「NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR」タグアーカイブ

ヘリコプターフェスティバル in TATEYAMA2023に行ってきた その2

展示飛行は午後から、ということで早めに昼食をとってから見てきました。

飛んだのは2機、6機ぐらいで編隊飛行してくれればいいのに~。まあ飛ばす側も事情があるんでしょうね。
この手のイベントの訓練に、本来の任務、訓練の時間を割いてまでできないのでしょうね。自衛隊は任務が多様化する一方、予算はなかなか増えないという事情もあります。
大きな予算は増えても、正面装備に回されがちですし。

展示飛行も終わって、ここの主役、SH-60Kをじっくり観察。

8422号機は2008年製造だそうです。一般にヘリコプターは運用方法や飛行時間によりますが、海上を飛ぶ機会が多い哨戒ヘリの場合は、かつては概ね20年程度でした。
が、やはり新しい機体の導入数が減っているため、寿命延長改修を行っています。
次世代のSH-60Lは、2023年度予算で6機調達が決まっていますが、トータルの取得数はSH-60Kより削減が予定されていて、K型も寿命延長改修をして長く使われそうです、一方で初期型は退役も始まっているようです。陸自だけでなく、海自のヘリ事情もなかなか厳しいようです。

そうそう、今回は資料館の見学も可能となりました。去年まではコロナ対策で、確か入れなかったはず。食堂も今年からですしね

帰投は動画主体で撮ったので、スチルはあまり撮っていません😅

その動画も肝心なところで失敗気味…動画撮影時のカスタム設定のボタン位置、すっかり忘れていて、AF/AEロックしたつもりがAFしていたとか…動画撮っているのについ瞬間をシャッターで押してしまいそうになったり、間違えて停止ボタン押してしまったり…。まだまだ慣れませんね。

しかし暑かった! 持っていった水筒840mlだけでは足りず、500mlのペットボトル2本消費。でも食堂が使えたので、しっかり食べて塩分補給もできたのが幸いでした。
この時期は水分補給と塩分は大切ですね。

ってことで皆様お疲れ様でした!

ヘリコプターフェスティバル in TATEYAMA2023に行ってきた その1

去年に引き続き、今年も千葉の南側、海上自衛隊館山航空基地のヘリコプターフェスティバルに行ってきました。

去年初めて行って、パークアンドライドのバスは乗れないと結構大変(今年は駅や道の駅経由はなくなったようですね)というのがわかったので、自転車を活用しました。

あ、こちらは入場前の朝撮ったものです(^o^)

この日は暑かった…。7月後半開催ってのも、結構考えものですね。

入場してのんびり展示機を見るのが醍醐味

航空自衛隊の航空祭と違って、観客であふれかえることもなく、すぐに飛行展示もないので、午前中はのんびり展示機を見るのが所作です。
よーいどんの入場も、まあこんな感じです。走っちゃ駄目よ。そんなに混まないから慌てなくて良いです。

海上自衛官のためのお祭りという雰囲気も良いです。海自隊員のみなさんも、お祭りを楽しんでいる雰囲気が伝わります。

陸上自衛隊の要人輸送ヘリ EC-225LP スーパーピューマMK.Ⅱ+

昔は近づくことが許されなかった陸自の要人輸送ヘリ EC-225LP、今回も柵があって近づけなかったけど、タラップが降りていて、中の様子も少し見えました。
案外横幅が狭いんですよね。この辺りは、米軍の大統領輸送用の超骨董品だけど広いVH-3D”マリーンワン”のほうが乗っていて快適そうな感じですが、どうなんでしょうね?

その他ゲスト機

館山航空基地の主力はSH-60Kなので、正直な所、ゲスト機のバリエーションがヘリコプターフェスティバルの鍵です。

最後の写真は、見学に来た海自の隊員を神奈川県警が勧誘する図(笑) 35歳までなら転職できますよってw

哀愁の陸上自衛隊ヘリ AH-1SとOH-1

政府の方針により、今後の減勢と用途廃止が決まっているAH-1S攻撃ヘリとOH-1観測ヘリです。

個人的に太っちょマッチョなAH-64Dアパッチ・ロングボウより、スリムなAH-1Sコブラのほうが好き。
退役が決まっているヘリですが、そりゃもう1980年代の機体ですもの。ヘリとしては異例の長寿命、本来ならとっくにアパッチに置き換わっていたはずなんです。
前席のテレスコープはNEC製なんですね。製造が1985年…もう40年近く前です。
そばに居た隊員さんに、後何年飛ぶのか聞いてみたら、骨董品ですからね…それでも後数年は飛ぶかな…UAVに代わるんですよね…と、ちょっと寂しそうな感じでした。

