「お酒」カテゴリーアーカイブ

【土田酒造】誉国光 白ラベル 山廃純米

土田酒造のお酒が続きます。気に入ったので。
飲み比べセット3本の3本目です。土田酒造は「誉国光」ブランドが大昔から有名ですが、その定番のお酒、誉国光の白ラベル 純米山廃。
1世紀以上前からの地酒とのこと。

HPから引用させていたきました。

当蔵は、関東で唯一の名誉賞を受賞した酒蔵です。

名誉賞とは、戦前に行われていた日本酒の品評会(現在の新酒鑑評会)に連続で入賞した蔵だけに与えられる名誉ある賞。

その当時の日本酒の酒蔵の数は今の倍以上あり、 その激戦を連続で勝ち抜いた蔵だけ『名誉賞』が贈られます。

全国でも、この快挙は数蔵しか成し得ませんでした。

当時から、当蔵といえば この誉國光。

時代を越えなおご支持いただく地酒です。

https://cart.homare.biz/i/S006

ということです。

【土田酒造】誉国光 白ラベル 山廃純米

土田酒造といえば生酛造りに力を入れていますが、その生酛造りから山卸しという、蒸し米と麹と仕込水を混ぜてすり潰す工程を省いたのが山廃仕込みです。
すり潰すかすり潰さないか、山卸しの工程は、昔は手作業だったので重労働だったため、それを省いたのが山廃ですが、現在も生酛と山廃両方あるのですから、それぞれのメリット・デメリットがあるのでしょうね。

【土田酒造】誉国光 白ラベル 山廃純米

精米歩合70%、酒米は「まっしぐら」、酵母は協会701号、表示義務のない添加物は一切使用していないそうです。
以前は醸造アルコール添加だったようですが、現在は純米となっています。

少し濃い目の黄色のお酒

上立ち香は、昔ながらの日本酒らしい感じです。
常温でいただきました。口に含むと、膨らみのある甘みと、山廃らしい天然の乳酸菌を取り込んだ豊かな酸味、旨味が広がり、これぞ伝統的な日本酒ですね。後味はキリッと辛さもあり、ゆっくりと余韻が残ります。味わい深いです。
今回は、例によって飲みきりサイズなので、ついついすぐに開けてしまいました。
これは一升瓶で買って、時間をかけてじっくり味わいたいお酒ですね。なんとなく、ぬる燗とかが良さそうに感じました。

これで、1月に直売所で買ったお酒は終了ですが、引き続き、直売所で頂いたクーポンを使って購入したお酒が控えています。そちらも順次紹介していきたいと思います。

【府中誉】渡舟 しぼりたて生吟(純米吟醸)

去年、百里基地撮影の帰りに買ったお酒、少し寝かせていました(というか色々買って忘れていましたw)。

【府中誉】渡舟 しぼりたて生吟(純米吟醸)

最近お気に入りの府中誉の「渡舟」。
大正時代ま作付けされていた酒米酒米「短稈渡船」を復活させて作ったお酒です。精米歩合55%の純米吟醸、火入れなしの生酒です。
このため要冷蔵となっています。

では開栓しましょう。

淡黄色で微発泡

上立ち香は、ザ・吟醸香といった具合に、これぞ吟醸酒といったフレッシュさを感じます。
口に含むと、まずは心地よいガス感、微発泡系です。軽やかなメロンのような甘み、そしてやや複雑な苦味のバランスが良いです。
雑味はほぼ感じません。透き通った米の旨味が凝縮されています。決して軽い方ではなく、後味に辛さを伴い、余韻はやや長い感じです。
少し温度が上がると、程よく酸味が乗ってきますが、酸味はあまり強くはなく、ほんのアクセントと言った程度です。
2,3日置くと、更に甘味と旨味が増す印象。これぞ生酒の醍醐味です。

ここ最近、火入れで削っていないお酒を飲んできたので、久しぶりの生酒、吟醸酒ですが、これはこれの良さがありますね。どちらが良いとか、じゃないんですよね。このお酒は純米吟醸生酒の見本のように、良いお酒です。決して甘すぎず、辛すぎず、フレッシュさを保ちつつも軽すぎない。
スイスイ飲めてしまうお酒です。

【土田酒造】はつしぼり 一(ichi) 2021

1月末の群馬旅行で、土田酒造の直売店にて買ってきたお酒です。

【土田酒造】はつしぼり 一(ichi) 2021

瓶が小さいのは、今回この2021年のはつしぼりの在庫が、1月末時点で単品はなく、飲み比べセットの1本300mlのセット販売のものしかなかったからです。
というわけで、今回も飲みきりサイズです。

