Carrozzeria TS-V07A

2005年1月作成 2006年5月インナーバッフルボード設置 加筆 


CL7のスピーカーを交換する

CL7の不満だった点が、純正スピーカーの音の悪さでした。CFの純正BOSEも良くはなかったけど、CLではダッシュボードのツィーターが付いた2ウェイ構成にもかかわらず(注:2ウェイ構成はオプションのプレミアムサウンドシステム装着車のみということが判明。つまり標準はツィーターなしでグリルの中身はカラッポ)、高音はまったくでない、細かい音が出ないと不満だらけでした。まさに聴くに堪えないとはこのことです。(注:こだわらない人はコレでいいのかも) そんなわけで何よりも先にいじりたい部分はオーディオでした。デッキは納車時に社外に交換済みです。カーオーディオの場合、デッキ・アンプよりもスピーカーが特に重要です。

本格的なカーオーディオのショップにも足を運んでみましたが、確かに作業内容を考えると決してボッタクリではないにしろ、低収入な自分にはちょっと無理な金額、それに自分で作業してスキルアップってのも考え、施工は自分で行う事に。もちろんプロのインストーラーに対抗しようなどとはさらさら考えていません。
プロショップで聴いた海外製品は非常に好印象でしたが、CL/CM系アコード(最近のホンダ車全般)は、ドア側のスピーカー取り付け穴が小さく、マグネットの大きい海外製スピーカーではドア板カットが必要になるとの事で、そこまでしたくない自分はフィッティング情報の多い国産品に、最終的にはまたカロッツェリアに決めました。昔からパイオニアのスピーカー使ってたので、やはりパイオニアの音がしっくり来るようで。アルパインも良かったのですが、ちょっと志向が違うかな。
アンプも組んでTS-V07Aを鳴らすか、お気軽にTS-C017Aで済ますか悩みましたが、せっかく付けるのだからちゃんとしたものを、と言うことでV07Aに落ち着きました。

V07Aの場合、外部パワーアンプで鳴らすのが基本ですから、中古でやはりカロッツェリアのパワーアンプも導入。本格的に施工する事に。将来的に拡張やアップグレードしやすくなるのがセパレート式の特徴ですね。泥沼にはまる道でもありますが…

 お約束ですが、このコンテンツの内容に関する一切の責任は負えませんので、作業の参考にされる場合はあくまでも自己責任で行ってください。
 あくまでも素人の作業です。書いてる事が?だったりしても暖かい気持ちで見てやって(笑)ください。


用意するもの

ちなみに今回はアンプの施工も同時に行ったので、エーモンの配線キット(1万円)を使用しました。ただし、端子類は少なめなので、追加購入が必要でした。スピーカーケーブルも、運転席下にネットワークを置いてそこからミッドとツィーターに分配したので、付属の10mでは足りず、追加購入しました。アンプもモノによって電源端子の大きさがまちまちで、O型端子が物理的に付かない(ネジが完全に外れない構造)場合もあります。今回使ったカロッツェリアのアンプの+側がそうでした。
ネットワークは前席下に設置し、そこからミッド、ツィーターへ分配しました。


作業開始!

 では、早速作業開始です。

内張りを外したところです。外し方はソニーのカーオーディオのページで検索できますので参考にしてください。ドアノブ部分はワイヤーケーブルが外れないので、写真のように宙ぶらりんになります。本来は防水カバーを外してデットニングするところですが、冬の寒い時期は接着剤が着きづらいので、今回は行いませんでした。 (2005年4月デッドニング施工済み)
純正スピーカーです。以外にも紙製コーンではなく、ポリプロピレン系?です。防振シートも貼ってます。コレを見た限りはそんなに悪そうではないですが、実際は… マグネットが非常に小さく、これではこのサイズのコーンを駆動できないかと。 外すときプラスチックの爪が折れてしまいました。硬い割りにもろいプラスチックでした。まあどうでもいいんだけど。
バッフルボードは市販のがないため、V07A付属のホンダ用を使います。プラスチックですがそこそこ厚みがあります。次回デッドニングのときにちゃんとしたバッフルを入れたいですね。
スピーカーケーブルはグロメットを外してそこから通します。なかなか通しづらいのでけっこう骨の折れる作業でした。
グロメットは引張れば写真のように外れます。助手席側は従来どおり、純正の配線が普通に通っています。運転席側はカプラになってしまってるのですが。
V07Aのミッドです。ケブラーコーンらしい細かい網目が特徴です。ケーブルを接続するのを忘れないように。+-も確認してください。またネジ止めの際、ドライバが滑ってコーンに穴を開けるってのはよくある話なので、ドライバーはしっかりと持ちましょう。ずれないように先端を支えるとよいです。
ツィーター用のケーブルを通します。写真のようにダッシュボード横のパネルを外すと作業しやすいです。
ツィーターはAピラーにつけるので、あらかじめAピラーを外します。上の隙間を引張れば外れます。
ツィーターはネジ止めするため、外して作業します。左右の高さがあうように気をつけてください。
ツィーターからは写真の細い線が出ていますので、スピーカーケーブルを取り付けるためにギボシを使用しました。Aピラーには線が通るようあらかじめ穴を開けておきます。
取り付け完了後。もうちょっと角度が付くといいんですが。センターのボックス付近に向いています。位置はもう1,2cm高くても良かったかも。
運転席側ドアグロメット。写真のようにコネクタになっているため、そのままではスピーカーケーブルは通せません。コネクタの一部を削るという荒業も、この車に限っては削る場所がなく不可能です。しかしドア側のコネクタ台座は外せるので、最終的には外したままにして、隙間にスピーカーケーブルを通しました。
このようになります。上の写真と比較すると、ドア側の白いカプラー部分がなくなっている事に注意してください。
これは撤去したのではなく、ドアに固定されているのを外して、ドア内部に押し込んでいます。
こうする事で、グロメットを追加することなくケーブルを引きなおすことが可能です。
うちのユーロRはエーモンのSPケーブルと、セキュリティ用のドアロック配線が通っています。これが通せる限界です。
問題は防水性が落ちるということですが、グロメット側の青色のカバー(?)部分に爪が付いて、白のカプラーがなくともドアに固定できます。
なので水はほとんど入らないとは思いますが、多少は入るかもしれません。これは仕方ないですね。
スポンジを詰めるなどすれば問題ないかと。


