Panasonic LUMIX DMC-GX7MK2
DMC-GX7MK2+OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8
2018年4月作成
●E-P5の動画画質に満足できず、4K対応のM4/3に乗り換え、初めてのPanasonic |
2017年9月に導入したNikon D850は、スチル画質は言わずもがな、4K30pムービー対応となり、動画画質もかなりレベルの高いものとなりました。 そうなってくると、サブ機のOLYMPUS PEN E-P5の動画画質の悪さが余計気になり始めてしまいました。 5段分ものボディ内蔵手ブレ補正が強力なE-P5は、スチルカメラとしては申し分ないものの、一眼レフを持ち出せないときのサブ機は、元々ビデオカメラを買わずに普段持ちの動画撮影機としても使用していました。 特に、PENの前に使っていたNikon 1 V1は、スチル画質はセンササイズなりでしたが、それでも動画画質もそこそこ良く、何より像面位相差AFとコントラストAFの併用で、AF速度も速く、被写界深度もそこそこ稼げるので重宝していました。 ところが、PEN E-P5の場合は、Nikon 1よりセンササイズが大きいにも関わらず、同じフルHD動画なのに、あまりにも画質が悪かったのです。 元々OLYMPUSは動画は苦手とされていましたが、まさかフルHD動画も熟成されつつあった時代のモデルだけに、これはないよと思ったわけです。しかも、被写体が動いたわけでもないのに、AFが突然抜けてしまう事象も発生。スチルと違い、フォーカスがずれていくところまで撮られてしまうので厄介でした。 結果、PENで動画はあまり撮らなくなってしまいました。動画でもボディ内蔵手ブレ補正は素晴らしかっただけに、本当に惜しいカメラでした。 そこで白羽の矢が立ったのが、PanasonicのLUMIX DMC-GX7MK2です。 まず4K動画対応で、デジカメにありがちな連続動画撮影30分以内、という制約はこの機種にはありません。 これまでレンズ側の手ブレ補正派だったPanasonicが、この機種はボディ内蔵手ブレ補正を搭載、しかも対応レンズではレンズ側とボディ側双方の手ブレ補正が使える、Dual I.S搭載です。 前モデルの初代GX7の可動式から固定式になってしまったものの、EVF内蔵なのもポイントが高く、これはNikon 1 V1と同じ使い勝手です。E-P5は外付けのEVFを持っていましたが、見えは良い反面、大きくかさばるため、付け外しが面倒で、結局出番が少なかったです。 ミラーレスなのに、なぜか電子シャッターがないのも、E-P5のマイナスポイントで、GX7MK2はもちろん搭載しています。 そんなわけで、画質はともかく、機能面と使い勝手、またボディサイズもほぼE-P5と変わらないことから、GX7MK2に乗り換えることに。 ただ、2017年後半から、GX7MK2はデジカメとしては珍しく、値上がり傾向に転じていて、どうしたものかと思っていると、たまたまGX7MK2を手放そうと思っていたTwitterのフォロアーさんから譲っていただけることになり、相場よりお安くてに入れることが出来ました。 ちなみに、歴代のデジタルカメラで、中古購入したのはNikonのCOOLPIX P7000以来2回目だったりします。サブ機は大きなこだわりはないので、メーカーも節操なく、今回人生初のPanasonicとなりました。 ゲットしたのは2017年末でしたが、本ページ執筆中にGX7MK3が発売され旧機種に(笑)。HP更新がなかなかできていないですね。 昔は、LUMIXといえば、コンデジがよく売れていた2000年代後半よく見かけた機種でしたが、色がきつくて傾向がおかしいくて好きではなかったのと、マイクロフォーサーズを「女流一眼」と称して販売し始めた頃の販売戦略がこれまた嫌い(何故女性に限定するのかわからない)、また当時のLUMIXはボタンやファインダの配列も悪く、悪く言えば家電屋のカメラでしたね。 そんなわけで、Panasonicはずっと眼中になかったのですが、いつしか動画といえばPanasonicという声が出てくるようになりました。 元々業務用・家庭用ビデオカメラと言えばSONYと並んでPanasonicでしたから、当然といえば当然かもしれません。 昔は動画は撮りませんでしたが、今は子供もいるので、割とよく撮りますし、元々動画撮影自体は嫌いではないですし。 そんなこんなで、PEN E-P5は使用期間が2年に満たない、手持ちのカメラでは短命でした。 