「カメラアクセサリ」カテゴリーアーカイブ

NIKKOR Z 180-600mm用レンズケース考

NIKKOR Z 180-600mmに付属しているレンズケースCL-C6は、ただの柔らかい布なので、正直なところ用途不明な代物です。

レンズケースCL-C6はカメラバッグで傷から守るくらいの機能しかなさそうですが…

AF-S 200-500mmレンズケース CL-1434はまだクッション材として輸送中のレンズ保護に使えそうな感じですが、実際使わないですけど。

CL-1434、わざわざ大きな望遠レンズをこれに入れるかと言われると…

さてNIKKOR Z 180-600mmの輸送方法、私の場合は2パターンあって、1つはメインの望遠レンズとしてリュックタイプのカメラバッグでの輸送。
こちらは以前から使っているVanguardのALTA SKY53を使用しています。サイズ的にも、本レンズとボディ、さらにもう1台のボディと何本かのレンズ輸送にぴったりサイズです。

もう1つのパターンは、大きい単焦点のAF-S 600mm f/4G ED VR(通称ロクヨン)をメインとして、サブで本レンズを使う場合は、ロクヨンをLowepro 600 AW IIIに入れて、さらにボディとZ 180-600mmを、600 AW IIIのサイドにポーチやケースを取り付けて運びたいと考えています。


問題はそのポーチ。
AF-S 200-500mmには、JJCのレンズポーチをサイドに取り付けていました。
このポーチはレンズと共に売却したので、Z 180-600mmのサイズに合う新たなポーチを探さなければなりません。

AF-S 200-500mmよりやや全長が長いZ 180-600mmですが、探したところポーチというものは案外少なく(レンズ単体だけ運ぶ人はあまりいないからかな)、このサイズに合うポーチはこの2種類に絞られました。

JJCのは、これまで使っていて使い勝手はよかったのと、値段もそこそこ。
ただの柔らかい布なので、正直なところ用途不明な代物です。、このポーチはレンズに対してやや幅も長さも大きく、サイズ自体がかなり大きなものとなっています。

一方、Loweproは、内寸的にはレンズのサイズギリギリな感じです。
ただその分外寸が小さいのと、Loweproだけあって安っぽさがないのが良いですね。ちゃんと入るか若干心配ですが…

今回は楽天セールのクーポンと期間限定ポイントが溜まっていたので、楽天の公式アウトレットのLoweproのチョイスすることにしました。
近日中に届くと思いますので、届いたらちゃんと入るか(一番大事!)、人柱確認したいと思います。
ロクヨンとZ 180-600mmがあれば、もう戦闘機撮影、とりわけ航空祭では鬼に金棒ですね(腕が追い付かない…腕も腕力もw)


NIKKOR Z 180-600mmのレンズフードに溝ゴムを取り付けてみた

NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VRでこれはないだろうという欠点の1つ、レンズフードのゴム縁が付いていなこと。

これ、ないが問題かというと、元々全長が長い望遠レンズ、フードをぶつけやすいのと、レンズを縦の状態で置く機会が多いこと。そのために、フードにゴム縁があると、フードを傷から守ることが出来ます。

望遠レンズはこんな感じで縦で一時的に置くことが多い

縦にして置くのは一時的ではありますが、重いレンズを一時的に足元に立てて置くことは、撮影現場でよくあることです。なので、全長の長い望遠レンズのフードには、ゴム斑がついている件が多いです。

FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSSのレンズフードALC-SH157にはちゃんとゴム縁がついていますよ!

ライバルのSONY FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSSのレンズフードALC-SH157にはちゃんとゴム縁がついています。フードも立派です。
対して、なんでNikonはそれが出来ないんですかね? これはAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRでも指摘していたことです。

溝ゴムをフードに取り付ける

ということで、自分でゴム縁を取り付けることにしました。調べると、やはり同じことを考えてDIYされている方がいるんですね。

これはナイスアイディア、ということで真似てみました。
まずはホームセンターで「溝ゴム」を買ってきました。

Hikariの溝ゴム KGV1-2がぴったりでした

このサイズの溝ゴムを買ってきました。サイズ的にもぴったりです。
これを動画にあるように、少し長めにカットして、レンズフードの縁にはめて最終的に長さを調整します。

薄手の両面テープは全種に巻かず部分部分にしました

両面テープを使わなくても、ゴムの力だけで結構しっかり着きますが、部分部分に薄手の両面テープを貼り付けました。きれいにやりたいなら全周着けたほうが凹凸がなくなります。

