UGREEN NASync DXP4800 Plusのアプリケーション

中国やアメリカでは2024年からクラウドファンディングで販売しているUGREENのNASync、日本では2025年からの販売ですが、まだまだQNAPやSygnologyと言った老舗NASに比べると、専用アプリは種類が少ないようです。
とは言え、一般家庭で使う用途としては必要十分なのかなとも思います。

以下のページから対応アプリが確認できます。
https://nas.ugreen.jp/pages/download-center

日本で販売されている3モデル(2025年5月時点)は対応アプリはどの機種も同じ

全てをインストールする必要はなく、必要なものだけをインストールすればよいのですが、NASとして最低限、これはインストールすべきというものを入れておきましょう。

セキュリティマネージャー

ウイルススキャンアプリです。通常はPCやスマホからデータを移動またはコピーするのがNASの使い方だと思います。PCやスマホでウイルス対策をしていれば、その段階でウイルスを検出するはずですが、万全を期してNAS側にも入れておけばより安心です
特に外部からアクセス、ダウンロードする場合や、別途ブラウザアプリ、仮想マシン、Dockerを使う際にNASが直接インターネットにアクセスする場合にも効果を発揮するはずです。

同期とバックアップ

データをPCのローカルHDDではなく、最初からすべてNASに入れてしまう使い方の場合には関係ありませんが、PCのHDDとNAS、それぞれで持っておきたい場合には必須のアプリです。
というかそのためのNASと思っているので、デフォルトでこのアプリがインストールされていないのが不思議です。
PCのHDD内のデータをNASにバックアップしてくれたり、同期させる(PCやNASからファイルの追加や削除すると双方で同じファイル構成になる)ことが出来ます。

ただ同期とバックアップの差が分かりづらいのが難点。
同期の場合は、3種類の同期方法が選択できます。

3種類の同期方法が分かりづらい

双方向同期は文字通り、どちらかのファイルが更新されたらそれと同じようにもう片方も更新する設定。これだと、誤ってPC側のデータを消してしまった際に、NAS側のデータも消えてしまいます。
私は上の選択肢では「コンピューターのデータ変更をNASに同期」とし「コンピューターファイルを削除すると、NASファイルは同期されません」にチェックを入れました。

翻訳が不自然な表現ですが、PC側で削除してもNASのファイルは削除されない、であっているかな?

私はこの設定は、基本的にPCの変更はNASに同期するけど、削除は同期しない、と理解しています。
はっきり言って、このバックアップと同期はその差が理解しがたい表記になっていて、日本語訳が不自然なのも拍車をかけています。今までのNETGEARのReadyNASはそういうことはなかったんですけどね。
ここはいずれその挙動を検証してみたいと思います。

DLNA

対応テレビやDLNAクライアントを入れたスマホやタブレットで、NAS内の写真や動画データを再生できるアプリ。
ReadyNASの場合はこの機能は最初からプリインストールされていて、ON/OFFするだけでしたが、NASyncは別途アプリを入れることで対応します。
例えば音楽データを入れておいて、DLNA配信することで、LAN上のDLNA対応クライアントの音楽プレーヤーアプリなどで再生可能となります。
DLNA経由だと、直接データにアクセスするのと違い、アーティスト名やアルバム名と言ったカテゴライズでの検索がしやすくなります。

写真

このアプリを入れえると、個人フォルダにPhotosフォルダが作成されます。
写真アプリ上に写真データをドラッグアンドドロップするだけで、ファイルがコピーされ、アプリ上からは取り込んだ写真データをAIが解析し、人物別に表示することも可能です。
この機能自体は、最近はCloudやカメラ内にも搭載していたりもしますが、NASでもできるのは便利ですね。
さらに面白いのが、AIを自分でカスタマイズできるカスタムAIモデルの作成が可能なことです。

対応ファイルはJPGだけでなく、カメラのRAWデータにも対応しました。Nikon Z9/Z8など最近の機種の高効率圧縮RAWもサムネイル表示できていますね。未だ高効率圧縮RAWが表示出来ないAmazon Photosは見習ってほしいです。

Panasonic LUMIXやNikonのRAW(高効率圧縮含む)ファイルはサムネイル表示可能でした

Nikonだと従来からある可逆圧縮RAWや、OLYMPUS(現OMDS)、Panasonic LUMIXのRAWデータは表示可能でした。
アルバムを作成したりもできます。

ただ、単純に単独作成したフォルダに写真をバックアップしていると、この写真アプリで開けないのは注意が必要です。
当面の使い方として、このアプリのPhotosフォルダには、スマホの写真と動画のバックアップ先とすることとしました。
スマホにもUGREEN NASアプリを入れることで、スマホ内の写真とバックアップ可能です。


「同期とバックアップ」「写真」アプリはもう少し挙動を深堀りしようかなと思います。

このほか、音楽やシアターアプリもありますが、あえてNASのアプリ上で再生するか、PCやスマホ側の別のアプリで単純いNASにファイルアクセスして再生するか、個人的には後者を選ぶでしょうね。とにかくいろいろな使い方が出来そうです。

仮想マシンやDockerについては、機会があれば試してみたいと思いますが、自分の使い方だと仮想OSでWindows xpを動かすとかが現実的かな?

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