スチルカメラとしては特に不満はなく、操作性もよく、メニューのUIと動画と純正現像ソフトがダメダメだった以外は気に入っていたんですけどね。 ▼LUMIX GX7MK2の(Yamaro的)見どころ ・4K/30p動画に対応し、動画撮影時のスチル撮影や、電子手ブレ補正にも対応(D850は4Kでは電子手ブレ補正非対応) ・メカニカルシャッターは1/4000秒までとE-P5の1/8000秒に劣るが、電子シャッター搭載で1/16000秒まで対応 ・わかりやすいUIと、操作性の良いスマホアプリ ・EVF内蔵(ただし画質は背面液晶より劣る) ・対応レンズとの組合せで、Dual I.S使用可能(ただし手ブレ補正はE-P5より劣る) PENのときも、OLYMPUSを買うのは意外と言われましたが、Panasonicは何と言っても初めてなので、もっと意外でしょうね。 ただ、今後も動画を重視と考えると、Panasonicは候補ですね。 GHシリーズのようなガチな動画機は必要ないですが、コンパクトな動画機として、GX7シリーズはなかなか良いかなと。GX8はちょっと大きすぎますからね。 |
▼外観チェック
個人的には、外観はPENのほうがそれらしくて好きですが、E-P5(左)とほぼ同じ大きさで直線基調。 悪くないですね。 コンパクトなEVFを内蔵しているのも評価できます。 やっぱり外付けはめんどくさいです。 |
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コマンドダイヤルは2ダイヤル式ですが、フロントはシャッターボタンの同軸上に配しています。 またリアのダイヤルは、普通にカメラを構えると、右隅の親指がかからない位置にあり、これはマイナスポイント。 指がつりそうな位置にあります。 ダイヤルの操作性は、E-P5より落ちる印象。 モードダイヤルは常識的な配列です。 ただ、カバンに入れておくと、割とダイヤルがずれる傾向にあります。 固くすると回しづらく、ロックを付けると操作が面倒なので、難しいところ。 |
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液晶ディスプレイは上下にチルト可能なのは、E-P5と同様。 一方内蔵フラッシュのポップアップボタンは、PENのようにすぐ飛び出さない反面、ガイドナンバーがかなり低いです。 外付けフラッシュ兼動画ライトが欲しいです。 |
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ホットシューは、アクセサリポートはなくごく普通。 EVF内蔵で、いつでもシームレスにファインダ撮影できて便利。かつてのNikon 1 V1と同じ感じですね。 反面、画質はPENオプションファインダに劣ります。 コントラストが高過ぎて、正確な画質確認は難しく、あくまで構図を決めるためのものです。 また、ちょっと視線がズレるとぼやけて見えてしまい、光学性能はいまいち。 少し残念ですが、画質を取ると価格も上がるので、割り切りのEVFです。 |
例によって、私以外に役に立たない(笑)較表です。これまでのOLYMPUS PEN E-P5、さらに前のNikon 1 V1と比較してみました。
センサスペックは、GX7MK2もE-P5も同じというのがわかります。ただ、画像処理エンジンは、Panasonicが良いですね。
連写性能のみ、今でもNikon 1は優位ですね。この特徴を生かせなかったNikonが残念です。
Panasonic LUMIX GX7MK2(2016) | OLYMPUS PEN E-P5(2013) | Nikon 1 V1(2011) | |
イメージセンサ解像度 | 1600万画素(4/3型Live MOSセンサ) | 1605万画素(4/3型Live CMOSセンサ) | 1010万画素(1インチCMOSセンサ) |
ローパスフィルタ | ローパスレス | 搭載 | 搭載 |
画像処理エンジン | ヴィーナスエンジン(4CPU) | TruePic VI | EXPEED3 |
基本感度 | ISO200-25600 | ISO200-25600 | ISO100-3200 |
拡張感度 | ISO100-25600 | ISO100-25600 | ISO100-6400 |
連写速度 | 6コマ/秒(AF追従/メカニカルシャッター) | 5コマ/秒(AF追従) | 5コマ/秒(メカニカルシャッター) 10コマ/秒(電子シャッター) |
8コマ/秒(フォーカス固定/メカニカルシャッター) 10コマ/秒(フォーカス固定/電子シャッター) 40コマ/秒(フォーカス固定/電子シャッター/画素数S固定) |