そして観測ヘリのOH-1、エンジンの不具合でしばらく飛べない期間を挟んで、徐々に復活していますが、今年はなんとコックピットも開放。
ああ、そういうことなのか、と察しました。

じっくりコックピットを見させてもらいましたが、AH-1Sより全然新しい機体と思っていたけど、これとて20年経過し、今見ると特段新鮮ではないですね。
IRANは4年毎に受けているのがわかりますが、次があるのか。こちらもUAVに置き換わることが決まっていて、早期退役するようです。
そして隊員さんも、いいヘリだし飛ばしたいけど部品が枯渇していて…とやはり哀愁が漂うコメント。
国産期だから部品がなんとかなる、という単純な話ではないことがわかります。結局、ちゃんと運用コストを掛けられるのか、ということなんですね。

OH-1は、これをベースに汎用ヘリや攻撃ヘリへの改造も検討されていましたが、談合などがあり白紙になって、結局この機体の発展型の登場はなく消え去ることになります。
ただ、もし白紙化されていなかったら、それはそれで茨の道だったかもしれませんね。

こちらは古くても安定のUH-1J。やはり原型機が半世紀前から改良され続けて飛んでいるだけあります。後継のUH-2もこの機体の系列ですしね。結局そういうことなんですね。メンテしやすく信頼性が高いのでしょう。

SH-60Kの展示

こちらは去年と同じ感じですね。魚雷やヘルファイアミサイルの展示も。
魚雷は最新の17式魚雷は搭載できず、昔からのMk46が主流、12式魚雷もぼちぼち運用、とのことでした。

整備中の機体も、ローターブレードも、特に隠さず展示中。
格納庫ではマッチョ自慢大会も。若い隊員の良い息抜きになっているのでしょうね。

ってことで、午前は展示機を見たり、食堂が開放されたので食堂で昼食(11時にすぐ行ってよかった、その後激混みでした)、午後の飛行展示に挑みます。

続く…

YOKOSUKA軍港めぐりの船からモロシーニや日米艦艇を眺めた

だいぶ引っ張りましたが、せっかく横須賀に行ったので、イタリア哨戒艦「フランチェスコ・モロシーニ」見学の後は、YOKOSUKA軍港めぐりの船に乗ることにしました。

日伊比較できる並べ方、良いですね。
イタリアと日本の最新鋭艦艇の思想の違いが見て取れます。両艦ともともステルス対策をかなり意識していますが、モロシーニは横から見ると、案外クレーンの部分などステルス対策が今一歩の部分もあります。ロープなど、日本のもがみ型護衛艦はすべて艦内に収められて極力出っ張りはないようにしていますが、モロシーニはそこまで対策されていないですね。
もっとも、お互い運用の仕方が異なるため、哨戒任務が主としている両者に違いが合って当然で、どちらが優れているかではないんですよね。

続いて海上自衛隊のバース。新旧護衛艦や補給艦などが並び、横須賀は呉と並ぶ軍港であることが見て取れます。

アメリカ海軍側は、空母が不在で、イージス艦も整備中、やや寂しい印象。

遠方には、アメリカ海軍のボブ・ホープ級車両貨物輸送艦「フィッシャー(T-AKR-301)」が。

軍港めぐりの案内人によれば、この種の船は珍しく、なかなか見る機会はないとのこと。常駐する母港もないそうです。

ぐるっと周遊してきました。今回は、モロシーニとフィッシャーが目玉でしたね。

だんだん暑くなって、湿度も高くて霞んでしまうのも難点ですが、珍しい船を見たいなら、YOKOSUKA軍港めぐりの船に乗るのが楽しいですよ。

ITS Francesco Morosiniを動画でも撮ってみた

既に横須賀を離れましたが、イタリアの哨戒艦「フランチェスコ・モロシーニ Francesco Morosini」を見学した際に、動画も撮ってみました。
が、他の見学者さんも映っているので、モザイク処理に時間がかかってしまいまして….