インプレッション

カロッツェリアのA級アンプGM−X9200との組み合わせではしっかり力強いドライブで生き生きと鳴っております。デッドニングがまだなので本来の音はまだ出てないですが、少なくとも純正とは別次元の音です。たとえば純正ではレンジの広い曲を再生すると、細かい音が聞こえずボリュームを上げざるを得ませんでしたが、ごく普通のボリュームでも明らかに細かい音まではっきりと聞こえます。ボーカルも純正では聞き取りづらかった歌詞がはっきりと聞こえます。いかに純正がコストダウンの塊だったかわかります。
音の傾向はカロッツェリアらしく、高音重視です。高音が強い傾向があるので、ネットワークのアッテネーターは-3dBにセットしています(これでも大きいぐらい)。できれば‐6dBぐらいまで下げられるといいんですが。ただ、上級のRSシリーズと比較すると、ツィーターはシャリシャリ系の音です。この辺は金属系のツィーターなのでエージングが進めばもうちょっと良くなるでしょう。

さてエージングが進み、だいぶすっきりした音になりました。特に高音のシャリシャリ感がなくなり、かなり自然になってきました。下位機のTS-C01xA系と比較すると、特に高音のシャリシャリ感が値段の違いを感じさせます。C01xA系も値段を考えると確かな性能なのですが、ボーカルのサ行のきつさがありますね。さすがにV07Aともなると、音の出方がずいぶん自然です。デッドニングしたおかげで中低音の力も増して、元々強めの高音とのバランスがよくなりました。このスピーカーはデッドニングもきちんと行って初めて真価を発揮するってのがよくわかりました。カーオーディオはホーム以上に奥が深いです。このツィーターはエージングには相当時間がかかりますね。エージングでずいぶん変わるので、評価がなかなか難しいところです。



インナーバッフルボード (2006年4月施工)

デッキの交換に伴い、スピーカーケーブルの引きなおしを行いました。そのついでに、たなきょ氏からもらったALPINEの中古のインナーバッフルボードを一緒に取り付けました。

ついでに、前回の上の写真では見づらかった、運転席ドアのスピーカー配線の通し方をクローズアップしておきました。
ご覧のとおり、本来はドア側に白いコネクタが出っ張っていますが、それをドアの奥に押し込んで、その隙間にスピーカーケーブルを通しています。
なお前回懸念していた防水性ですが、ドア内に大量に水が入ることはなく、このままでもほとんど問題はないと思われます。
もちろん保障はできないので、自己責任な点には変わりないですけど。
ALPINEのインナーバッフルボードです。
V07A付属のボードは樹脂なんで、これでだいぶしっかりするんじゃないかな。
ちなみに1年経過したデッドニング、特に剥離等はありませんでした。
ドア内も水が溜まってる感じはなく、錆の進行もありませんでした。ひとまず安心。
ユニット取り付け。がっちり取り付けできました。
これ以上やるとなると、アウターバッフルですね。

今回はデッキの改装と同時にやったんですが、あまりの音の変わりように、インナーバッフルの効果がちと分かりづらくなってしまったのが難点です。ただ、内装に伝わる振動は明らかに減ってるし、音像もしっかりしていたので、それなりに効果はありますね。
これ以上を望むと、アウターバッフルとなりますが、できるならあまり内装をいじりたくない(本当はお金がない)んで、ひとまずこのあたりで妥協しておきましょう。


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