継ぎ目は仕方ないけど、まあまあきれいに仕上がりました

実際にレンズを立ててみました。

これこれ、これですわ。これが出来ないと。Nikon、何でこれをケチるかな? 当然中の人は分かっているはずなんですよ、こういう使い方をすることは。
単にコストダウンなんでしょうけど、これがSONYとの差ですよ。あちらはフード自体もしっかりしています。
HB-109も、ロックスイッチがついて外れにくくなったのは良いことなので、もう少ししっかりしたレンズフードにしてくださいよ~。
といことで、簡単でオススメの施工です。Z 180-600mmユーザーは是非この加工を行ってみてください。

ニコンミュージアム「企画展「AI NIKKORの魅力~ニコン社員による写真展~」を見に行ってきた

ニコンミュージアムが、2024年の本社移転に伴い。2024年3月1日から長期休館に入るということで、夏休み閉館から開けた16日、行ってきました。
今回はタイトルの通り、AI NIKKORという、NikonがFマウント一眼レフカメラ用のレンズとして最も長期間販売していたMF(マニュアルフォーカス)レンズによる写真を、社員自ら撮影したものを展示していました。

会期は2024年2月29日まで延長となりましたが、パネルの表示では9月2日までとなっていました。今後修正されるのかな?

各レンズで撮られた写真とレンズが展示されていました。
どれも中々の力作です。ニッコール千夜一夜物語でおなじみのあの社員の写真(佐藤氏のお子様の成長記録も)、中にはMr.ニコン、フェローだった”元”社員のあの方写真も!

基本、AI NIKKORはMFレンズですが、最初に撮ったパネルにもあるように、技術的重要性から、F3AF用レンズのみはAFレンズですが、この企画展に登場しています。

AI AF Nikkor 80mm f/2.8SとAI AF Nikkor ED 200mm f/3.5Sの2本は、F3AFという、マニュアルフォーカス一眼レフのF3をベースにAF化したカメラ専用のレンズで、F3AF以外には、一眼レフではF-501、F4、F-601Mにしか装着できません。しかし解説文にありましたが、マウントアダプタFTZを介したZマウントのミラーレス一眼で撮影可能ということです。となると、手に入れてみたくなりますね。

企画展以外の定常展示も、少しづつ入れ替えなどをして工夫しているようです。
コロナ禍で一時撤去されていた、触ることが可能な歴代カメラの展示が復活していました。これは嬉しい!

Zマウントシステムの展示もあり、2018年登場から5年、やっとレンズも充実し始めたな、という印象です。
水中カメラのNIKONOS-Vの展示もよかった。もう今水中カメラをNikonが売ることはないのだろうけど。せっかくNikon 1 AW1まで出していたのにね。

ということで、ニコンミュージアムも来年2月で一旦休館となりますので、ぜひ足を運んでは?

SmallRig Nikon Z 8専用L型ブラケット 3942 アクセサリポートも使いやすくなった

私はカメラより先に予約して購入できましたが、執筆時点で在庫切れ、今買うと第3段の予約受付中で、7月末発送予定だそうです。

こういうアクセサリが、日本のアクセサリメーカーではなくチャイナから一番に出ることに、製造業を仕事としている身としては複雑な気持ちを抱かざるを得ませんが…
それだけチャイナが工業大国になった証です。そして下請けさせていた日本のメーカーが、今や風前の灯となっている所も多いですね。

着けっぱなしで違和感ないデザイン

このブラケットはバッテリグリップなしボディに適合しますが、バッテリグリップ付き用のケージも存在します。ホント、恐れ入ります。

ブリップ部分(バッテリが入っている箇所が底上げされるので握りが良くなった

Nikon Z 8は、Z 6/7シリーズよりグリップも大きくなっていますが、それでも若干手の方が大きいので、ホールディングではもう少しグリップの高さが欲しいと思っていました。
このL型ブラケットを取り付けることで、実質グリップの高さが11mmほど嵩上げされるので、ホールディングが良くなりました。
ブラケット、着けっぱなしでも問題ないですね。三脚ネジとローテーション防止ピンの2箇所で取り付けで、剛性も問題なしです。