動画と写真、同時に撮っている人も見かけますが、自分にはどうしてもどちらも同時に…というのが難しいな。
GoProみたいに小型のカメラがあれば、スチルと同時に動画も撮れるでしょうけど、せっかくNikon Z 8とかZ 9みたいに動画もしっかり撮れるカメラを使っていると、同時並行よりもどちらかに専念したい気がします。

今回はあくまで記録という感じで、ささっと撮ってみましたが、海上自衛隊横須賀基地から乗艦して、ヘリ格納庫の様子までを撮りましたので、御覧くださいませ。

見学後は、YOKOSUKA軍港めぐりの船からも見てきました。

ITS Francesco Morosini

そちらの写真は…今編集中(汗) もう少しお付き合いください

横須賀にイタリアを感じに行ってきた

横須賀に、イタリアの最新鋭艦、パオロ・タオン・ディ・レヴェル級哨戒艦「フランチェスコ・モロシーニ Francesco Morosini」(P-431)が寄港したので、めったに見られないイタリアの艦艇を拝みに行ってきました。
2022年10月に就役したばかりの最新鋭艦です。

モロシーニは、このクラスの艦艇の哨戒型で、この後建造される同型は、対空ミサイルが搭載され戦闘機能が強化されるようですが、モロシーニは哨戒艦として、武装は5インチ/3インチ砲と対艦ミサイルのみとなっています。

朝、横須賀に到着しました。特徴的な艦橋が目に付きますね。すぐ後ろには、これまた海上自衛隊の最新鋭もがみ型護衛艦「くまの」(FFM-2)が。こちらも2022年4月に就役したばかりの新鋭艦で、同じ時期に就役した両者の違いが見て取れます。
もがみ型も、護衛艦としては、従来と大きく異なりよりステルス対策に踏み込んでいて、掃海艦機能を付与するなど、これまでやや保守的だった護衛艦からは一線を画しています。

せっかくなので、モロシーニを見つつ、ヴェルニー公園から艦艇を散策。

朝のヴェルニー公園はのんびりしていていいですね。
そしてやはり哨戒艦モロシーニの外観、ステルス対策による平面を複雑な構成で成り立たせていて先進的ですフェーズドアレイレーダーが取り付けられた部分に、不自然にくうかんがあいているのは。恐らくこの次の重武装型で対空ミサイルが搭載されるため、その誘導用レーダーが追加装備されるスペースなのでしょうね。

海上自衛隊も、艦艇不足により、武装を大幅に簡略化した哨戒艦を建造予定ですが、同じ型の船で武装違い、という伊のやり方は合理的にも感じます。
そういえばもがみ型護衛艦も、当初予定の建造数22隻から減らして12隻となり、次の型に移行するようなので、もしかしたら哨戒艦と同じ型にして武装の違いで任務を分ける…なんてことも考えているかもしれませんね。

もちろん、これだけのために来たわけではありません。ということで、実際に哨戒艦「フランチェスコ・モロシーニ」の内部を見学する機会を得ましたので、行ってきました。
続きはまた。写真も動画も編集全然進んでないけど…。

Nikon Z 8のカメラ内タイムラプスは10bit HLG対応

Nikon Z 9ジュニアと呼ばれるNikon Z 8ですが、部分的に超えるものもあり、その1つが階調モードでHLGを選択できることです。

Nikon Z 8はHLGを選択可能

動画、静止画(スチル)ともに適用でき、静止画の場合はHLGに設定することで、圧縮画像はJPGからHEIF形式に変更されます。
ただ、HEIF形式の画像は、未だWebでも表示できず、Windowsでも扱いが難しく、まだまともに使える段階にないと言えます。。