9コマ/秒(フォーカス固定時) | 60コマ/秒(電子シャッター・フォーカス固定時) | |
測光方式 | 1728分割測光 | 324分割デジタルESP測光 | 撮像素子によるマルチパターン測光(分割数不明) |
AF方式 | 映像検出によるTTL方式 | コントラスト(ハイスピードイメージャAF) | 像面位相差135点/コントラスト |
液晶モニタ | 3.0型/104万ドット(RGB) | 3.0型/104万ドット(RGB) | 3.0型/92万ドット(RGB) |
レリーズラグ | ? | 0.044秒(高速レリーズタイムラグモード時) | ? |
シャッター耐久 | 非公開 | 非公開 | 非公開 |
電子シャッター(スチル) | 対応 | 非対応 | 対応 |
動画 | 2160(4K)/30p 1080/60p | 1080/30p | 1080/30p or 60i |
外部マイク | 非対応 | 対応(別売SEMA-1を使用) | 対応 |
内蔵マイク | ステレオ | ステレオ | ステレオ |
質量(本体のみ) | 383g | 366g | 294g |
作例はいつものようにブログからどうぞ。
●オートフォーカス |
PEN E-P5で不満だった、同じ被写体を撮り続けているのに、急にふっとピントが背景に合ったりする不安定さは、今のところありません。 GX7MK2も、像面位相差AFはなく、コントラストAFですが、それでも割と速くAFは合いますし、安定性はE-P5を超えます。 なのでシングルAFについては不満はありませんし、顔認識AFでは、手前の瞳に合うようにすることも可能なのは、今時のミラーレスと言った感じです。 動画撮影時も、AFボタンを押したときのみコンティニュアスAFが作動する、という使い方もでき、カメラ任せのコンティニュアスAFでも、E-P5程はフォーカスが行ったり来たりすることもありません。動画ではたまに外すのは仕方ないかな。 あと、動画では安定性重視なのか、フォーカスはゆっくり目に移動します。行ったり来たりして合わないよりも、このほうが良いというPanasonicの考え方なんでしょう。 空間認識技術(DFDテクノロジー)とやらで、像面位相差AFでなくてもAFが速いというのがPanasonicのウリのようで、確かにコントラストでここまで行けるのかと感心しました。 |
●画質 |
同じマイクロフォーサーズ、同じ画素数ということで、センサも同じ? 4K対応か否かの違いはありますが、E-P5より細部画質は向上している印象です。 基本感度ISO200であっても、暗部にはノイズが乗り解像感が下がる事もあったE-P5に対し、ローパスフィルタレスというのと、画層処理エンジンが新しいのか、ノイズ感も少なく、高周波数の絵でも破綻しにくい印象です。 例えばわかりやすいのは、木の葉を遠景で撮影した時、E-P5は細部が破綻気味だったのが、GX7MK2はもう少し繊細に描けている(マイクロフォーサーズの範疇としては)ようです。 色は、少し派手目な気もしますが、少なくともコンデジ全盛期のLUMIXのような、おかしな色ではないですね。 とにかく処理エンジンが優秀なのか、感度を上げてもあまり破綻しないですし、処理エンジンの新しさと言うか良さを実感します。ここはE-P5と3年の差を感じさせます。 DxO Markの結果は、E-P5が72、GX7MK2が71とほぼ同じですが、GX7MK2のほうが個人的には画質は良いと思います。所詮ベンチマークはベンチマークですね。 |
●フォトスタイル |
いわゆる色味の設定ですが、項目がNikonに近い感じで、Nikonメインのユーザーにもわかりやすいです。 特に気に入ったのが、L.モノクロームで、通常のモノクロより、中間より暗い部分のややトーンを落として、硬質な感じに仕上がります。Lは個人的にはLeicaのLなのではないかと思っています。PanasonicはLeicaと提携していますからね。 色味も特におかしいと思うことはなく、あたりまえですが、昔のLUMIXの変な色はもうここにはないです。 |
●高感度 |
画像処理エンジンが新しいからか、対応感度はISO25600までとE-P5もGX7MK2も同じですが、GX7MK2の実用感度はISO6400までかなと。E-P5より1段分は良い気がします。 ノイズ処理はどちらのカメラも悪くなく、GX7MK2のほうがカラーノイズを出しにくい傾向にあるようです。 RAW現像はSLIKEYPIX Developer SEは、Panasonicのカメラ専用に設定されたものですが、元が市販のRAW現像ソフトの限定版なので、調整幅はOLYMPUS Viewer内蔵の簡易現像と言っても良いRAW現像ソフトとは一線を画し、かなり調整度合いが高いソフトと言えます。これを使うことで、よりノイズ処理も向上する印象です。。 |
