長年XperiaユーザーだったYamaroが、思うところあってASUS Zenfone 11 Ultraに乗り換えて早5か月。
docomoショップで投げ売りだったXperia 1 IIを買って1年半で、バッテリの持ちがあまりに悪く嫌気がさしていたため、Zenfone 11 Ultraは発売時点で最新SoCの
Qualcomm® Snapdragon® 8 Gen 3でありながら、同スペックのXperia 1 VIより6万円近く安価ということで、発売と同時に購入しました。
- SONY Xperia 1 VI(RAM16GB/512GB):¥218,900(2024年12月現在の価格)
- ASUS Zenfone 11 Ultra(RAM16GB/512GB):¥159,800(2024年12月現在の価格)
バッテリの持ちに満足
これまで歴代Xperia、どれもバッテリは新品時に概ね1日持てばいいかなといった感じで、1日外出して、例えば1時間程度SNSやネット閲覧を行うと、それだけで20%近くバッテリを消費していました。
Xperia 1 IIはバッテリ容量4,000mAhに対し、Zenfone 11 Ultraは5,500mAhと容量自体も増えていますが、それ以上にZenfoneのほうが電力消費量が少ない印象です。
Xperia 1シリーズは、Vまでは4K有機ELディスプレイを搭載してきましたが、これが電力消費量の増大につながっていたとされ、最新のXperia 1 VIでは一般的なのフルHD+有機ELディスプレイに変更されました。
このためバッテリの持ちはよくなっているようです。
実際のところ、スマホサイズの7インチに満たないディスプレイで、4Kの解像度による恩恵があるかというと、ほぼないといってよく、正直なところ見分けはほぼつかないでしょうね。
Zenfone 11の場合、自分の使い方でほぼ1日使って、充電制限をかけている残80%の状態から、夜でも50%以上をキープしています。
Xperia 1 IIだと、同じ使い方で100%充電状態から40%程度にまで低下し、場合によってはさらに低下してモバイルバッテリによる充電が必要でした。
Zenfone 11にしてから、ほとんどモバイルバッテリのお世話になったことはありません。なので普段は充電制限でMAX80%までしか充電しないよう設定していますが、それでもXperia 1 IIよりもバッテリは長持ちです。
Snapdragon® 8 Gen 3のエネルギー管理がうまいのか、ディスプレイの消費電力がFHD+なので少ないためか、アプリの電源管理がうまくできているからかはわかりませんが、とにかく今までよりも減りが遅いので、ここぞというときに100%まで充電しておけば、かなり使い込んでも1日余裕でバッテリが持ちます。
もちろんゲームをガンガンやる人はまた別かもですが、全くゲームをしない自分にとっては少々過剰スペックだったかも?
USB電源入力時に充電をせず、外部給電で使えるモードもあるので、これと充電量制限(100%、90%、80%から選択可能)を併用すればバッテリの寿命をかなり伸ばせると期待しています。
カメラの性能は普通かな
特にカメラの性能は可もなく不可もなく、ジンバルカメラは手ぶれ補正の能力は高いですが、じゃあこのカメラが他に機種より格段に優れているかと言うと、そういうわけでもないですね。
望遠カメラのRAW撮影時の画質がおかしい(同時に撮られるJPGは問題ない)のはいまだ直らず。
Xperiaよりは格段に発熱しにくい
何をしても発熱してしまう、カメラで動画撮影とか処理が重いとチンチンに熱くなるXperiaより余裕があるのか、時々少し熱くなることはあっても、その頻度はXperiaより格段に低くなりました。真夏でも熱くなりすぎることはなく使えました。最もこれが本来当たり前なんですよね。Xperiaはどうしてあんなに発熱するのか…
microSDが入らないので512GBモデルで正解
SIMは2枚入るけど、microSDカードが入らないのはZenfone 11の弱点。ここは今でもmicroSDカードスロットを備えるXperiaに軍配が上がります。
とは言え、内臓ストレージ512GBのモデルを選んだため(なのでメインメモリも16GB)、今のところ内蔵ストレージで間に合っています。
これまでSDカードに入れていたハイレゾ音源を入れたりすると、全体のストレージ使用容量はおおむね300GB程度でした。
256GBモデルと足りなかったことになりますね。今はデータや音楽はクライドが当たり前ですが、内蔵ストレージは多いに越したことがないので、512GBモデルを選ぶのが正解ですね。
eSIMに非対応なのが残念
Zenfone 11の欠点です。最近はSIMカード2枚挿しには多くのスマホが対応し、Zenfone 11も対応します。が、物理SIMを必要としないeSIMには非対応です。
eSIM対応なら、別回線を使いたい場合も、例えば申込したその日のうちに使えるようになりますが、物理SIMはSIMカードが送られてこなければ使用できません。
普段使いの回線なら兎も角、普段使いの回線とは別回線を急遽使いたい場合に、すぐに使えないことになります。
YamaroはIIJmioのDプラン(docomo回線)を使っていますが、職場周辺で昼夜問わず、非常に速度が低下することがあり、これは単にMVNOだからというのも無きにしも非ずですが、純粋なdocomo回線でも遅いことがあるようなので、根本的にdocomoの回線品質に問題があると思っています。
じゃあau回線のAプランも申し込んで、回線使い分けしようかと思いついたときに、eSIMだとすぐできるんですけどね。
最近はMVNOのような帯域制限がないネイティブau回線のpovo2.0の評判が良いようなので、これを試したいのもあるのですが、データ専用プランがeSIMのみなんですよね。
WiFi7には現時点で未対応
海外向けにはWiFi7(IEEE802.11be)に対応しているものの、日本向けには現時点ではWiFi6E(IEEE802.11ax)までとなっています。最も6GHz帯に対応するので、日本国内で認証が取れればWiFi7に対応する可能性はありそうです。もっとも、WiFi7はまだ対応ルータがあまり普及していないため、スペック的にWiFi6Eでも十分です。
うちはさらに古いWiFi6までのルータですが、実用上不満はないですね。
年式的にそろそろWiFi7対応ルータに代替えの時期でもあるので、来年には対応すれば良いな~と思っています。
総合的に満足
外装デザインが普通で質感がもう一歩、といったところとeSIM非対応、USB端子からHDMI出力できない、Xperiaの用にAmazon Prime MusicのハイレゾをBluetoothのLDACでハイサンプリングのまま飛ばせない(これは逆にXperiaができるのが特殊なのですが)以外は概ね満足ですね。カバー類などのアクセサリが、どうしてもキャリア向け機種も販売しているスマホよりは少なめなのが残念ですが、値段もそこそこでハイスペックスマホが欲しいなら、選択肢に入れて良いスマホと思います。