タイムラプス動画、結構好きですが、これまではNikon D810でインターバル撮影し、そのJPEGファイルをDaVinci Resolveで生成していました。
最近のカメラは、カメラ内でタイムラプス生成できるモノが多く、D810ならフルHD、D850なら4K、Z 9に至っては8Kでカメラ内生成可能です。
ただ、カメラ内生成の場合、編集でズームアップ、ズームダウンしたい場合など、最終出力が4Kの場合、それ以上の解像度が欲しいところで、そうなると、インターバル撮影した静止画を重ねるほうが、解像度的にもよかったりします。
Z 9は8.3Kで生成可能となりましたが、メイン機で使っているカメラだけあって、長時間タイムラプスに占有できないため、結局D810を使用してJPEGの静止画から生成していました。これが割と手間なんですよね。

近年動画も10bit HDRも登場し、HDRかSDRかはさておき、10bitで最終出力したいとなると、スチルのJPEGは8bitしかないため、諧調面で不満が出てきます。
JPEGだと、どうしても動画編集段階でガンマカーブを調整したりすると、諧調飛びが発生する場合もあります。
JPEGは90年代に登場した古い規格故、編集耐性の面からも限界があります。
かと言って、TIFFで撮るとものすごい容量を食いますし、RAWで撮ってもDaVinci ResolveではDNG形式のRAW静止画以外は読み込めません。DNGに変換してまでやるのは手間ですし、データが重すぎることに変わりないです。
そこまでするかって話なんですよね(笑

で、表題の件です。
実はNikon Z 9は8.3kまでのタイムラプス動画を生成できますが、この時出来る動画はH.265 8bitとなります。そう、10bit記録は出来ないのです。
対して、Z 8では、諧調モードをHLGに設定することで、タイムラプス動画はH.265 10bit HLGでの生成が可能となりました。
8Kで撮れば、4Kで最終出力するのであれば、画面の一部切り出しやズームアップダウンの編集耐性が大幅に高まることになります。
今回は4Kと8.3Kで撮った動画をアップしてみました。8K動画は、最終出力は4Kですが、編集でズームアップしてもなお、解像度を維持できていますし、多少のガンマカーブの調整でも、トーンジャンプなど破綻が殆どないのも良いですね。

加えて「露出平滑化」もかなり優秀になりました。夜から日の出、日中から日没においても、明るすぎず暗すぎず、露出が安定しています。
後は面白い題材を見つけて、色々撮ってみたいですね。

Nikon Z 8のタイムラプスを使って4Kと8K動画を生成してみた

上の動画は、HLGで撮ったZ 8のタイムラプス動画に、LOGを適用しています。後半は8Kで撮ったものを編集でズームアップ、ダウンしたものを収録しています。
8Kの解像度があると、最終出力が4Kでも、デジタルでトリミング、ズームが出来るので、4K解像度を崩さずに編集できます。
ダウンサンプリングになるため、4Kでもより解像感が増す感じです。

上の画像はH.265 8K 10bit HLG動画から静止が切り出しして、フルHDまで解像度を落としたものです。静止画切り出ししても、スチルのJPGに近い画質です。
いやぁすごい時代になりましたね。

Nikon Z 8のHEIF画像はHLGとセット、現時点で使えるのか?

iPhoneやSONYやCanonの一部のミラーレス一眼で採用されている新しい圧縮画像形式の[HEIF]

その特徴として、階調幅がJPEG画像の8bitに対して10bitであること、JPEGに対して2倍の圧縮効率を実現し、同等画質ならJPEGよりも低容量で記録できること、カラーサンプリングが4:2:2に対応すること(4:2:0でも記録可能)、HLGやPQ形式のHDR(ハイダイナミックレンジ)に対応するのが特徴です。
非可逆圧縮なのはJPEGと変わらないものの、1992年に登場した古い規格のJPEGに対して、HEIFは2015年に規格制定されて、2017年より最初にAppleがiOSとmacOSでサポートしました。
Windowsは2018年より拡張機能として有償サポートしています(ただしこれが曲者で、後述します)。

大昔からあるJPEGは、四半世紀以上Webなどの主力画像形式ですが、近年動画ファイルは10bit HDRや高色域のRec.2020、解像度は4Kや8Kといったものも登場し、特に階調面や色域の点では、静止画よりも進んだものになっています。
こうした中、動画の高画質圧縮技術が静止画に降りてきた、というのがHEIF形式です。