何のレバーかと思ったら、バッテリの蓋が干渉するので、避けるためのもの

若干バッテリは取り出しづらいです。レバーは蓋を開けた時の干渉避けのためでした。

アクセサリポート側はスライドできるので、蓋を開けやすくなった

個人的に良いと思ったのは、アクセサリポート側をスライドできるようになり、ポートカバーを開けやすくなったこと。Z 9のL型ブラケットは固定式(ボルト固定で取り外しは可能)なので、アクセサリポートのカバーが開けづらかったのです。これは地味に改良ポイントですね。

ということで、Z 8ユーザーに広くおすすめしたいアクセサリです。現状は在庫切れで予約販売なので、すぐには買えませんが…。


もはやCFexpressのほうが安いのね

色々準備。メモリカード、CFexpressと、数年ぶりにSD UHS-IIカードを。

Nextrage UHS-II Pro 128GBとPROGRADE CFexpress GOLD 512GB

今や、CFexpressのほうが読み書き速度が速い上に、容量あたりの値段も安くなりましたね。

どちらもZ 8発売記念?で執筆現在割引販売中。PROGRADEのほうは5%引きですが、そもそもが安いです。512GBのカードが今や2万円台半ばで買えるとはね。CFexpress登場当時では考えられないくらいコスパが良くなりました。

Nextrageは、SD UHS-II規格最速のカードですが、それでもCFexpressの1/5以下の読み書き速度しかなく、もはや規格的に古いのですが、SDカード自体の普及率は高いのでね。
ところでNextrageは日本の会社で、元々SONYのフラッシュメモリ部門から独立した会社のようですね。
128GBでこの値段、しかもUHS-II Proではこれより大きな容量はありません。
あくまで、本当にバックアップのためのカードですね。

ニコンプラザ新宿のNikon Z 8の先行体験会に行ってきた

5月26日(金)発売のNikon Z 8の先行体験会があるということで、予約してニコンプラザ新宿に行ってきました。
こういうのに気軽に行けるのは、東京住みの特権ですが、住んでしまうと案外都心方面っていかないんですよね私の場合。

2年ぶりの新宿エルタワーへ

先行体験会は予約制。なおZ 8発売日の5月26日以降は、予約無しで触ることが出来るようです。

日曜日はサービスセンターやその他の展示は定休日となるため元々やっていなくて、先行体験会のためだけに開いているようです。
本当はNIKKOR Z 600mm f/4 Sも試したかったんだけどね。

待ち時間の間に試したZ 30が良かった

NikonのZシリーズで最もコンパクトなZ 30。EVFを省いたカメラで、発売当初に電気屋で見た時はあまりピンとこなかったけど、こうしてLUMIX GX7MK3を並べると、ほとんど同じサイズ! もちろん、マイクロフォーサーズのGX7MK3のほうがレンズはコンパクトになりますが、以外にもボディサイズはZ 30とGX7MK3、グリップの厚みの違いはあれど、センササイズほどの大きな差はないんですね。

PanasonicはGX7シリーズを辞めてしまったので、今後このシリーズが復活しなければ、Z 30はその後継としても良いのかなと思いました。
SmallRigのグリップも使いやすいですね
実はこの後触ったZ 8より、Z 30のほうが楽しかったのはナイショです(笑

Nikon Z 8を試す

順番が来たので、試しました。

Nikon Z 8
最初に装着されていたのはZ 24-200mm

一見してわかるのは、1996年のフィルムのF5以来伝統だった、左肩にあるドライブモードダイヤルがなくなり、ボタン+コマンドダイヤルに変更されたこと、左肩の出っ張りがなくなりました。Z 9ではダイヤルとボタンと両方使えたので、今後はこのタイプになるのでしょうね。
また左肩の四葉のボタンは、Z 9でフラッシュモードボタンだった部分がWB(ホワイトバランス)になっています。