●シャッター |
メカニカルシャッターは、1/4000秒まで、同調速度も1/160秒対応と、この辺りはフラッグシップ機と遜色のなかったE-P5よりは劣り、中級機然とした印象。 ただし、メカニカルシャッターしかないE-P5と違い、電子シャッターを搭載し、1/16000秒まで対応しますし、電子シャッターでサイレント撮影も可能なので、実用上はフラッシュ使用時以外、大きな問題はないでしょう。 シャッター音は心地よい感じではないですが、そこそこ静かです。 |
●連写 |
このカメラで連写しようとは思わないのはE-P5と同様ですが、AF追従で秒6コマ、フォーカス固定で秒8コマと、電子シャッターならフル画素フォーカス固定で秒10コマ、Sモード固定で秒40コマと、ミラーレスらしい多彩な連写モードです。 また、4K連写も可能で、特に4Kプリ連写は、シャッターチャンスを狙う撮影に最適でしょう。これもミラーレスならではで、ミラーレスなのにこの手の機能がなかったE-P5は…本当に連写撮影はあまり考えていなかったのでしょうね。 |
●手振れ補正 |
それまでレンズ側手ブレ補正派だったPanasonicが、ボディ内蔵手ブレ補正も搭載しはじめました。 ボディ側は5軸手ブレ補正、レンズ側の手ブレ補正を両方動作させるDual I.Sを搭載し(対応レンズのみ)、最大4EVの補正能力があります。 ただし、ボディ単体でも5EVの補正能力があったE-P5と比べると、手ブレ補正の効きはもう一歩といったところ。ただ、PENが強力に補正できると言うだけで、GX7MK2がいまいち、というわけでもなく、一般的にはこのくらの補正能力があれば、まあ十分といったところでしょう。 ピタッと画面が貼り付く感覚があったE-P5と違い、GX7MK2はそこまで強力に手ブレ補正が効いている感覚はありません。 とは言え、実用上十分な手ブレ補正で、手持ちレンズでは、Panasonic G.VARIO 14-140mmがDual I.S対応なので、これを使えばまずまずよく手ブレ補正が効いています。 一方、M.ZUIKO 17mm f/1.8は、もともと準広角レンズなので、手ブレ補正がなくてもそれほど困らない画角ゆえ、実用上問題なく撮影できます。事実、手ブレしたなぁという写真はほぼないです。 |
●動画 |
本機の真骨頂と言ってもいいでしょう。 動画を苦手とし、フルHDでも前時代的な画質だったE-P5と比較すると、ちゃんと色も出ますし、細部の処理も破綻しません。 4Kも電子手ブレ補正対応で、動画撮影はこれさえあれば、まず一般的な撮り方では問題なさそう。 14-140mmとの相性も良いです。 AFも、時々迷うことがあっても、すぐに持ち直しますし、フォーカスピーキングもあって親指AFも使えるので、真面目に撮れば結構良いクオリティの動画が完成します。 Nikon D850の4K動画がなかなか良かっただけに、E-P5では動画サブ機としては使い物になりませんでしたが、GX7MK5はなかなかどうして、D850に引けを取らない画質です。 動画AFもD850と違い、そこそこ使えるので満足です。航空祭など飛行機動画撮影も、このカメラならバッチリ行けそうです。 インターバル撮影はそのまま動画として保存、すなわちタイムラプスも可能で、連続撮影時間の制約もなし(ただバッテリが長時間持たない)と、本当に高機能です。 外部マイク入力がないのだけが本当に惜しいカメラです。。 |
●手持ちのレンズ雑感 |
2017年1月時点で、以下のレンズやアダプタを所持しています。結構増えたのは、マイクロフォーサーズの良いところでもあり、悩ましいところでもあります。 簡単な雑感を。 E-P5のページにも書いたレンズ雑感ですが、2018年1月時点でも、レンズ自体は特に増やしていないので、GX7MK2との相性を含めた雑感を。 簡単な雑感を。 ▼OLYMPUS ・BCL-0980(9mm F8 Fisheye) SAMYANGの魚眼があるので、現在出番なし。 ・M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 現在のメインレンズで、ほぼこのレンズがE-P5と同様に、GX7MK2にも着きっぱなしです。同じマイクロフォーサーズ陣営ゆえ、こうしてメーカーが違っても、何ら違和感なく使えます。 