NikonもZ 8でHEIF形式をサポートしました。
ではJPEGに置き換わるものとして使えるのか、という話です。

Z 8のHEIFはHLGに設定しないと使えない

まず、Nikon Z 8のHEIFは、階調モード[HLG](ハイブリッドログガンマ)に設定しないと使えません。
Z 8の画像記録は、[RAW+FINE★] [FINE]といったように、RAWではない方の圧縮画像形式の場合は、従来のカメラと同様、単純に圧縮率の設定でしか表示されません。
つまり、画質設定では、JPEGかHEIFかは選べず、階調モードを[SDR]か[HLG] で、JPEGかHEIFかが切り替わる方式です。

HDRの1つであるHLGは、対応のディスプレイでないと正確に表示できないのですが、PCのモニタもテレビもスマホも、ここ何年かでやっと対応のものが出ているのと、特にPCの場合はOSやディスプレイの組み合わせ、とりわけWindows OSと市販ディスプレイの場合、Windows側でもHDR設定しないと出力されず、しかもそのHDRも正しく作動するのか怪しいケースも有り…とまだまだ敷居が高いですね。

そんな我家も、メインモニタであるEIZO CS2740は、10bit入力対応ですが、HDRは非対応です。この上位機だと対応なんですけどね、こんなので差をつけないでほしいのですが…。一方、サブモニタのDELL SS2721QはHDR400対応です。こっちのほうが圧倒的に安いのに。
ただ、Windows S上ではHDR設定できるのですが、HDRに設定して、対応ソフトのNX StudioでNikon Z 8のHLGを表示させると…HDR表示されない上に、色味がおかしくなります。HDR自体、規格もまちまちで、輝度も高くなりがちで、比較的画面に近づいて見るPCディスプレイで本当に必要なのか…。そもそもガンマカーブの話だよねと思いつつ…。
なぜかNikon Z 8も、Canonも、HEIFはHDRとセットでしか使用できません。SONYはSDRとHDRがHEIFであっても選べます。

そしてHLGに設定すると、Nikon Z 8の最低感度は、ISO64からISO400となります。ピーカンで絞り開放、という状況では使いづらくなりそうです。

WindowsではHEIFは標準サポートしない

さらにHEIF、Windowsでは標準でサポートせず、拡張機能を入れているにも関わらず、うまく表示できなかったりします。
HLGで撮ったRAWをHEIFに変換する機能が、NX Studioでサポートされましたが…

RAW(HLG)からの変換だと、HEIFはHLGとPQ形式のHDRを選択可能

残念ながらそのHEIFファイルをPhotoshopで開こうとしても…

開けなかったりします。ということで、現時点でWindows環境では、HEIF形式のファイルは持て余します。これがJPEG並みにどこでも編集可能になり、Webでもネイティブにサポートされない限り、普及は難しそうです。
iPhoneも、写真を撮るとデフォルトでHEIF形式になりますが、SNSなどWebにアップロードする際は、自動でJPEG変換するそうで。こうしたユーザーに意識させない所はiOSの巧みなところですね。

いずれにしろ、現時点ではHEIFはJPEGの代替にはならない、ということになります

HLG(HDR)とSDRのRAWをJPEGに変換してみる

JPEGに変換した時点で、残念ながらHLGにはならなくなります、が、元々HLGは従来のSDRのモニタでも違和感が少なくなるよう、ピークの輝度は機器に依存するようなガンマカーブになります。これがPQ形式だと、ピーク輝度は固定となっているため、表示デバイスの最大輝度が合わないと、ガンマカーブがおかしくなります。互換性の点では、HLG形式のほうが有利です。詳しくはEIZOのサイトで

ということで、今回はHLGとSDRで撮ったRAW画像(HEIFは編集も出来ないので)をそのまま単純にJPEG変換してみました。色域はそれぞれBT.2020、AdobeRGBですが、sRGBに変換しています。
三脚を使っていないので、微妙に画像の位置は変わっています。写真は百里基地撮影後、百里神社にお参りに行って撮りました。

HLGは、確かに暗部の階調は持ち上がっているのがわかります。ちょっと色が薄く、色味が黄色っぽい気はします(WBはRAW現像時に揃えています)。ただ、それほど不自然にならないのは、HLGの互換性の高さでしょうか。
SDRのほうは、ピクチャーコントロール含めオートですが、少しサイドが高め、そしてコントラストも高いですね。
実際に画像のヒストグラムを比較してみましょう。