レンズマウント横のファンクションボタンは、Z 9の3つから、他のミドルクラスと同様2つになっています。
シンクロターミナルがなくなりました。
それ以外は、基本的にZ 9を踏襲しています。したがって、Z 9ユーザーなら特に迷わず操作撮影できます。
グリップは握りやすく、縦グリがなくてもしっくりきます。望遠レンズとの組み合わせは、Z 100-400とZ 400/4.5が用意されていましたが、重量感のあるZ 100-400でも違和感なく構えられました。ただ、やっぱり望遠主体なら、Z 9のほうがバランスは良さそうです。

飛行機モードは、なにせ背景が黒い幕の部分にブルーインパルスのT-4の模型がぶら下がっているだけだったので、これで試せと言われても(笑
羽田空港辺りで撮影会をやったほうが良いんじゃないかな?

ファインダや使い勝手はZ 9と同じで、これならZ 9との組み合わせでも違和感ないですし、もちろんファースト機としても十分な性能です。

以下、対応してくれたニコンの方とのやり取りです

Q.飛行機モードは旅客機だけじゃなくて戦闘機も対応するか?
A.戦闘機にも対応します

Q.飛行機モードはZ 9に搭載する予定はあるか?
A.今のところ予定はないけど、やろうと思えば対応はできるのではないか

注:対応できるか、対応するか、わかっているのは開発部門と思うので、広報的に発表されたこと以外は答えられないと思われる

Q.バッファはZ 9と同じ?
A.Z 9のほうが多い
注:スペック上は連続撮影コマ数で大きな差はないし、実際のところZ 8でも十分確保されている

Q.連写する場合SDカードだとバッファ開放が遅い?
A.はい、連写ではXQDかCFexpressをおすすめします。あくまで汎用性を考えてのSDカードスロット搭載です。

Q.要望ですが、DXモードにクロップした際の表示がZ 9と同じで右上に小さく表示されるだけで分かりづらい。Z 9でも何度もDXのまま撮ってしまうことがあったので、動画撮影で赤枠が表示されるように、DXクロップ時にも枠が表示されるようにして欲しい
A.要望として伝えておきます

逆にニコンの方からこんな質問をされました。
中の人.もしD500のミラーレス版が出たら欲しいですか?
Yamaro.いや、フルサイズのほうがクロップも出来るし汎用性高いのでいらないですね。
ただ、この質問は答えが分かれるでしょうね。APS-Cセンサなら価格を下げられますから。ただ、Zマウントはフルサイズセンサの性能を余すところなく使えるマウントなので、あの大きなマウントにAPS-Cは、なんだかもったいないのですよね。

とまあ15分で確認できるのはこの程度でしたが、やり取りや要望を伝えられて満足しました。
発売日が待ち遠しいですね。

数年使ってボロボロのカメラストラップをETSUMIに交換した

先代のPanasonic LIMIX GX7MK2からの使い回しのストラップ、多分6年近く使ってますね。表面がボロボロになってしまいました。

LUMIX GX7シリーズに似合う細身のストラップがもうボロボロ

本当はお店で選びたいけど、都堺に住みながら都心に出るのが好きではなく、結局通販に頼りました。


そういや今までのストラップもETSUMIだったかな?
そう高価なものでもないですが、ヘタに高いストラップより使いやすかったりしますから。

真っ黒じゃないのがいいなと思って、デニムにしてみました。質感はまぁまぁかな。値段なりでしょう。紐をまとめたり長さ調整する部分が安っぽいプラスチック感むき出しで、そこだけが残念ですが(ここは黒でも良かったかも)、太さも太すぎずちょうどよいし、しなやかさもちょうどよいです。
いつものように「ニコン巻き」で取り付け。
ストラップは適度にクタったほうが使いやすいので、後は馴染んでくればよいですね。

Nikon Z 8、予想以上にZ 9寄りだったが、明確な違いもあるかな

2023年5月10日21時、Nikonより新機種のZ 8が発表されました。

Nikon Z 8

噂になっていたZ 9ベースで小型化した機種、という情報は正しく、Z 9から一部機能は削られるのではと予想されていましたが、蓋を開けてみると、機能的には動画もスチルもほぼ同等(動画の連続撮影時間がZ 9より若干短い程度)である上に、スチルは新たにHEIFに対応、飛行機専用の被写体検出が追加されています。