AF速度は、ボディが変わってもあまり変わらないようですね。画質は文句ないです。 ・M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ あまり画質のアドバンテージがなく、いつしか使わなくなたレンズ。コンパクトなのだけが取り柄。 普段持ちでもこのクラスのズームは出番が無いので、そのうち売却か。 ▼Panasonic ・LUMIX G VARIO 14-140mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S. H-FS14140 GX7MK2と組み合わせることで、Dual I.S対応に。これを買った時点で、将来Panasonicボディに以降、というかGX7MK2を狙っていました。 実際この君合わせは非常に便利で、やや大きめのレンズですが、レンズ交換しない便利さ、特に動画撮影時はズームは便利なので、動画を撮りたいときはほぼこのレンズを使っています。 質感はプラスチッキーですが、実用レンズとして申し分ないです。GX7MK2ユーザーは、持っていて損はないレンズ。 ▼SAMYANG ・7.5mm F3.5 FISH-EYE Panasonicの場合、このレンズのようにCPUを持たないレンズを装着する場合は、まずメニューにてレンズなしレリーズを許可します。 あとは電源をONにする度に、焦点距離を聞かれるので、都度入力する、と言った操作となります。 これは、一度入れてしまうとその値をキープするE-P5よりはちょっと面倒です。 使い勝手や画質の印象は、PENのときと変わらないです。絞り開放では甘くなりますが、ちょっと絞るとちゃんと解像感が出ます。 ▼K&F Concept ・Nikon(G)-M4/3 マイクロフォーサーズ用のマクロレンズは持ってないので、AI AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D装着時の感想を。 こちらも電源ON時に焦点距離を入力しますが、60mmという設定はなく、仕方なく55mmで設定。 このレンズとの組み合わせは非常に良いですね。たまにマウントアダプタ経由だと相性の悪いレンズがありますが、このレンズは素晴らしく解像します。。 銘レンズですね。 |
●良いポイント |
これまで挙げてきたのをまとめると… ・ローパスフィルタレスかつヴィーナスエンジンで細部表現が良い ・電子手ブレ補正対応の4K動画や、多彩な動画撮影機能 ・とにかく機能多彩で、この値段でよくここまで詰め込めたと思う ・Lモノクロームの質感が素晴らしい ・接続性と操作レスポンスが良く、使いやすいスマホ連携アプリ ・本格的なRAW現像ソフト(SILKPIX Developer SE) ・ボディ内5軸手ブレ補正とレンズ側の同時補正Dual I.S搭載 |
●残念なポイント |
これまで挙げてきたのをまとめると… ・コマンドダイヤルの位置が悪く回しづらい ・コントラストが高すぎて背面液晶と色が違いすぎるEVF ・外部マイク入力端子なし |
●総評 |
PEN E-P5のページで書いた通り、やはり動画の性能の悪さがネックとなり、GX7MK2に買い替えましたが、正解でした。 評判通り、LUMIXの動画は画質もよく、電子手ブレ補正も効き、動画機として最適です。 一方、スチル機としても、コマンドダイヤルの操作性など気になる点はあるものの、メニューのUIもわかりやすく、とにかく多機能のわりに操作しやすく、この辺りはスチルカメラの後発メーカーの意地として、使いやすさを追求した結果でしょう。 多機能故に、その機能をあれこれ使おうとすると、覚えることもそれなりに多くあります。が、それは使いこなしの問題で、基本的なカメラの機能としては、大きく問題となる部分はないようです。 EVFも画質はもう一歩ですが、あるとないとでは大違いです。ただ、初代のGX7はEVFも可動式だっただけに、機能的な後退は気になるところ、と思っていたら、GX7MK3は可動式に戻りました。 GX7MK3も気になりますが、画素数がアップし2000万画素になったのと、独立した露出補正ダイヤルが付いたのが大きな違いで、全体的には大きく変わっていません。 なので、GX7MK3が出たことで安くなったMK2を狙うのは良いと思います。I.Sも変化なしですしね。 NikonもNikon 1シリーズの失敗から、FXやDXフォーマットのミラーレス機に舵を切ろうとしていますが、マイクロフォーサーズのコンパクトさは捨てがたく、今後も普段持ちのサブ機として、マイクロフォーサーズは使用していきたいですね。 |