2021年(令和3年)醸造の最初に仕込みを行ったお酒です。これまで紹介した土田酒造のお酒と同様、精米歩合は90%とほぼ洗米した程度に削らず、米の大部分を生かして醸したお酒です。火入れ酒となっています。
酵母は協会701号、焼酎用黄麹を使用した生酛造りです。土田酒造のお酒、これまで飲んだものはどれもお気に入り(かなり好み)なので、いや楽しみですね。

やや黄色みがかって濁りもある

やや黄色みがかっていて、濁りもあります。
上立ち香は…何でしょう、いわゆる吟醸酒のような華やかさではなく、心地の良い甘い香り。メロンのようでもあります。

口に含むと、おおっ? なんだこれは? 生酛造りらしい強い酸味ではなく、まずはメロンのような、あるいは青りんご? のような爽やかな甘み、そして酸味もありますが、生酛造りから想像される、乳酸を含んだ強めの酸味はなく、甘い果実にほんのり感じられる酸味程度の酸味です。
瑞々しいメロンのような甘み、そして爽やかな酸味のあとにスパッと切れます。後味はすっきり系です。水です。まさに水。

持論として、本当に旨い酒は水のようにすっと浸透する、と勝手に思っていますが、このお酒はまさにそれ。決して薄いとか水っぽいのではありません。飲んだ時の旨味はしっかりとありながら、す~っと切れていく後味が最高です。

妻と、次は一升瓶で買いたいね~って話をしましたが、これって一升瓶はないようですね。四合瓶までかな? ともかく、今年仕込みの初絞りにも期待ですね。

【川場ビール】Premium KAWABA AMBER ALE

先月の群馬旅行で、妻が買ってきた川場ビールと、妻が職場でもらったカタログギフトで取り寄せた仙台牛のすき焼き肉!
先日水曜日の午後にコロナワクチンの3回目接種をして、現在お酒を飲んでいないので、ちょっと前の写真です。

【川場ビール】Premium KAWABA AMBER ALEと貰い物の仙台牛♪

川場ビールは、群馬県の川場田園プラザで販売されている地ビールです。
アルコール度数5%、濁りと(無濾過だそうです)やや赤みがかったビール(注いだ後の写真撮り忘れた…)で、ほのかに甘みがあり、苦味とのバランスもよく、飲みやすいですね。

仙台牛のすき焼き肉ですが、写真の通りの霜降りですが、更に高級なお肉よりもむしろ、脂身と肉のバランスがちょうどよく、食べやすい気がしました。霜降りだからいいってことでもないですね。


全然関係ありませんが、先日タイムラプス用に撮ったインターバル写真から。

Nikon Z 9 + AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR

案外飛行機飛んでるね~ってお話。この撮影では、シャッタースピード15秒なので、飛行機の翼灯が点滅しているのが写っていますね。
ちなみに翼の右側が緑、左側が赤の灯火です。「左翼は赤」で覚えてくださいね(笑)

【大和川酒造店】弥右衛門 純米吟醸 寒月

お気に入りの福島の大和川酒造店、弥右衛門の新酒です。火入れ酒で冷蔵庫保管が必要ないので、一升瓶で買ってみました。

【大和川酒造店】弥右衛門 純米吟醸 寒月

2019年にも購入していましたが、その時からラベルが変わって、おしゃれな水彩画に達筆な銘柄が入っています。垢抜けたデザインになりましたね。

表示もシンプルです。
弥右衛門のHPによれば、酒米に「夢の香」、日本酒度+4でアルコール度数16度と、情報は控えめです。

やや黄色みがかっています

上立ち香は爽やか。常温でいただくと、青りんご系のしっとりとした甘さと酸味で、それらも強くはなくやや控えめ。後から辛さや苦さも来ますが、それも強くはなく、全体的には穏やかです。

2,3日経過すると、甘みが少し膨らんできた印象ですが、適度に辛さもあるため、キレもよく、食中酒にもぴったりです。
一升瓶で買って正解のお酒です。際立つ特徴はないけど、普段のみに適しているお酒です。

最近は、自分の中で要冷蔵の生酒ブームが一段落して、常温保管できる火入れ酒をよく買うようになりました。
生酒も火入れ酒もどちらも好きですが、こと保管ともなると、冷蔵庫を圧迫しない火入れ酒がよいですね。
暖かくなるまでは、物置部屋での保管で13~15℃をキープできるので、しばらくは火入れ酒を楽しんでみたいと思います。

【土田酒造】シン・ツチダ R2BY

群馬旅行で、土田酒造の直売所で買ってきたお酒、その2!