その昔、フィルムのフラッグシップ機Nikon F5に対し、F100が後から登場してF5ジュニアと呼ばれましたが(Nikonもそういうキャッチコピーを使っていた)、Z 8もまさにZ 9ジュニアですね。しかし、メカシャッターのコストの面とバッテリの電圧の違いから、F5とF100では連写速度に差がありましたが、そういった成約も一切なく、連写速度やバッファもZ 9と同等です。
Z 9と明確に異なる部分は、バッテリがEN-EL18dより小型でZ 7やZ 6シリーズや一眼レフのミドルクラスなどでも使われているEN-EL15cに、CFexpress TypeBスロットは1基で、もう1基がSD UHS-IIであること、GPSを内蔵しない、LAN端子を装備しない(その代わりに通信専用のUSB TypeCポートが追加)、シンクロターミナルがないことでしょう。
とは言え、多くのユーザーにとっては、Z 8で十分と言えますね。

機能を共通化することで開発コストを下げている

上級機のZ 9に忖度して、ファームウェアで機能を削ることは簡単にできたはずです。
しかし、画像処理エンジンやイメージセンサが共通していること、特にメカシャッターレスにより、グレード別でメカシャッターので耐久性や連写速度が変わるといった要素もないため、スペックも共通化出来るということでしょう。
むしろできるだけ共通化したほうが、電装品やファームウェアの開発コストを抑えることも出来ます。
SONYやCanonのように潤沢な開発リソースがあるわけではないNikonにとっては、多才なラインナップを展開するより、共通化のほうがメリットが高いのでしょう。

Z 9と同様にZ 8もメカシャッターレスとしたことで、メカシャッターの耐久性や連写速度などのヒエラルキーはもはやなく、いわゆるプロ機、と呼ばれていたかつての一眼レフのフラッグシップ機とその下の機種、といった時代と違って、今やプロだから絶対にフラッグシップ機でなければ、という時代でもなくなりました。
いっぱしの素人よりも低グレードの機種で稼いでいるプロ写真家はたくさんいます。報道やスポーツの最前線だけがプロ写真家の世界というわけでもないですからね。
必要十分な性能があれば、上位機である必要がない、コストにシビアなプロだからこそ、その用途の応じた機種を選んでいるのです。
なので、実質ダブルスロットがいらない環境(CFeとSDでは明確な速度差が存在するため)、バッテリ持ちが大きな影響を与えない環境下の撮影であれば、Z 8で十分でしょう。

そんなわけで、出し惜しみなく仕立てたZ 8、ボディの一部に炭素繊維強化プラスチックを採用するなどしているものの、基本はZ 9ベースゆえに、Z 7 /Z 6シリーズよりは大きいのですが、これは仕方ないでしょうね。
それでもZ 9から比較してコンパクトな筐体、かつ熱対策も考慮すると、このくらいが妥当なのかなと思います。

Z 9との機能共通化は、今後も順当にFWアップデートを重ねることで、両機種とも成熟していくはずですです。
新機種ならではのサプライズは正直少ないでしょう(Z 9はフラッグシップ機に初めてのメカシャッターレスというサプライズがあった)けど、Z 9のサブ機としても、Fマウントからの乗り換えにも最適な機種と言えるのではないかと。

◆D850よりは高いけれど

Nikonユーザーは結構保守的で、今もD850辺りをメインとしているユーザーも多いでしょう。実際のところD850ユーザーで、Z 7IIを触った身としては、画質以外の多くの点でD850に追いつけていないと言わざるを得ないです。
もちろん風景やスナップなどを撮るのであれば、Z 7IIで十分、画質はD850やZ 9と比べても一皮剝けた感じで、個人的にはスチルではNikonトップクラスの画質と思っています。
が、Z 7IIは(Z 6以下の機種もそうですが)、動態を撮るとまるでダメでした。また操作性もD850と比べると今一歩、どちらかというとD750寄りでしょうか。
D850は、D5譲りの151点AFの良さは、ミラーレスよりもAFエリアが狭い位で、エリア内の補足力は非常によく、戦闘機の撮影も何ら問題なくこなせます。
同じことをZ 7IIで行うのは難しかったけど、Z 8ならZ 9譲りの被写体検出があり、しかもブラックアウトフリーのEVFは、一度使うと一眼レフのミラーアップによる像の一瞬の消失が煩わしく感じます。
いや、ミラーレスであっても多くはメカシャッターによる像のフリーズやブラックアウト、あるいは像は表示されるけど疑似表示となるので、Z 9の快適なリアルタイムファインダーがZ 8にも搭載されているのは朗報です。
こうしたメリットが享受できることから、D850の後継としても十分でしょう。値段がアップしてしまいましたが、それに見合うものはあります。

