だしなぁ…。
もっと練習しないとですね。

Nikon Z 8の1週間使った所感

導入翌日にいきなり北宇都宮駐屯地開設記念行事の撮影で実践投入してみたNikon Z 8
レビューするほどNikon Z 9との相違が少なく、性能的にほぼZ 9と同じ。“Z 9ジュニア”と呼ばれていますが、実際はジュニアと呼ぶのはおこがましい位、Z 9とほぼ同一の性能、部分的には越えていたりもします。

かつて90年代後半、フィルム一眼レフのフラッグシップ機のNikon F5が登場し、その2年後にはミドルクラスでF5ジュニアと呼ばれたF100が登場しました。
F5とF100は、その操作系やAF性能は似ていますが、明確に違ったのはファインダの性能(視野率と倍率の違い)や、連写速度(F5が8コマ/秒、F100+バッテリパックMB-15で5コマ/秒)でした。
ファインダ交換式のF5に対し、交換不可能なF100、といったように明確に差がありました。

予約していたSmallRigのL字プレートも届いたので装着したNikon Z 8

ところが、Z 8は連写速度も8.3KのRAW動画対応も、ファインダの性能もZ 9と同一です。限りなくZ 9に近いのがZ 8です。
Z 9とほぼ同じカスタム設定をして実際に3千枚ほど撮影した限り、全く迷うこともなくZ 9と併用して使えることがわかりました。これぞ究極のサブ機です。もちろんこれをメイン機にしても、殆のケースに於いて、Z 9と遜色なく使えると思います。
とは言え、もちろん違いがあります。
いきなり実践投入したので、実際の良く撮るシチュエーション、自分の使い方で、Z 9と比較することが出来ました。その一部を紹介します。
似た性能の2機種ゆえに、どちらを買ったらよいか迷う人も多いと思います。あるいはZ 9ユーザーでも、Z 8に置き換えたい人も少なからずいるはずです。Z 9デビュー当時、これに匹敵あるいは近い機種はなく、縦グリ一体型の大型ボディを渋々買った人も多いからです。Z 9も中古でそれなりの数が出回り始めそうですね。
私のようにZ 9にプラスしてZ 8を運用するユーザーも多そうです。

●Z 9とZ 8、ボディサイズの違い・バッテリの違い

もっとも明確な差がこのボディサイズの違いです。
Nikon Z 9は、一眼レフのフラッグシップ機D一桁シリーズと同形状で容量をアップしたバッテリのEN-EL18d(10.8V 3,300mAh)を使用するため、バッテリはボディ下部への収納となり、そのでっぱりが大きくなっています。
この部分はグリップとなり、縦位置シャッターボタンやコマンドダイヤル、AF ONボタンなどが配置され、ボディと一体であることから剛性も高くなっていますし、バッテリ電圧が高く容量の大きいバッテリを搭載できることで、長時間の撮影が可能となっています。

一方Z 8は、これまでのZ 6/7シリーズやミドルクラスの一眼レフで使用されているEN-EL15シリーズの大容量版、EN-EL15c(7.0V 2,280mAh)を採用しています。
バッテリはボディのサイドグリップ内に搭載しています。サイズ的には、Z 6/7シリーズより一回り大きく、一眼レフのD850よりわずかに小さめとなっています。

また、バッテリの差については、電圧と容量から、Z 9とバッテリEN-EL18dの組合せに対し、Z 8とEN-EL15cは計算上概ね半分程度でしたが、これは実際に使用した感じでもほぼ同じでした。
連写多様の撮影をした場合、おおよそ2500コマの撮影でバッテリ残量は20%以下となりました。

また、この後バッテリ交換し、連写せずの撮影では、350枚程度で残量30%以下となりました。これもZ 9の半分程度、という感触です。
個人的な感触としては、予備バッテリは1本は必ず携帯したい感じです。幸い、EN-EL15cは純正バッテリとしては比較的安価で、EN-EL18dと比較しても1/3の価格ですから、2,3本揃えておくと安心です。
もちろん、PD給電可能な外部バッテリや電源でも動作するので、雨天荒天時の撮影でなければ、それを使うのもアリでしょう。

大きさの点、自分にとって明確に違ったのは、超望遠レンズのハンドリングでしょうか。やはりここはグリップの大きいZ 9のほうが、重いけどトータルバランスが良かったです。
AF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VRが5kg超えという、NikonのAF望遠レンズ屈指の最重量クラスであることを加味しても、望遠レンズは重心がカメラ側にあるほど扱いやすいのです。手持ちの場合は。
D810でもD850でも、望遠レンズ撮影は常にバッテリグリップを付けて撮影していたので、Z 8ボディ単体のグリップは握りやすいとは言え、3kgを超えるレンズの場合はZ 9、あるいはZ 8でもバッテリグリップがあったほうが使いやすいです。
特に望遠レンズを縦位置撮影したときのZ 8は…腕がつりそうになりました…

この撮影はAF-S 200-500mm f/5.6E(2,300g)でしたが、望遠の縦位置撮影継続は結構きつかった…

●熱耐性

現時点でまだ6月故に、また発売から時間も経過していないことから、熱耐性についてはまだ語れるほどではないですが、簡単に。

ミラーレス一眼としては、他メーカーの同クラスと比較しても大き目のボディですが、特にもっとも発熱しやすい動画の連続撮影時間がZ 8では圧倒的に長いのは、ボディが大きい分、ボディのフレームに熱を逃がしやすいというのは大きいでしょう。
ただし、さらに大きなZ 9と比較すると、またZ 8はボディの一部を炭素繊維強化熱可塑性樹脂Sereebo® Pを使用して軽量化をしており、マグネシウム合金の使用量はZ 9より少ないため、放熱の面ではZ 9と比較して不利になっているのは確かです。
数時間の撮影では、ほんのりボディが熱くなりました。
5月の気温でもボディが熱くなったことから、真夏だとどうなるかは気になるところです。