【土田酒造】シン・ツチダ R2BY

シン・ツチダ!? ちょっと前の流行りに乗ってしまいましたね(笑) ちなみにシン・ゴジラとシン・エヴァンゲリヲンは見ましたが、シン・ウルトラマンは見ていません。

ということで、シン・ツチダ、その特徴は

  • 生酛造り(天然の蔵付き乳酸を取り込んでいる)
  • 精米歩合90%(前回呑んだ誉国光 田園メロウと同じ)で、ほぼ洗米した程度
  • 群馬県産の食用米(飯米)と米麹を使用
  • 協会系酵母を使わない、天然の蔵付き酵母を取り込んでいる(田園メロウは協会701号とのこと)

これは江戸時代の製法そのものだそうです。

常温保管を推奨、飲む適温も常温、ぬる燗も良いそうです。

今回、いろいろな種類を買ってみたいのと、予算的な制約で、飲み比べ用の300ml瓶です。飲みきりサイズなので、味の変化を楽しむ前に飲みきってしまう(単に自分が抑えられないだけですが笑)のは残念ですが、これは期待できそうです。生酛造りのお酒大好きですから。

【土田酒造】シン・ツチダ R2BY

では推奨通り常温で。上立ち香は、爽やかです。口に含むと、生酛造りらしい酸味と程よい甘み、膨らみのある旨味で、Yamaroの大好きな系統です。田園メロウよりもより酸味がありますね。そして、後にぐっと辛さも来て、その後スパッと切れます。

濃いめの黄色

かなり黄色いですね~

ほんの少し温めると、更に甘みも増して、膨らみと複雑味がより感じられますね。後に来る日本酒らしい辛さも程々にあり、キレも良いので口当たりもよいです。
日本酒の原点なんだな、と感じました。近年は火入れしない生酒ブームで、要冷蔵のものも多いですが、常温保管できるなら、冷蔵庫を圧迫することもないですし、味の変化も楽しめるなら、こういうお酒もどんどん買ってみたいな、って思いますね。

ってことで、本日一升瓶をリピート発注しました! これで味の変化を楽しむぞ!

【土田酒造】誉国光 田園メロウ

群馬旅行の際に行った誉国光の土田酒造で購入したお酒の1つです。

【土田酒造】誉国光 田園メロウ

このお酒、酒造のアクシデント(笑)により、天然の乳酸菌が入ってきてしまった(公式HP より)けど、早期発見によりコントロールして、この田園メロウとなったそうです。

もともと、日本酒は醸造の過程で、酒母という、もろみの発酵を促すための酵母を培養します。ところがこの酒母は、微生物としては弱いために、雑菌が繁殖しやすいため、そこに乳酸菌を取り込むことで、雑菌の繁殖を食い止めます。
この乳酸菌を、意図的に入れて酒母を培養するのが、現在の酒造りの主流ですが、それ以前は、蔵付きの天然の乳酸菌を取り込んで培養していました。これが所謂「生酛造り」と言われる、大昔からの日本酒の作り方になります。

最近は、生酛系のお酒も見直されてきていますが、この田園メロウは、たまたま偶然入ってしまった乳酸菌をコントロールして仕上げたという、面白い過程でできたお酒。生酛造りのお酒は、確かに強い乳酸菌が残って酸味のあるお酒が多いですが、果たして…。

【土田酒造】誉国光 田園メロウ

精米歩合はなんと90%。酒蔵の方曰く、ほぼ洗米した程度で、磨きは最小限だそうです。ここまで磨かないお酒も珍しい。
焼酎用の黄麹を使い、協会系701号酵母、アルコール度数は14%と少し低め、酒米はあさひの夢・ひとめぼれだそうです。

濃いめの黄色み

香りは爽やかでジューシー。ここからして酸味は割とありそう。
口に含むと、膨らみのある甘さ、思ったよりは強くない酸味です。いちごでいうと「あまおう」? 甘味と酸味のバランスがとても良い。酸味は生酛系らしいけど、よくある生酛系のお酒よりも複雑だけど穏やかさもあります。
甘さも、とろみがあるというか、少し余韻として長くとどまる感じがあるけど、そこを複雑な酸味がうまくバランスしていくので、飽きが来ないですね。ついつい飲んでしまいます。
温度が上がると、より味わい深いですね。


誉国光のお酒、すごいな。アクシデントで入った乳酸菌を、最終的にコントロール下に置くのだから、そしてそれを売っちゃうのだから(笑
米どころ新潟に近いだけあり、群馬のお酒もかなりのレベルですね。いや~、次飲むのも(今後のブログで紹介予定)楽しみですね。

【永井酒造】水芭蕉 Artist Series 2020 片岡鶴太郎

群馬旅行で、永井酒造の直売店で購入したお酒です。

【永井酒造】水芭蕉 Artist Series 2020 片岡鶴太郎

片岡鶴太郎? ラベルの絵を片岡鶴太郎が書いたそうです。
なぜに片岡鶴太郎が?ということですが、そもそもこのArtist Seriesは、永井酒造が、群馬県尾瀬の水芭蕉を再生するプロジェクトとして始めたもので、売上金の5%がプロジェクトに寄付されるのだそうです。
この辺の経緯は、コチラの記事に詳しく書かれているので参照していただくとして、まずこの見た目、いかにも日本酒っぽくない、ワインのような佇まいです。
透明な瓶から見えるお酒の色味もやや黄色みがかっていて、白ワインかのようです。