ただ1点だけ、暗所AFがどれだけ改善されているかがZ 8の懸念されるところです。
Z 9はスペックこそ立派でも、実際はスターライトビューを使っても、D850ならスパっとAFが合う暗い場面で、AFが遅くなる挙句にピントが合わない(合焦しない)事象が多発します。
これが改善されていないと、D850からすべての面で良くなっている、とはいいがたいのも確かです。

ただ、もうFマウントは開発が凍結されており、レンズもラインアップをどんどん減らしていることからも、この先新機種が出る可能性は極めて低いのと、Zマウントレンズが一眼レフ用と比較して、どれも素晴らしい画質で、レンズもだいぶ充実してきたので、そろそろ移行を考えてもよいでしょうね。

明確なZ 9とZ 8の違い

Z 8はZ 9を凝縮したようなカメラですが、Z 9との明確な違いがあります。

1.バッテリの違いによる撮影時間の違い

ミドルクラスの機種に多く使われているバッテリ、EN-EL15cを採用するZ 8は、撮影枚数はパワーセーブOFFでファインダ撮影時、Z 9の700コマに対して330コマと、ほぼ半分です。連続撮影で5310コマのZ 9に対し、Z 8は2280コマです。1回の撮影枚数が多い場合、Z 8ではバッテリ交換頻度が多くなります。

Z 9のバッテリEN-EL18d10.8V 3,300mAhで、元々EL18シリーズは一眼レフのフラッグシップ用でした。一眼レフの場合、連写でメカシャッターとミラーを高速で駆動させるためには、バッテリ電圧も高いほうが、消費電力が大きい際の電圧低下に対する余裕があります。
Z 8はミドルクラスの一眼レフやミラーレスに採用されるEN-EL15cで、7.2V 2,280mAhと、電圧や容量はEN-EL18系より低くなっています。
よくぞこのバッテリで、Z 9と同等のスペックを引き出せたと思います。基板の改良で、消費電力をより抑えていると思われます。メカ可動部がほぼなくなった(センサ保護用シャッターはあるけれど)大きく効いてきているのでしょう。
ただし、バッテリが小さい分、バッテリの持ちもZ 9と比較して半分程度になっています。
別売りのパワーバッテリーパックMB-N12(通称縦グリ)にはバッテリが2個入りますが、この縦グリを装着すると、ボディサイズはより大きくなり重くなります。
そうなると、Z 9と値段も重さも、あまり変わらなくなってしまいます。

Z 8用パワーバッテリーパックMB-N12

個人的に、パワーバッテリーパックを使うくらいなら、Z 9を導入したほうが良いと思います。
Z 8は、パワーバッテリーパックがなくても、実用上のバッテリの持ちはそれほど悪くはないと思われ、予備のバッテリもEN-EN18系よりはるかに安価なので、2,3個の予備を持っていれば、まず心配ないですし、PD給電も出来るので、容量の大きなPD給電対応のモバイルバッテリを併用するという手もあります。
パワーバッテリパックも、だんだん必要とされなくなる時代になってきているかもしれません。

ただ、Z 9を持っていなくて、普段はZ 8単体でコンパクトに使いたいけど、たくさん撮影するシチュエーションも時々あるよ、という人であれば、検討して良いかもしれません。


ちなみに、執筆時点(23/5/12)で、値上前Z 9の最安値が¥628,650(マップカメラ)、Z 8が¥539,550で、MB-N12が¥47,520となっているようなので、差額はわずか4万円強です。MB-N12はバッテリ2個入るので、1個予備を買うと6千円弱なので、差額は3万5千円程度しかありません。Z 9近々7万円強の値上がりの対象となるため、この差は広がりますが、それでも10万円程度です。さあどう考えますか?