HLGは暗部をだいぶ持ち上げている一方、白飛びはありません。SDRのほうは白飛びが多く発生しているのがわかります。
これを見る限り、最終的にJPEGに変換するとしても、RAWであればHLGに設定する意味はありそうです。

どの画像でも言えますが、HLGはやや彩度が下がり、WBを揃えていますが暖色系、そして白飛び黒つぶれがなく撮れています。SDRは従来のガンマカーブで、白飛びを許容する感じです。
ちなみにZ 8の先行体験会で中の人に質問しましたが、RAW画像におけるSDRとHLGの差はガンマカーブで、画像が持つダイナミックレンジ自体は同等とのこと。あくまでHLGは白飛び黒つぶれをできるだけ発生させないガンマカーブで記録するということですが、これは撮影時に処理されるようで、HLG設定の場合は最低感度がISO400に上がり、暗部は持ち上げて撮影するため、RAWからHEIF(HLG/PQ)に変換は、元のRAWもHLGで撮影している必要があるとのことでした。

試しにSDR設定のRAW画像をNX Studioを使ってHEIFで書き出そうとした所、対応していない旨表示されました。
Lightroomでも、SDRとHLGのRAW画像は同様なガンマカーブでした。

前述のZ 8先行体験会で、中に人に「Z 9でもファームアップでHEIFに対応できるようになるか?」との質問に「現時点ではその予定はないです」と言われましたが、やはり撮影時に最低感度を上げる、暗部を持ち上げると言った処理がされている以上、イメージセンサの出力するファイルを後からいじるというより、イメージセンサ自体にHLGモードがあるのかなとも勘ぐったり。そうすると、単純にFWのバージョンアップでHEIFに対応するということは難しいのかもしれませんね

最終的にJPEG出力するにしろ、HLGで撮る意味はありそう、ただしHEIFは…

Nikon Z 8 の場合、HEIFで撮るにはHLGもセットになります。そしてRAWで同時に撮る場合のRAW画像自体にもHLGが適用されます。
仮に明暗差が激しい被写体を撮影する際に、HEIFを使う使わない如何に関わらず、RAWのHLGで撮っておけば、RAW現像である程度イジる必要ありますが、最終的にJPEG変換する際にも、白飛び黒つぶれを最小限に出来ます。
であれば、通常の撮影でも、明暗差が大きな被写体でHLGで撮る価値はあると思います。ただ、暗部を持ち上げるということは、ノイズも増えるのと、低速シャッターが使いにくくなるというのもあるため、状況に応じて設定するのが良さそうです。
1つ問題があるとすればm「最低感度もISO400まで上がるため、センサ自体のダイナミックレンジはISO64の基本感度より下がります。ガンマカーブで見かけ上はハイダイナミックレンジですが、実際のダイナミックレンジは基本感度よりは落ちることになります。そこをどう捉えるか、というのはありますね。

そしてHEIFは、少なくとも現時点では編集できるソフトも限られ、特にWindows環境では表示すら難しいため、あまり積極的に使える感じではないですね。

Nikon Z 9 FW:C Ver4.00の暗所AFを試す

動画AFにて、Nikon Z 9とFW Ver3.10と4.00の暗所でのAFを比較してみました。

確かに今回は、かなり安定して合焦するようになりました。
それでもまだ一眼レフのD850ほどスパッとは合わないですね。暗くなるほどAFはゆっくりです。

それでも合わないで行ったり来たり、という頻度がかなり減ったので、やっとそれなりにまともになってきた印象です。
ところでZ 8も同じ感じなのかな? 今度テストしてみたいと思います。
ホント暗所AFはZシリーズの鬼門ですね。一眼レフのDシリーズは本当に暗所に強かったのに…

サクッと編集してアップしました

よこすかYYのりものフェスタ2023に行ってきた【スチル編】

よこすかYYのりものフェスタは初めてだったりしますが、着いたのが13時半過ぎ。そこから昼ごはんを食べての会場入りだったので、見学は海上自衛隊横須賀基地の護衛艦ひゅうがに的を絞りました。