【永井酒造】水芭蕉 Artist Series 2020 片岡鶴太郎

今回買ったのは、シリーズの中でも「食中酒(スティル)」です。本当は、食前酒のスパークリングとデザート酒も欲しかったですが、他の水芭蕉のラインナップも買いたくて。

日本酒としてのスペックは、純米酒であることと、アルコール度数が15%となっていることしかわかりません。

注ぐと、華やかな吟香です。口に含むと、まず鮮やかな甘味と強すぎない酸味と旨味が広がります。でも甘いだけでなく、後味に適度に辛さも出てきますね。
とにかく吟香が華やかなので、ワイングラスで飲むと、より香りを楽しめそうな感じです、

色はごく僅かに黄色みが買っている

今回はお猪口でいただきましたが、次回はワイングラス飲んでみよう。ワイングラス、洗うのが面倒(割れそうなので気を使う)なのが玉に瑕よね…

【永井酒造】水芭蕉 純米吟醸

先日行った群馬旅行で仕入れたお酒第1弾です。

【永井酒造】水芭蕉 純米吟醸

妻が見切れていますが…

「水芭蕉」の通年酒の純米吟醸です。
酒米は兵庫県産の山田錦、精米歩合は60%、アルコール度数は15%、日本酒度+3、スペックだけ見ると、よく見かける純米吟醸の日本酒ですね。

面白いことに、適温は10℃と42℃、細かく42℃と書いているのが面白いです。この手の純米吟醸は、冷酒か冷(常温)で飲むのが適しているとされているお酒が多いですが、ぬる燗でも行けるということです。

【永井酒造】水芭蕉 純米吟醸

吟香は華やか。冷酒でいただくと、お、これは白桃系の甘みですね。。思った以上に膨らみのある甘みと適度な酸味です。アタックは強くはなく、飲みやすいです。後味は苦味も少なく、果実系のさわやかさのままスーッと引いていく感じです。キレはそこそこといったところ。
日本酒度+3で少し辛口と思いきや、辛さはあまり感じません。芳醇な甘みのほうが前に出てきます。日本酒度はあくまで比重であって、実際の甘さや辛さと必ずしもリンクしないわけですね。

ごく僅かに澱が入った、薄い黄色

そして、42℃も適温ということで、燗にしてみました。ぴったり42度というわけには行かないですが、酸味が少し強調されますが、総じて甘味と酸味のバランスは大きく変わらないですね。冷酒と大きく味の印象が変わらず、燗でもいただけるのが面白いです。温度で結構印象が変わるお酒は多いですが、このお酒は珍しく、温度によらず一貫して白桃系のお酒です。

水芭蕉の定番中の定番ですが、時々買って飲みたいお酒の1つですね。

【西堀酒造】銀箔西堀 荒漉し にごり 純米無ろ過生原酒

正月に栃木で購入したお酒です。
取り扱い店のみの限定品です。

【西堀酒造】銀箔西堀 荒漉し にごり 純米無ろ過生原酒

大好きな濁り系です。こういう濁りかつガス系な日本酒と言えば、関口酒店さんなんですよね、栃木だと。

いや~、米粒が残るお酒、大好きなんです。米の国に生まれてよかった~と思います。

キャップにはガス抜きがついているタイプなので、開栓時に吹き出す感じはありません。ゆっくり撹拌して注ぎます。

【西堀酒造】銀箔西堀 荒漉し にごり 純米無ろ過生原酒

これは飲む前から美味いやつ!(←久々に出たフレーズ)

酒米は「とちぎ酒14号」、精米歩合70%と削りすぎず、日本酒度は-6の甘口。ぱっと見はもっと日本酒度が低そうに見えますが、-6はちょっと意外です。

吟香は爽やか。冷酒でいただくと、冷えていても米の甘みと膨らみが豊か! さすがこれだけ米粒が残っているだけあります。米麹で作った甘酒のように、お米のよい甘さが引き立っていますが、甘すぎないのも良いです。適度に酸味があり、後半に苦味が来ますが、さほど強くないです。プチプチとしたガス感もあります。

2,3日してガス抜けると、より甘みが増したように感じました。相変わらず膨らみのある旨味と甘味はあれど、それがしつこすぎず、飽きが来ないですね。

あっという間に開けてしまいました。

栃木にもたくさん良い酒があるな~と実感。次行けるのはいつかな? オミクロン株が猛威を奮っているので、落ち着いてからでしょうね。