ヘッドライトユニット交換

新旧ライトユニット比較 

2009年8月作成 


●コストダウンの弊害、樹脂部品の劣化
大昔はガラス製だったヘッドライトのレンズ、90年代に入ってからはレンズカットタイプから、リフレクタタイプやプロジェクタタイプが主流となり、ヘッドライトも透明樹脂が多用されるようになりました。
しかし、常時太陽光から紫外線を浴びることで、樹脂部品は経年劣化します。特にヘッドライトのような透明樹脂は、経年劣化が黄ばみや曇りなど分かりやすい形で現れます。
一般的には表面にコーティングをして紫外線劣化を極力防いでいるようですが、ちょっと古い車を見ると、結構曇ったり変色しているのを見かけますね。
ガラスから樹脂になって、コストダウンと製造のしやすさは向上しましたが、経年劣化の面ではほめられたものではありません。
我がCLアコードも、運転席側のみひどく劣化してしまい、見るも無残。でも車検に通らないほどの光量落ちはないので、保証修理も出来ないとのこと。
MAドマーニもCFアコードも、ここまでひどく劣化はしなかったので、単純にコストダウンが進んでいるということなんでしょうか。

市販のヘッドライト磨きもありますが、結局磨いても樹脂自体が劣化していますから、長くは持たないですし、内部も劣化していれば磨きだけでは直せません。
手っ取り早いのは新品or良品に交換です。
新品を買うと、ヘッドライトユニットASSYで片側25000円。さすがに高いのでヤフオクにて中古良品を8000円で落札。
夏休みを利用して交換作業をしてみました。

まずはバンパーの取り外しです。フロントグリルカバーを外します。
ここはクリップ止めなので、マイナスドライバーでクリップセンターを引き上げて外します。
写真では既に撤去済みです。
バンパー下のクリップと6角ボルト4つ、インナーフェンダーあたりのねじ2本を外します。
後は爪で引っかかっているだけなので、引っ張って外しますが、なかなか硬い。
爪をマイナスドライバーで引き上げつつ、ゆっくり外していきます。
私は1人でやりましたが、できれば2人で作業するのが無難。
また、バンパーを傷つけないよう、下に何かを敷いておくとよいです。
プチプチシートとかよいと思います。
フォグランプの配線も、ダンパー外したと同時にコネクタを抜いておきます。
次にヘッドライト取り外し。
ヘッドライト正面下側にあるボルトを外します。
奥の狭い場所にあるので、ソケットレンチとエクステンションバーが必要です。
同様に横にもボルトがあるので外します。
写真は撤去済み。
  上にも2つボルトが。
1つは黒いプラカバーに隠れているので、カバーを外します。
計4つのボルトを外せば、ヘッドライトユニットASSYが外せます。
もちろん、ライトについているコネクタは、事前に外してます。
  新旧比較。ページトップの写真より分かりやすいです。
旧品(左)は上から見れば明らかに透明感がなく、曇っているのが分かります。
右も中古ですが、ほとんど新品に近い感じです。
バラストユニットはヘッドライトユニット下側にあるので、新しいライトに移植します。
もちろんバルブ類などいろいろ移植が必要です。

バラストユニットは、他の方の写真でも同じ所が錆びていますね。
将来、この錆が何か悪さをしそうな予感…
 
HIDランプ内部、乾燥剤が入っています。
でも乾燥剤って、ある程度吸湿しちゃえば終了な気がするんですが…。
とても"苦肉の策"に思えてしまいますね。
なお、HIDランプはカバーのねじがトルクスタイプとなっています。
大き目のホームセンターならトルクスドライバー売ってます。
 
  逆作業を行い完成。
とまあ簡単に書いてしまったけど、コネクタの挿し忘れやカバーの上下逆とか
気をつけましょう。
って、自分がミスっただけだったりw
フォグの結線忘れはいいとして、アンダーカバーの重ね方が逆で修正に苦労しました。

写真の通り、キラキラおメメの復活!



初バンパー外しでしたが、慣れればそんなに難しい作業ではないですが、最初は構造が分からなくておっかなびっくりでした。
やはり皆さん書かれている通り、1人でも出来なくはないですが、2人いるとだいぶ作業がはかどると思います。工数3時間弱といった所です。


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