先日、練馬区の光が丘公園にたまたま行ったら、ちょっとしたお祭をやっていまして、少し見てきましたが、こんな屋台がありまして。
日本盛、兵庫の酒蔵、よくスーパーマーケットで売っているような量販メーカーですけど、試飲できるということで、試飲してみたら、あれ、思いの外良いな、ということで、飲み比べセットを買ってみました。
スーパーで売っているようなお酒は、たいてい「山田錦」とかこの商品のような「生原酒」みたいなものがトップに出ている商品が多いですね。いわゆる酒蔵のブランド名が入っていない量販酒、これもその類なのですが、試飲したら、ほほう、と思うことがあり、お家で試してみることにしました。
ということで今日はその第1弾。
この4本で最も安価な1本です。200mlと1合ちょっとの量で、アウトドアでの飲みきりサイズを想定しているようです。たしかに、安価なお酒は紙パックが多いですが、まるでちょっと良いコーヒのアルミボトルに入っている日本酒は珍しいですね。
本醸造なので、醸造アルコール添加です。原酒にさらにアルコール添加していて、アルコール度数は19%とかなり高め。生原酒は火入れと加水していないお酒ですが、窒素ガス充填とは言え、さすがに全く火入れしていないで常温保存は難しいので、恐らくはどこかの過程で火入れは行っているでしょう。火入れ過程は充填前のタンク火入れと瓶火入れで通常2度ありますが、そのうちの1回を省くと生酒、とする量販メーカーは多いようです。
日本酒度は、HPによると–6と甘口です。なんとなく生原酒でアルコール添加となると、辛口な印象ですが、さにあらずということです。
上立ち香は仄かですが、常温で口に含むと濃厚な甘さ。ちょっと甘すぎるかなというくらい濃厚。これにはびっくり。ただ、この手のお酒にありがちな、癖のあるアルコール感は少なく、高いアルコール度数ながら、口に残る嫌味なアルコール添加らしさはなく、これはこれで良いのかなと。
なんでもアウトドアのmont-bellとコラボしたボトルもあるとのことで、アウトドアで飲むことも想定されているようです。となると、このくらいのやや強めの味付けがちょうどよいのかもしれません。冷やせない環境で常温、あるいは燗で飲んでも良いバランスになっているように感じます。
この手のお酒は、ちゃんとした酒屋で買っている日本酒からすると、色々と雑味やアルコールぽさだけが残ったりするものですが、このお酒はわりとそういうネガが少なく(ないとは言わない)、これなら飲んでも良いな、と思わせます。
チェーン店の居酒屋も、最低限このレベルの日本酒から置いてほしいものです。