会場の奥の艦艇のほうが空いているらしいというのと、一緒の息子は物心がついてから初めて乗るヘリコプター護衛艦、エレベーターに乗せとけば楽しめるしね。

お隣の護衛艦やまぎりも見たかったけど、時間の関係で断念。こちらも艦齢がかなり古いので、見られるうちに見ておきたいという気持ちです。
ということで、護衛艦ひゅうがに乗艦しました。

案の定(笑)息子はエレベーターが気に入ったみたいです。
ということで、エレベーターで甲板へ。

「ひゅうが」型護衛艦は、サイズの成約でF-35B搭載はしないので、ファランクスCIWSも甲板に設置されています。光学照準器のコーティング、結構剥げていますね。
機関砲部分は住友重工がライセンス生産しているようです。

ひゅうが甲板は高い場所にあるので、周りがよく見えてよかったです。
一番のトピックは、昨日の記事にある、潜水艦入港と哨戒ヘリの飛行がセットで見られたことですね。
激混みということもなく、前世紀のこの手のイベントってこのくらいの込み具合だったよなぁ…という感じでした。見学時間ギリギリだったのが返って良かったです。

ひゅうがの甲板から見えたこの潜水艦、一見「そうりゅう」型と区別がつきにくいですが、船体の切り欠きの形状から、最新の「たいげい」型のようです。
そして、たいげい型はまだ2番艦までしか就役していないのと、2番艦は呉に配置されていることから、この写真の潜水艦は、ネームシップの「たいげい」(SS-513)であると推察されます。

たいげい型潜水艦「たいげい」(SS-513)

下艦して、その他の艦艇も外から観察。

特に潜水艦をこんなに間近で見られる機会はあまりないので、じっくり見てきました。
吸音タイルがかなり多くの面に貼られています。アメリカやイギリスの潜水艦の吸音タイルは、水圧による船体伸縮の影響なのか、結構剥がれている写真を見たことがありますが、海上自衛隊の潜水艦の吸音タイルは、剥がれているのを見たことがないです。剥がれないような付け方をしているのでしょうね。
そして、海上自衛隊の潜水艦は、就役直後や練習艦となったもの以外の現役艦艇は、艦番号や艦名を表記せず、どの艦艇がどこで作戦行動を行っているかがわからないようになっていますが、展示の潜水艦は艦名「せいりゅう」と銘板が掲げられていました。
そうりゅう型潜水艦の9番艦で、まだ新しい潜水艦ですね。

横須賀基地を出て、ベルニー公園で息子とベンチでおやつを食べつつ、艦艇を眺めて帰路につきました。

このくらいのんびり見られるなら、また来年も行こうかな?

よこすかYYのりものフェスタ2023に行ってきた【動画編】

子どもたちの週末が、テストで忙しくなってきて、なかなか家族で遊びに行ける機械が少なくなってきましたが、なんとか時間を作って、今回も息子と2人で横須賀に行ってきました。
予想通り渋滞はしていたけど、なんとか護衛艦の見学のラストに間に合いました。というか、ラストに護衛艦ひゅうがに乗れたのは運が良かったです。
今回は、スチルより先に、動画を編集してみました。
動画は護衛艦ひゅうがの甲板上から撮影。

Nikon Z 8の動画も、Z 9譲りで非常にきれいです。動画からのスチル切り出しでこのクオリティです。もちろん動画ならではの欠点は無きにしもあらず(露出など)ですが。
4Kなので800万画素ですが、むしろスチル化してブログに掲載する際にはフルHDに落としているという矛盾(笑
今や動画のほうがクオリティが高いというのもおかしな話ですが、Webで未だ主流のJPGが前世紀からのものなので、仕方ない部分はありますね。

実は展示されていた哨戒ヘリSH-60Kが15時半に離陸するのは事前に公表されていたので、ちょうどその時間前に護衛艦ひゅうがに乗れたら、甲板上から見ることが出来るだろうとは踏んでいたけど、まさかそのタイミングに合わせて、そうりゅう型潜水艦が入港してくるとは思いもよらず、ラッキーでした。
なかなか航行中の潜水艦を、高い視点から、しかも艦尾のX舵の動きも見ることは出来ないので、貴重な体験でした。

動画、手ぶれ補正の設定が課題だな…