2.CFexpressカードとSD UHS-IIとの書込み速度差が大きい

CFexpress Type BのダブルスロットであるZ 9に対して、CFeとSD UHS-IIのダブルスロットのZ 8。高速連写可能なZ 8では、SDカード側が圧倒的に書き込み速度が遅いため、RAW同時記録どころか、SDカード側をJPGに設定しても足を引っ張る可能性が高いです。
また、動画でも4Kや8KのRAWは、SDカードでは足を引っ張るため、使い方次第では、Z 8はシングルスロット+αとなり、ここが明確にZ 9との違いでしょう。

Z 9であれば両スロットにバックアップで同時書き込み、あるいはRAWとJPGで分けて書き込み、片側の容量を使い切ったらもう片側に書き込む順次書き込みも出来、同じ種類のカードであればバッファが詰まることはそうそうありません。
CFexpressカードは、モノによりますが、ProGradeのCOBALT 325GBの最低継続書き込み速度は1,300MB/秒と非常に高速です。同社のGOLD 512GBでも最低継続書き込み速度は旧タイプが400MB/秒、新タイプでは850MB/秒です。

Z 8の片側のSD UHS-IIスロットは、UHS-IIの理論上の最大読み書き速度は312MB/秒です。しかし、あくまで理論値であり、実際はもう少し遅いです。
書き込みは早いものでも299MB/s程度で、しかもそれは最高値です。実際はそれより遅くなります。

既に先行でZ 8を手にしたユーザーの中には、RAW+JPGでCFe側を高効率RAWに設定した場合、SD UHS-II側のPG画質がBASICであっても書き込みが追い付かないようです。

となると、連写を多用、かつバックアップが必須と考えている人はZ 9を選択したほうが良いでしょう。
Z 8はあくまでシングルスロット+α位に考えたほうが良いかもしれません。
実はXQDレベルの書き込み速度しかないD850ですら、XQD(CFe)+SDで連写すると、バッファ開放がかなり遅いくなります。
XQですら、SD UHS-IIの倍近い書き込み速度なので、より速いCFexpressとの速度差はかなり気になるはずです。

3.GPSの有無

これは人によっては全くいらないし、スマホのSnapBridge経由でGPS情報を取得できるので、必須ではないですが、後で写真を見返したときに、これどこで撮ったっけ?というのがGPSデータが有ればすぐわかるので、個人的にZ 9のボディにGPSを内蔵しているのはありがたいのです。

2015年の観艦式で護衛艦「きりしま」に乗艦した際の写真にGPSデータを付けていたので、その航跡がわかります

スマホのSnapBridge経由のGPSは、消費電力の関係か、一定時間ごとのデータ取得のため、短時間のうちの移動量が多いと、実際の位置とのズレが大きくなります。
ここは内蔵のGPSよりどうしても精度が落ちます。
ところで、Z 8は10ピンターミナルがあるので、ここに従来からあるGPSユニットを付けてみて、データが取得できるかは試してみたいと思います。

4.シンクロターミナルの有無

Z 8には搭載されていません。これも人によりけりですが、スタジオによっては有線のシンクロケーブルしか使えないことろもあるようなので、無いと不便という人もいるでしょう。
ちなみにNikonもZシリーズでは、シンクロターミナルを搭載するのはZ 9のみです。一眼レフではミドルクラス以上に当たり前のようについていたシンクロターミナルも、段々と搭載機種を減らしていますね。
ただ、最近はリモートコマンダーで無線で使うというのが一般的になっているので、あまり重要で無くなってきているのも確かです。
どうしてもZ 8でシンクロターミナルが欲しければ、ホットシューアダプターAS-15を使えば解決します。


ということで、Z 8はZ 9と細かく見ていくと違いもあるものの、かなりZ 9に近い性能を持って小型化した機種です。
値段の近いCanon EOS R5はもっと小型軽量ですが、バッファも小さく、電子シャッターの幕速も遅く、動画撮影は熱との戦いです。3年前のR5にやっとZ 8が追いついたという口の悪い意見もありますが、差はもちろんありますね。まあCanonはR5IIでそこを超えてくる可能性は大いにあるでしょうけど。