この表示自体は、メモリーカードが熱くなっているので取り出し時に注意、ということで、撮影ができなくなるというわけではないですが、暑いということはメモリカード自体に負担をかけることに違いはないため、真夏の撮影では、連写など使い方次第では影響があるかもしれません。
Z 9は真夏に1時間道が長回しして何ら問題なかったのですが、Z 8は夏に向けてどうなるか、何かあれば報告したいと思います。何もなければ良いですけど。

●操作性

フロントのFnボタンが1つ少ないとか、ボイスメモボタンがないとか細かい違いはあります。が、少なくとも背面のボタンレイアウトは、Z 9のバッテリグリップ付近のボタンの有無はあれど、ほぼ同じです。

Nikon Z 9とZ 8の主要なボタンレイアウトは同じ

その中で細かな違いがここ。

スチルと動画の切り替えレバーの向きが変更されて、Z 8ではグリップを握ったまま親指で素早く変更可能となりました。
Z 9ではレバーが上向きのため、切り替えようとすると、親指を移動させなければならず、使いづらかったので、地味ながら良い改良。
もっとも、他メーカーのように、切り替えレバーがなくても、動画撮影ボタンを押せば動画が、スチルはシャッターボタンを押せば使える、といった具合に、切り替え不要で使えてほしいと思っています。

連写切り替えのダイヤル、これも長年Nikonの中級機以上の定番でした。Z 9はダイヤルでも設定でき、また同軸上の四葉ボタンでも切替可能で、両方使えるのは便利だけど迷いやすいというのもあります。
Z 8はダイヤルをなくしてペタンとなり、四葉ボタンのみとなりました。元々この操作系は、古くはF-801シリーズやF90シリーズなどでも採用されていて、自分はむしろこの方が使いやすいので、ダイヤルはなくなってOKです。視覚的にどのモードになっているかわかりやすいという利点がダイヤルにはありますが、そう頻繁に切り替えるものではないので、Z 8のダイヤルなしで個人的にはOK。この感じは、手持ちのF90Xに通じるものがあるので、個人的に入りやすかったです。

Z 9ではフラッシュモード切り替えボタンだった位置に、Z 8はWB(ホワイトバランス)切り替えボタンとなっています。
Nikonは四葉ボタンのレイアウトを機種ごとに地味に変えてくるので、そろそろ統一して欲しいところ。

●連写バッファ やはりSDカードはネックになる

連写を多用する方は気になると思います。ここからは、CFexpressカード(以下CFe)、SD UHS-IIカードともに最速クラスのものを使用しているという前提での話です。
私は元々普段の戦闘機撮影など航空機撮影では、秒10コマに制限して撮影しています。フィルム一眼レフ時代から連写切り替えモードでCL(低速連写)とCH(高速連写)の2段階の切り替えがあり、CLモードの存在意義がさっぱり分からなかったのですが、Z 9で秒20コマ撮れるようになり、実際そこまで必要ないなと思って、普段はCLモードで秒10コマ設定にしています。
そんなわけで、先日の北宇都宮駐屯地開設記念行事の撮影でも、Z 8はCLモード、秒10コマ制限とし、CFeカードに高効率RAW、SDカードにJPGを割り当てて撮影していましたが、バッファが詰まることはありませんでした

これでは実力は変わらないので、テストで秒20コマ連写してみたところ、40コマ程度から連写速度低下が始まりました。ちなみに、CFeだけにRAWのみ書き込む設定で連写したところ、140コマ程度でわずかに連写速度が低下することもあるものの、概ね継続して連写可能でした
Z 9ではダブルスロットのどちらもCFeカードとなり、どのモードでも基本的に7,8秒連写してもバッファは詰まらないので、ここは明確にZ 9とZ 8での差が出るところです。

Z 8でCFeのみの使用で連写しても、140コマあたりからやや速度低下することもあるのは、Nikonの中の人が言っていた、Z 9よりZ 8のほうがバッファは小さい、という説明を裏付けていると言えます。
とはいえ、バッファの差はCFeの、しかも高速書込みが継続できるカードであれば、書き込みによりバッファが開放されるスピードも速いので、実際にはCFeにのみ書き込む設定での連写であれば、Z 9とのバッファの差は大きくは感じないかと思います。

SDカードはUHS-II規格は、既に6年近く前に搭載されたD850で限界に達していて、D850でもSDカードが連写性能をスポイルする場面が多々ありました。
もし連写を多用するなら、SDカードへの書込みは控えたほうが良いかもしれません。
一方で、私のように普段は秒10コマ連写までしか使わない何秒もシャッターボタンを押し続けるような連写はしない、というのであれば、SDカード同時書込みでも問題なかったです。


ということで、簡単なレポートでしたが、ほんとZ 9とほぼ同じ感覚で使えるZ 8ってすごいですわ。メイン機もZ 8で十分という人も多いでしょう。
ただ、バッテリの差やカードスロットの差など、明確に差もあるため、撮影継続性

アサブロから移転して、2020年よりこちらをメインとします