そんなわけで、今年はZ 8と、Z f?なのかなNikonは。Z 6IIIも年内という噂もちらほら見かけます。でも噂は噂なので、必要なら買う、ということで。おそらくZ 8もしばらくは品薄でしょうし、Z 9も値上前の駆け込み需要は大きそうです。

Nikonの双眼鏡 ACULON T01のキャップを紛失したので購入、売ってるんだね

以前、Nikonダイレクトのお年玉セールで購入した双眼鏡、ACULON T01 8×21、航空機撮影のロケハンで使っているのですが、気が付いたら片側の接眼キャップを紛失していることに気づきました。
こんな安い双眼鏡のキャップなんか売ってないよな~、と思って検索していたら、あるんですね。
ACT01接眼キャップ、¥110です。

検索すると、意外にもAmazonにはなく、ヨドバシ・ドット・コムにあったので、安いし2個注文しました。
というか、こんな安いものも送料無料で配達無料で配達してくれるなんて、ヨドバシさん凄すぎます。

袋に書かれている型番はBXA30906ですが、日本では商品名ACT01接眼キャップ

ところで、他のメーカー含めて、この手の接眼キャップって買えるのかなと思ってヨドバシを見てみると、双眼鏡アクセサリとしては、圧倒的にNikonが多くラインナップされているんですね。
他に双眼鏡を出しているメーカーも、アクセサリとなると極端に少ないです。
https://www.yodobashi.com/category/19055/19065/19181/189061/

最近Nikonのアフターサービス良くないよなぁと思っていたのですが、まだ捨てたもんじゃないな、と思いました。
願わくば、こうしたアクセサリが大リストラされないことを祈ります。
たかが¥110のキャップですが、あるとないとでは、やっぱり愛着の湧き方が違いますね。

双眼鏡、いいものを見てしまうと欲しくなってしまうので、なるべく見ないように(笑)していますが、コンパクトさはそのままに、もう一寸見やすいものが欲しいなと思っていたりします。
ヨドバシに行く機会があったら、色々見てみようかな。

レンズフードがないLUMIX G MACRO 30mmにフードを付けてみた

ミドルクラスや安価なカメラレンズは、フードが別売りの場合が多いのですが、最近はそもそも純正でレンズフードの設定がないレンズも多いですね。

個人的に、レンズフードは見た目的にもハレ切りにも、レンズの保護にも必要と思っています。特にレンズ保護という点では、フードが犠牲になってレンズを守ったことが何度かあるので、必ず装着しています。
先日導入したLUMIX G MACRO 30mm / F2.8 ASPH. / MEGA O.I.S.にもフードは設定されていません。

レンズフードの設定がないLUMIX G MACRO 30mm / F2.8

元々デザインもそっけないので、せめてフードは着けたいなと言うことで探しました。フィルタ径は46mmなので、46mmのねじ込み式を探しました。
最近はどれも似たりよったりのクラシックなデザインが多いのですが、どうせ同じような感じなので、一番安いものをチョイス。

タイムセールで400円を切っています(執筆時点)。

最近多いですよね、この手のクラシックなデザインのフード。まあレンズ保護と考えれば悪くないです。焦点距離は46~55mmがマッチするそうで、LUMIX G 30mm(フルサイズ換算60mm相当)には少々短めです

まあ悪くはないけど…

でも、LUMIX Gのデザインとマッチしていない気はしますね。ちょっと長めのLUMIX G Macro 30mmなので、どちらかというと一般的な形状のフードのほうが似合いそう。
まあコイツは安いし、そのうちカメラ屋のジャンクかごで良さげなフードを見つけてこようかな? 46mmのフードが見つかるかは知らんけど。

しかしこのフード最大の弱点、と言うかキャップの問題なんですけど、LUMIX純正キャップ着けられないです。
正確に言うと、頑張れば着けられなくはないけど、今どき珍しい両サイドをつまんで押して外すタイプのキャップなので、ほぼフードを付けたままのこのキャップの着け外しは困難でした。

キャップ着けづらい、いや着けられないわ…

最近はキャップの中央部に取り外し用のくぼみがついているタイプが多いので、これは誤算でした。かぶせ式キャップでも買うかな…。